KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

キャンパスに「狩場」を求めるのは間違っているだろうかー検証・岡田斗司夫『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)のスキャンダル記事

・同人誌の既刊本が国立国会図書館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

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・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

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kafkaesque1924@gmail.com

・日垣センセイのツイートから。

 我らが日垣センセイの有料メルマガが、遂に18000部の大台に達するそうです。パチパチ(棒

日垣隆先生のメルマガ部数 - Togetter

 以前、15000部を突破した!と啖呵を切った時にもツッコミましたが……もうメディア的には完全に「消えた文化人」にカテゴライズされる日垣センセイが、どうやったら有料メルマガで部数を拡大することができるのでしょうか。ツイッターのフォロワー数よりもメルマガの部数が上回っている逆転現象からしてもおかしいです。脳内妄想を膨らませて、数字などを故意かつ意図的に盛るのが日垣センセイの真骨頂とはいえ。

 そもそも約半年前、日垣センセイは例によって誇らしげに豪語していました。

 半年間で有料メルマガの部数に増減の変化が殆ど無いのも不自然です。どうやら日垣センセイ、自分の脳内設定まで忘れているというか、間違えているようです。

・ノンフィクション作家の門田隆将が盗用裁判で全面敗訴し、著作の廃棄・出版差し止め、慰謝料など約57万円の支払いを命じた二審判決が確定したそうです。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015051400768&g=soc

http://www.asahi.com/articles/ASH5G5R29H5GUTIL028.html

 高裁判決は地裁判決とほぼ同様に、門田の著作『風にそよぐ墓標』(集英社)の内、14ヵ所を「盗用(著作権侵害)」と認定しています。門田本人は相変わらず公式ブログなどで己のミスを認めて反省なり謝罪なりするどころか、開き直ってトンチンカンな司法批判をしていますが、これは門田や版元の集英社著作権法に対する認識が杜撰だっただけの話で、これこそ不実で非常識な対応と言えます。個人の問題に過ぎないことを拡大解釈して一般化し、「私は司法と闘う!」的なファイティング・ポーズを取っているのにも開いた口が塞がりません。裁判官がおかしいのではなく、まず自分がおかしいことに気づかないのか。

 他者の著作を「使用」するための許諾を本人から得たか否かは、往々にして水掛け論に発展することが多いです。だからこそ、門田は「出典を明記する」「論説部分と引用部分を「」などで明瞭に区別する」「論説部分が主、引用部分が従の主従関係になっている」といった著作権法及び判例によって定義された「引用」の法的要件をきちんとクリアーすべきだったのですが。巻末の参考文献リストに明記しても、「引用」の法的要件を満たしていなければ、剽窃剽窃であることに変わりありません。

 大体、司法の著作権侵害の認定ハードルは非常に高い。盗用騒ぎの常習犯だった故・山崎豊子でさえ、勝訴したケースがあるほどです。司法から複数の箇所で「盗用(著作権侵害)」と認定されるのは、余程悪質だったということを意味しています。

 それにしても、ノンフィクション系の書き手にも、唐沢俊一とほぼ同時期に『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)で盗用事件を引き起こした日垣センセイだけでなく、佐野眞一など手癖の悪い連中が多いです。それでも「売れる作家」であれば、業界も見て見ぬふりで黙認しているのが現状ですが。

週刊現代』の連載で作家の黒川博行氏にグリコ・森永事件の犯人の濡れ衣を着せるなどして黒川氏から名誉棄損、プライバシー権の侵害で訴えられ、版元の講談社と共に全面敗訴したジャーナリストの岩瀬達哉が、性懲りも無く復活しつつあるようです。 

 岩瀬の新刊の『パナソニック人事抗争史』(講談社)がベストセラーになり、評判もいいらしいですが、この本に関してはパナソニックの津賀一宏現社長のコメントが参考になります。岩瀬がまた突拍子もない結論ありきでストーリーを「創作」している危険性があります。それでも読むならば、岩瀬が捏造記事で黒川氏に全面敗訴し、未だに何の謝罪も反省も無いという固い事実を踏まえた上で読破すべきでしょう。


●『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)の岡田斗司夫スキャンダル記事

 本題。『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)が「オタキング岡田斗司夫 愛人リスト騒動で 大学教授クビの金欠状態」と題した岡田斗司夫のスキャンダル記事を載せています。

 元恋人とのキス写真を暴露されたり、女性たちの性的な評価を自ら記した「愛人リスト」が流出し、今年初めにネットで大炎上した“オタキング”こと岡田斗司夫氏(56)。騒動は収まったのだろうか。

 岡田氏はオタク評論家として知られる一方、数年前には体重約百二十キロからおよそ五十キロの減量に成功し、ダイエット本がバカ売れしたことでも有名だ。

 その岡田氏、別れ話がもつれた元恋人からキス写真を暴露されると、ネット上で自ら「彼女が元妻を含めて九人いる」、かつて同時に「八十人彼女がいた」などと開き直った。

 最近まで“愛人”の一人だったAさんが語る。

「ネット上で彼は、『付き合う際に相手には必ず、他に彼女がいるが、それでも構わないか聞く』と言っていましたが、私は一切聞かされませんでした。結婚したいとも言われましたが、頻繁に来ていたLINEの連絡も、他の女性との一斉送信だったことを後で知りました。騒動後は、『僕と一対一で付き合える価値はない』、『自分以外の人間は犬か虫みたいに思っている』と伝えられました」

 流出した「愛人リスト」には、自身が客員教授を務める大阪芸術大学の複数の学生の名前も記されていた。

 これを受け、岡田氏は相次ぎ教職を失っている。

 大阪芸大の担当者が言う。

「昨年度のうちに、新年度はもう、講義がない旨をお伝えしようとしたのですが、入院されているのか連絡が取れず、仕方がないので文書で通知しました」

 やはり客員教授をしていた大阪の相愛大学も、「今年度は担当科目がないので来られません」(担当者)。

オタキング岡田斗司夫 愛人リスト騒動で 大学教授クビの金欠状態」『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)P184

 上記の文春の記事からは、岡田が自ら出演したニコ生の番組以外でも*1「自分以外の人間は犬か虫みたいに思っている」という意味合いの問題発言をしていた件の他、巷間で囁かれていた大学客員教授の解任も事実だったことが判明しています。岡田にとって最大の痛手は、大学客員教授をクビになり、「肩書」に加えて「狩場」を失ったことでしょう。Fランの大阪電気通信大学(除籍) の岡田は、学歴コンプレックスも強そうですから。こうした地道な裏付け取材こそ、何だかんだでネット上の検証だけでは及ばないプロの仕事です。とはいえ、『週刊文春』にもガセ記事は時々ありますが。

 “岡田ウォッチャー”として知られる、プロインタビュアーの吉田豪氏が語る。

「彼にはモテるためのビジネスモデルがあった。それは女性が来るイベントを開催することであり、そのためにダイエット本や恋愛本を出版する。そして一番モテるのが『先生』と呼ばれることなのを本人がよく自覚していましたが、そのビジネスモデルが崩壊したことになります」

 実際、経済的にも厳しい状況のようだ。岡田氏は自らの後援組織のメンバーから年十二万円の会費を徴収し、その一部を自分の給与に充てているが、「売上不足と経費の使い過ぎ」だとして、経営難を訴えている。

「女性にもかなりお金を使っていたと思います。私も服を買ってもらったし、ホテル代もかかっていましたから」(前出・Aさん)

 知人に金の無心もしていた。「高須クリニック」の高須克弥院長が語る。

「以前、不義理をされて以来、連絡を取っていなかったのですが、フェイスブックで突然、『お金を貸してください』と連絡があった。義理や友情がある相手ならともかく、急にそんなこと言われてもね……。もちろん、貸しませんでした」

オタキング岡田斗司夫 愛人リスト騒動で 大学教授クビの金欠状態」『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)P184

 岡田斗司夫事件追及の第一人者である吉田豪氏の肩書に「岡田ウォッチャー」が新たに加わっています。記事内での正鵠を得たコメントといい、吉田氏は今年1月の事件発覚以降、まるで水を得た魚のように岡田を執拗に追及しているからなあ……。普段は温厚かつバランス感覚に富んだ人格者の吉田氏が、ここまで執念を見せるのは、岡田斗司夫に誰よりも義憤を感じてる可能性があります。吉田氏は女性にも優しい方ですから。

 高須院長も岡田に不義理をされた上、金をせびられようとした顛末を改めて語っています。高須院長をして「ちょっと常軌を逸しているよね。」と言わしめるほど、岡田は非常識の総天然色見本ですから*2。事件後、岡田が金銭的に窮乏しているのも事実のようです。

 余談ながら、僕(当ブログ管理人)も次のようにツイートし、吉田氏にリツイートされました。




 繰り返しますが、僕(当ブログ管理人)は今でも吉田氏による日垣センセイへのインタビュー、岡田斗司夫との対談が実現して欲しいと切望しています。実現の可能性は限りなく低いでしょうが。

 岡田氏は現在、吉本興業に文化人枠で所属し、今も東野幸治が司会を務める朝日放送の情報番組「正義のミカタ」にコメンテーターとして出演している。

「これは吉本と局が共同で企画する“吉本ユニット”の番組だから。その吉本内部でも、愛人騒動はコンプライアンス問題として扱われました」(関係者)

 吉本を通して岡田氏に取材を依頼したが、応じてはもらえなかった。

 前出のAさんが言う。

「反省の色がまったくなく、せめてテレビに出るのはもうやめてほしい」

オタキング岡田斗司夫 愛人リスト騒動で 大学教授クビの金欠状態」『週刊文春』(2015年5月7日・14日号)P184

 岡田はある時期から自身のスキャンダルに対し、一切言及しなくなっています。相次ぐスキャンダルにも本当に余裕綽々でどこ吹く風ならば、文春の取材にも快く応じて、例によって怪気炎を上げていた筈です。取材拒否が全てを雄弁に物語っています。岡田は『週刊文春』の版元の文藝春秋社からは、唐沢俊一との対談なども収録した『オタクの迷い道』(文春文庫)などの著作を出しており、文春が自社の週刊誌で岡田のスキャンダル記事を載せた時点で、岡田が既に文春から見限られたことを証明していると言って過言ではありません。

 『殉愛』騒動を引き起こした百田尚樹のように、基本的に出版社は作家、ライターを守ろうとします。特に売れっ子であればあるほど、その傾向は強まります。文春にしてみれば、岡田は既に「売れない作家」の部類であり、スキャンダル記事の方が売れるとみなされているのでしょう。

 ところで岡田は突如、「探偵ファイル」に記者登録して箸にも棒にもかからない中学生の作文レベルの「連載」を始めたり、「仙台いのちの電話」の講演に呼ばれたりしていますが、探偵ファイルの連載など「俺は全然、へこたれていないよ!」的なアピールであることが明々白々で、ある意味、実に痛々しいです。

 いずれにせよ、岡田は表面上、平静を装いつつも、内心ではツイッターのフォロワー数の減少などに焦って危機感を募らせており、「岡田斗司夫問題まとめwiki」 を誰よりも熱心に閲覧しているのは、岡田本人なのではないかと、推測します。岡田は着実に唐沢俊一、日垣センセイなどが辿った凋落への道を歩んでいます。スキャンダルで大学客員教授の職を失い、後援組織フリックスも事実上追放された今、朝日新聞「悩みのるつぼ」の連載、朝日放送「正義のミカタ」のレギュラー出演が途絶えた時が「文化人」岡田斗司夫の最期でしょう。朝日はともかく、吉本は岡田を守り続ける気もしますが……。


★参考資料

日垣隆先生のメルマガ部数 - Togetter

引用 - Wikipedia

週刊文春 2015年 5/14 号 [雑誌]

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