KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

NO SIDE!ー検証・岡田斗司夫の盗用

・同人誌の既刊本が国立国会図書館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2盗用篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

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「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

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 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com
※2015/2/10エントリーを更新しました。


●遂に盗用を認めた岡田斗司夫

 まだまだ続いている岡田斗司夫騒動ですが、さる2月5日、ニコニコ動画の生放送『ニコ生マクガイヤーゼミ』岡田斗司夫本人が飛び入り出演し、自ら盛大に燃料を投下していきました。退院後は一貫して数々の疑惑、スキャンダルに沈黙を守って完全無視していた岡田でしたが、どうやら、プロインタビュアー・書評家の吉田豪氏による執拗な追及に根負けして反応したようです。

http://matome.naver.jp/odai/2142314191051913801

「宮崎駿も同じじゃん」「俺以外は犬か虫」「竹熊さんあつかましい」岡田斗司夫さんのニコ生での過激発言が話題に | ガジェット通信 GetNews

 あまりと言えば、あまりにも酷すぎる岡田の暴言妄言のオンパレードだったのですが、実は竹熊健太郎氏が告発した岡田の代表作『オタク学入門』(太田出版、初版発行1996年5月30日)の漫画に関する章*1の9割が、東京大学の講義で竹熊氏が一人で話した内容を引き写していた盗用疑惑にも以下のように答えていたのです。

「それが竹熊さんの厚かましいところでさ、あの当時、マンガファンみんな知ってたことじゃん。『オタク学入門』に全く新しい知見なんかないんだよ。」

「今更言うところも含めて、竹熊さんちっちぇえ」

「5年毎に代表作作れない人は過去のことを持ち出すしか無い。それ(過去のこと)を言って何の特があるんだろう?」

 また、竹熊氏も一連の岡田発言を受けて、次のようにツイートしています。


 結局、岡田は『オタク学入門』での盗用は「疑惑」ではなく、「事実」であったことをあっさり認めた形ですが……何の反省も謝罪も無く、盗用の加害者が被害者を「厚かましい」「ちっちぇえ」「5年毎に代表作作れない人」と誹謗中傷し、この期に及んで開き直るとは、盗人猛々しいです。唐沢俊一が盗用の被害者をクレーマー扱いして嘲笑していたのを彷彿とさせます。岡田には文筆家としてのプライド、羞恥心というものが無いのか。著作権法違反に該当するかはさておき、他者の表現に敬意を払うつもりが無いなど、言語道断です。岡田はせめて被害者の竹熊氏にはお詫びすべきでしょう。

 とはいえ、岡田は愛人スキャンダルの是非はともかく、上記の盗用の事実こそ物書きとしては致命傷でしょう。例えば、ライターの松沢呉一氏のように、岡田の愛人スキャンダルに無関心で距離を置いている人達も、岡田の盗用騒動については厳しい態度を示しています。

 いずれにせよ、これで岡田斗司夫も晴れて日垣センセイや唐沢俊一上杉隆佐野眞一田口ランディなどの「平気で盗用する人達」に転落したことになります。岡田が唐沢の盗用事件を突っつかずに擁護めいたことをしていたのも、藪蛇を恐れていた可能性が強まったと言えます。

 因みに、岡田は『オタク学入門』の巻末で下記のように書いていました。

 まず書いたのは、あいかわらずヨメさん・岡田和美です。僕がぺらぺら〜としゃべるのをヨメさんが文章にしてくれました。『洗脳社会』の時は、書きたいことをどんどんカードにして、構成を考えてから話しました。しかし今回はもっと気楽に、「オタクがどんな作品の見方をしているか」を思いつくままに話す、という手法で制作しました。ガンガン話し続けて、ヨメさんが呆れ顔になったらやめる。で、次の話題に移るわけです。

 手書きの字をワープロで清書してくれたのは、小倉由美子さんです。小倉さんから僕へとパソコン通信でデータが送られてきてから、いよいよ長い長い推敲が始まるわけです。UPした原稿を落合さんに電子メールで送ると、彼女が読みやすい順番に組み直してくれました。

 又、内容に関しても、色々な方に協力して頂きました。「パクリを探せ!」はパソコン通信「濃縮おたくランド」の方達との話題を元にしました。SF作家の山本弘氏にも、細かく濃いネタをいっぱい頂きました。「まんが戦国時代(原文ママ*2」は、95年秋の東大ゼミでの、竹熊健太郎氏との対談をもとに書きました。オタク文化論の茶器のくだりは、唐沢俊一さんに教えて頂いたネタです。

 本文中の「見立て」を始めとする日本文化の受け取り方は、西村文彦さんの『ジャパネスクの見方』という本のウケ売りです。興味のある方は、読んでみて下さい。

 文字データが完成したところで、パソコン通信上でたくさんの方にモニタリング・バグ出しを手伝っていただきました。一亭南大、金成由美、唐沢俊一カンタベリー、佐々木果、佐藤良平、青ひょん、竹熊健太郎、ナナフシ、西村達治、はーらんえりすん、松原弘武、眠田直、柳瀬直裕、山本弘、ロト、IKUP、XSUE(五十音順・敬称略)の皆さん、本当にありがとうございました。

 楽しいイラストを書いてくれた古賀学、大岡寛典、水谷信子、永島武、眠田直伊藤剛北久保弘之の皆さん、ご苦労様。鈴木成一デザイン室の皆さん、かっこいいブックデザインに感謝!写真提供を許諾してくれた各社担当さん、ありがとうございました。許諾してくれなかった各社の皆さん、地獄に堕ちて下さい。

 なによりも太田出版の落合美砂さん、本当にご苦労さまでした。

 ということで、第2巻も無事出版されました。

 それでは又、第3巻でお会いしましょう。

 1996年4月26日 岡田斗司夫

岡田斗司夫オタク学入門』(太田出版、初版発行1996年5月30日)P234〜235

 岡田は『オタク学入門』の巻末でも、当時の執筆方法が口述筆記であり、妻だった天野和美(岡田和美)が筆記役を務めていたことを披露しています。それにしても、盗用の被害者である竹熊健太郎氏の他、オタク芸人ユニット「オタクアミーゴス」を組むことになる盟友の唐沢俊一眠田直に加えて、後に岡田・唐沢と裁判沙汰になって訣別した評論家の伊藤剛氏の名前があるのが意外でした。

 尚、岡田は上記の放送の中で、映画評論家の町山智浩さんについても「町山さんに対談を申し込んだが、断られた」という旨の発言もしていたのですが、町山さんは自身のブログで即座に完全否定しています。


約4分で分かる岡田斗司夫“愛人騒動”


●終わりなき“岡田斗司夫騒動”

 ところで、目下、岡田斗司夫騒動は沈静化するどころか、ますます拡大の一途を辿っています。まさに青天井。終幕の気配がありません。

高須院長が激怒!「岡田斗司夫が金銭的援助を求めてきた」│NEWSポストセブン

岡田斗司夫氏が、高須克弥院長との騒動を釈明 - ライブドアニュース

http://www.buzznews.jp/?p=931607

http://matome.naver.jp/odai/2142326509751675701

http://www.buzznews.jp/?p=953037


散々迷惑を掛けて不義理を重ねておきながら、高須院長を小馬鹿にしていた岡田斗司夫

 今度は高須クリニック高須克弥院長に飛び火し、高須院長が岡田に怒り心頭で、決闘を申し込む云々の騒ぎになっていますが……本当にこれ、何処まで続くのでしょうか。様々な意味で、ラグビーの試合で言うところの、ノーサイド(試合終了)の笛が鳴るのは一体、いつになるのか見当もつきません。

※追記(2015年2月10日):その後、岡田斗司夫が自身のFbに高須克弥院長、西原理恵子氏への謝罪文を投稿したことで、一件落着となったようです。謝罪文では、岡田が愛人騒動の裏で高須院長にカネを無心していたことには一言も触れていませんが。

岡田斗司夫氏が高須克弥院長に謝罪 恋人・西原理恵子氏に「ビッチ」発言 - ライブドアニュース


 吉田豪氏も言っていますが、当ブログも岡田斗司夫の検証をもう少し続ける予定なので、名称を日垣隆検証委員会」から岡田斗司夫検証委員会」に期間限定で衣替えしましょうか……。


★参考資料

岡田斗司夫 - Wikipedia

http://matome.naver.jp/odai/2142314191051913801?&page=1

http://matome.naver.jp/odai/2142326509751675701

著作権に無頓着な物書きは信用できない- ゆるゆる著作権講座 8-(松沢呉一) -2,171文字- | 松沢呉一のビバノン・ライフ

オタク学入門

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オタク学入門 (新潮OH!文庫)

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私とハルマゲドン (ちくま文庫)

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筋と義理を通せば人生はうまくいく

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聞き出す力

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NO SIDE

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*1:少年マンガ国盗物語」岡田斗司夫オタク学入門』(太田出版、初版発行1996年5月30日)P176〜196

*2:岡田斗司夫オタク学入門』(太田出版、初版発行1996年5月30日)P176〜196の文中では章のタイトルが「少年マンガ国盗物語」になっている。