KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

サイコパス・トーク 検証・日垣隆×岡田斗司夫「究極のダイエット」

・同人誌の既刊本が国立国会図書館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2盗用篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

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・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

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・愛人スキャンダルに端を発した岡田斗司夫騒動、未だに燎原の火の如く燃え続けています。

http://www.buzznews.jp/?p=1029155

“はあちゅう”こと伊藤春香さん 「岡田斗司夫さんに抱かれたのか? とツイートが来るが、庭のダンゴムシくらいどうでもいい」 | ガジェット通信 GetNews

吉田豪と田中康夫 岡田斗司夫愛人問題を語り合う

吉田豪 岡田斗司夫愛人騒動続報 退院後のニコ生放送と今後の展望

吉田豪 岡田斗司夫愛人問題 第三弾 炎上ビジネスの狙いを語る

 それもこれも岡田斗司夫サイドから定期的に燃料の流出、爆弾投下が続いているので、プロインタビュアー・書評家の吉田豪氏が岡田問題の追及の手を緩めないことも一因なのですが……。吉田氏と岡田斗司夫との直接対決(?)も面白そうですが、日垣ウォッチャーの端くれとしては、前々から吉田氏による日垣センセイへの直撃インタビューが実現して欲しいと切に願っています。実は2011年7月頃、コアマガジン社のブレイクマックス誌にて日垣インタビューの企画があったようで、吉田氏も乗り気だったらしいですが、同誌編集部と日垣センセイとの間で一悶着あり、結局は立ち消えになった経緯があります。当時、ツイッターで大暴れして映画評論家の町山智浩さんに噛みついて返り討ちに遭うなど、渦中の人だった日垣センセイに吉田氏が独占インタビューするという噂を聞いて心待ちにしていただけに、企画が流れたのは残念でした。

日垣隆氏、コアマガジン社ブレイクマックス誌のインタビューをキャンセルする - Togetter

日垣隆さん「豪さんて、吉田光雄さん?」 - Togetter

 僕(当ブログ管理人)も以下のようにツイートしました。



 上記のツイートは吉田豪氏によってリツイートされたので、吉田氏自身も依然として日垣センセイへのインタビューには前向きなようです。ハードルはまだまだ高いでしょうが、吉田氏の日垣インタビューが実現する日がいつか来ることを期待したいです。無論、その際は当ブログでも取り上げる予定ですが。


・『噂の真相』(休刊中)のバックナンバーを検索していたところ、岡田の離婚問題を取り上げた記事でも、岡田の執筆方法が以下のように書いてありました。

 それだけではない。岡田斗司夫の現在の評論活動でも夫人の力は欠かせないものだった。95年に『ぼくたちの洗脳社会』を発表以来、立て続けに著作を発表している岡田だが、岡田の執筆というのは口述筆記のパターン。夫人に喋って、それを夫人がカードに書き留め、まとめていく手法をとっていることは自著でも語っている通りだ。

オタキングを自称する若手文化人 岡田斗司夫オタク離婚の“不可思議”」『噂の真相』(2001年6月号)P81

 記事自体は、前回のそれ*1に比べれば、批判は抑制的であり、岡田本人も同記事中でインタビューに快く応じていることから、これにカチンときていた可能性は低いと考えられます。


佐野眞一が60年安保闘争時の学生運動家だった唐牛健太郎の評伝を執筆すべく取材中だとか。宗教政治学者の日隈威徳氏から著作権侵害で提訴された盗用事件*2に続いて、橋下徹大阪市長とも裁判で「和解」*3したそうなので、佐野もいよいよ本格的にノンフィクションの世界に復活するみたいです。まさに捨てる神あれば拾う神ありな展開に。何だかんだで出版界は盗用の常習犯に大甘ですね。僕は日垣センセイの検証を通して得られた経験則から、一度でも盗用で手を汚した物書きは、過去の仕事も全て疑うべし、と考えています。上杉隆唐沢俊一など「あの人は今、盗用(疑惑)で糾弾されているけれど、昔はいい仕事をしてきた」と評価されていても、いざ過去の仕事をもれなく検証してみると、盗用、デタラメが芋づる式に次々と発覚というパターンが多いですから。くどいようですが、佐野は本当に反省したのでしょうか。

佐野眞一氏 山口組社内報の仕事誘われ心動かされた過去告白│NEWSポストセブン


TBSラジオサイエンス・サイトーク」での日垣隆岡田斗司夫の対談

 本題。日垣センセイは自身がパーソナリティを務めていたTBSラジオサイエンス・サイトーク」で岡田斗司夫を二度に渡ってゲストに招いて以来*4、日垣センセイが岡田斗司夫オタキングex(現フリックス)をモデルに会員制クラブ「クレド」を立ち上げ*5、岡田が日垣センセイのメルマガを購読して評価するなど*6、両者はツーカーの仲です。

 今回、取り上げるのは『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P205〜235に再録された「究極のダイエット」(2007年10月7日放送分)。日垣センセイが岡田のベストセラー『いつもでもデブと思うなよ』(新潮新書、2007年)に感銘を受けて、岡田本人とレコーディング・ダイエットの極意について和気藹々と対談しているものです。

 結論から先に言うと、日垣・岡田とも大したことは言っていないのですが……幾つか気になる点を検証します。

岡田 それと同じで、毎週一キロずつ体重が減っていくデータを見ると、腹の底からうれしくなる。目に見えるご褒美が楽しみで、ダイエットがどんどん楽しくなっていきました。今ではやせることよりも太ることのほうが難しいとすら思います。四〇年近くも太る努力を続けたおかげで一〇〇キロ以上にもなっていたわけで、今は「やせる努力をしている」というよりも「太る努力をやめた」だけのことですからね。
日垣 見た目が似ていると言われた伊集院光さんからは、「コノヤロウ!」と言われたと伝え聞いております(笑)。

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P211〜212

 いやあ、その後、岡田が数年を経たずしてリバウンドで肥満体に戻ってしまった現状を鑑みると、当時、「今ではやせることよりも太ることのほうが難しいとすら思います。」と大言壮語していたのには、ある種の感慨を覚えます。ある意味、日垣センセイにそっくりだなあ。

 因みに、ラジオパーソナリティ伊集院光氏は岡田を蛇蝎の如く嫌っていますが、岡田を「コノヤロウ!」と罵倒していた事実は確認できません。日垣センセイが例によって伝聞と憶測で勝手にデッチ上げている可能性が高いです。

伊集院光「岡田斗司夫嫌い」 (考えたこと)

徒然にこにこ記:岡田斗司夫、伊集院についてコメント - livedoor Blog(ブログ)

岡田 そうです。それから、あまりにたくさん食べすぎてしまった日のことは忘れる。そんな日はなかったことにする!
有村アナ*7 忘れてしまっていいのでしょうか(笑)。

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P217

 岡田が稀代のトラブルメーカーである理由の一端が分かったような気がします。「それから、あまりにたくさん食べすぎてしまった日のことは忘れる。そんな日はなかったことにする!」。自分にとって都合の悪いこと、いやなことは片っ端から全部忘れるようにしてきたからこそ、今迄幾度となくトラブルを繰り返してきたのでしょう。

日垣 太っていたころの岡田さんは、次のようなことをおっしゃています。

《女の子やおしゃれをしている人にしてみたら、「太っている方が恥ずかしいじゃん」となるんでしょうけど、それは俺が覚悟して引き受けた茨の道だからいい。でもここで痩せたら、今までの茨の道を自ら「間違いでした!(笑)」と自己否定することにつながって、おまけに、“デブった自分”というゼロどころかマイナスからやり直すというのはきついですよ。》(唐沢俊一氏との対談『オタク論!』創出版

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P225

 ここで唐沢俊一の名前が日垣センセイから出てくるのが意外でした。日垣センセイは同病相哀れむで唐沢に一定のシンパシーを感じているらしいですが*8、唐沢を知る直接のきっかけは、岡田と対談する下準備として『オタク論!』(創出版)を読んだことではないでしょうか。日垣センセイは『オタク論!』にも感銘を受けているようですが……。

岡田 当時は、自分の体などコントロール不能だと思っていました。ところが、レコーディング・ダイエットによって自分の体が完全に思いどおりになることがわかった。自分の意志によって太ることもできるし、やせることも自由自在にできる。

 やせてからは、極端なまでに娘の態度が変わりました(笑)。僕の娘は高校三年生なのですが、太っていたころは家に帰っても「あぁ、お父さん、お帰りぃ」と愛想なく声をかけられるだけだった。

日垣 「お帰り」すら言ってもらえない日もあったりして(笑)。

岡田 ところが、やせるにつれて「お父さん、一緒に歩こうよ」「一緒に買い物に行こうよ」と娘がやたらとなつき始めたのです。「わが娘ながら、お前は人を見た目で判断するのか!」と怒ったら、娘は「当たり前じゃん」と言う(笑)。

日垣 性格が良いことが第一の優先順位、ついでに見た目も良ければベスト、というのはタテマエです。特に一〇代の若い子たちは、私たちの世代とだいぶ違って見た目優先主義が強い。

岡田 彼らにしてみれば、見た目で人を判断するのはまず当たり前。見た目が良いうえで性格も良いかどうかが問題なのです。若い人たちだけでなく、僕らおじさんも心の中は見た目優先主義になっています。おじさん相手の週刊誌のバックナンバーを見ると、一九七〇年代には巻頭グラビアには政治ネタが多い。ところがここ一〇年くらいの週刊誌の巻頭グラビアを見ると、水着の女の子ばかりです。

 「人は見た目では選ばない」と言っている僕らおじさんの意見はタテマエであって、ホンネではかわいい女の子が表紙になっている週刊誌のほうがいいと思っている。若い人たちもおじさんも、見た目優先主義になっているのです。

日垣 スポーツ選手やお笑い芸人でも、カッコいい人がどんどん増えてきました。スポーツができておもしろい話ができても、ルックスがイマイチだとモテない(笑)。

(中略)

岡田 わが娘が、親を見てくれで評価しているわけですよ。娘が将来連れてくる男の顔など、今から想像がつく(笑)。

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P225〜228

 日垣センセイも岡田も「人は見た目で判断するものだ!」と一般化し、岡田に至っては「やせるにつれて「お父さん、一緒に歩こうよ」「一緒に買い物に行こうよ」と娘がやたらとなつき始めたのです。」と自慢していますが……それはただ単に岡田の親としての教育がなっていなかっただけの話でしょう。同様のことは、伊集院光氏も指摘しています*9

 どうでもいいですが、岡田の娘さんは、今の自分の父親のことをどう思っているのでしょうか。僕ならあんな親は絶対に持ちたくないなあ。ルックス云々以前に男として人として最低の性格破綻者であり、アレ疑惑が濃厚ですから。日垣センセイもアレの可能性があり、類は友を呼ぶで両者は親交を結ぶに至ったのでしょうが。

岡田 自分の頭の中で、問題がゴチャゴチャしていて整理がつかない状態が「悩む」です。問題の整理がつき、どれを優先したらいいかわからない状態が「迷う」です。何か悩みがあるときには、具体的な悩みを三〇項目ほどメモしてみる。

 三〇項目も挙げていくと、人間の悩みなど尽きてしまうものです。次に、それら三〇項目の悩みに優先順位をつけていく。「AとBは似たような問題だな」「俺はCとDとどっちを大事に思っているのだろう」と「迷う」段階に入ると、心の負荷は悩んでいたときの半分以下になっているものです。

日垣 一人でボーっと考えていてもなかなか自分の考えは整理できませんが、メモにできた時点で悩みはほとんど解決したと言ってもいいくらいです。

岡田 カウンセラーがやっていることは、「はい」「はい」と相槌を打ちながら人の話を聞いて整理していくだけでしょう?カウンセラーに頼らなくても、問題の整理は紙とメモ帳があればタダでできます。

有村アナ 悩みを整理して「迷う」段階になったら、次に何をすれば良いのでしょう。 

岡田 迷いは放っておけば良いのです。無理をしてその日のうちに結論を出す必要はない。一日のうちに「悩み」→「迷い」→「解決」までもっていこうと無理をするから、ダイエットも家計簿もうまくいかないのです。

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P234〜235

 上記の岡田メソッドをしたり顔で開陳していた岡田自身が、愛人騒動で心労が重なったのか、一時、精神科病院に入院していたのは、今となってはお笑い草です。岡田は政治家のように、わざわざ絶妙なタイミングで入院する必要は無かったのでは。岡田メソッドを実践していれば「心の負荷は悩んでいたときの半分以下」「迷いは放っておけば良い」でしょうから。

 余談ながら、今回の検証のために『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』を再読していたところ、巻末には日垣センセイから次のような謝辞が、あの荒井香織氏に対して述べられていました。

 記録や進行のお手伝いをしていただいた荒井香織さん、川端隆人さん、校正、校閲、デザイン、装丁、印刷、製本の皆様にも改めて深く感謝申し上げます。

日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(ワック、2009年6月29日初版発行)P241


 実は他にも見落としがないかと調べたところ、『方向音痴の研究』(ワック、2007年5月1日初版発行)の巻末にも荒井氏の名前が。

 文章化をお願いした荒井香織さんにも、心から感謝です。まだ見ぬ校正、校閲、デザイン、装丁、印刷、製本の方々も、足を向けて眠れません。

日垣隆『方向音痴の研究』(ワック、2007年5月1日初版発行)P250

 日垣センセイが『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書、2006年11月30日第一刷発行)で盗用が発覚した2007年5月〜7月以降も、共犯疑惑のある荒井氏が何食わぬ顔で日垣センセイのスタッフ・ライターとして働いていたことが改めて裏付けられたことになります。


★参考資料

唐牛健太郎 - Wikipedia

「無断引用」by 佐野眞一 - Living, Loving, Thinking, Again

「無駄な抵抗はよせ」はよせ (WAC BUNKO)

「無駄な抵抗はよせ」はよせ (WAC BUNKO)

方向音痴の研究 (WAC BUNKO)

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いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

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