・同人誌の既刊本が国立国会図書館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。
「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」
・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」の電子書籍が販売中です。
「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」
ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。
・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」、「日垣隆(Wikipedia)」、「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com
※2015/10/21追記:エントリーを一部更新しました。
・日垣センセイが、ホリエモンこと堀江貴文氏と「堀江貴文ブログでは言えないチャンネル」内のニコ生放送『日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜』にて、対談することが決定したそうです。
☆ニコ生放送予定☆
◯10月22日17:30「日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜 」メールマガジンの先駆者の日垣隆さんをお迎えしてメディアの形について語ります!!http://t.co/P36iOSnMc0 #ホリエモンチャンネル
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2015, 10月 15
☆ニコ生放送予定☆
◯10月22日17:30「日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜 」メールマガジンの先駆者の日垣隆さんをお迎えしてメディアの形について語ります!!http://t.co/1UFMl9zxEe @terada_yuki
— Staff-Takapon (@staff_takapon) 2015, 10月 15
「クレド特別会員学習会「公開対談 堀江貴文×日垣隆」」は果たして、どうなるのでしょうか。別途開催予定(?)。
僕(当ブログ管理人)としては、日垣センセイが堀江氏と公開対談すること自体は、必ずしも反対していません。近年、暴走が過ぎて業界から徹底的に干され続けている日垣センセイにとっても、久々のメディア出演であり、貴重な仕事でしょうから。できれば、堀江氏には日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」の発行部数及び世界各国での発行の実態など、様々な疑惑に突っ込んで貰いたいところですが。とはいえ、一抹の不安を拭えないのも事実です。繰り返しますが、堀江氏は日垣センセイのネット上での悪評に無頓着なのでしょうか。「日垣隆」のワードでグーグル検索しただけでも、当ブログを始めとして数多の検証サイトが検索上位で表示されるのですが。表面的にはどんなに親しくしていても、少しでも気に食わないことがあると、弊履のごとく捨て去って罵詈雑言を浴びせるのが日垣センセイの十八番ですから……。対談はニコ生の有料チャンネルでの配信ですが、日垣ウォッチャーの端くれとしてタイムシフト予約で視聴することを検討しています。場合によっては、見送る可能性も。
ともあれ、堀江氏が新たな「被害者」にだけはならないことを祈ります。
月刊誌『噂の真相』(休刊中)で、各界の著名人へのインタビュー企画「メディア異人列伝」の連載などを手掛けていたライターの永江朗氏。
その永江氏が、同時代の44人の文化人を論じた『批評の事情』(ちくま文庫、2004年9月10日第1刷発行)P91〜101で「日垣隆 疑え!笑え!虚構を突け!」と題して日垣センセイを好意的に取り上げています。そのまま引用するには分量が多過ぎるため、所々、端折って引用することになりますが、御容赦下さい。
会ったことはないのだけれども、写真を見ると細面の顔が神経質そうで、文章を読むとしょっちゅう怒っているし、第一印象としては若手の佐高信というところか(日垣はいやがりそうだけど)。しかしその本をよく読むと、とにかく丹念に調べて、じっくり考えていて、さらにその末に怒っているんだということがわかる。《私は、公憤を私憤に変える、という方法論をとって生きてきた》と『敢闘言』の「はじめに」で彼は書いている。しかし、多くの物書きは、逆だ。私憤を公憤に変えて、つまり自分の足元の些細な怒りから発して、天下国家を論じようとする。七〇年代に「等身大」なんて言葉がもてはやされたのはそういうことだろう。あるいは「生活者」とか。だけど、「私憤から公憤へ」というスタイルでは、結局は徒党を組み、数を頼んで圧力をかけるということになる。多くの市民運動がそうだった。日垣は逆をいく。
日垣隆は怒りを言葉にするだけではない。なぜ怒っているかを読者に感情ではなく理屈で納得させ、その怒りに読者の側を共振させる。とにかくパワフルな書き手だ。
P91〜92
批評であれ、ルポであれ、文献にあたる、現場を目で見る、人に会うというのは基本中の基本であるが、これが難しい。しかもテーマがダイオキシンとなると、その量は果てしない。試しにインターネットのgooにアクセスして「ダイオキシン」で検索してみたら四九六四件と出てきた。もちろんこれは文中に「ダイオキシン」が含まれる文書の数だから、それが全部「ダイオキシンについて」の文書ではないが。日垣の論文には文献何本、取材何か所、インタビュー何人と数は明記されていないけれども、それがとんでもない数だったことはたしかだろう。
これは自戒を込めていうのだが、いいかげんな(原文ママ)ライターは、この基本取材の部分で手を抜いてしまう。いちばん(原文ママ)ありがちなのは、新書で出ている概説書を読んで事の全体像をつかみ、次に「Aは危険だ」という論調の本を読み、さらに「Aは危険だ、というのは間違っている」という論調の本を読む。それから当事者や事情をよく知っている人に話を聞く。この程度で済ませてしまう。いや、ここまでやればいいほうで、新書を一冊読んで、中立的な立場の専門家一人に話を聞いて、という記事も多い。ただ、そうしたいいかげんな記事が大量生産される背景には、経費や原稿料の問題も大きいだろう。なにしろ最近は資料代すらろくに出さない出版社も多い。原稿料をすべての経費込みと考えると、ついケチりたくなる。もちろん、ケチるほうが間違っているわけで、そろばん勘定が合わないのなら、とっととライターなんかやめてしまえばいいのだけれども。誰も叱らないから、だんだんイージーなほうに流れてしまう。
P93〜94
日垣は一般のメディアが入手可能なとんでもなくレアな情報源にアクセスできたわけではない。誰でもアクセスできる情報に当たっただけだ。唯一違っていたのは、手間暇を惜しまなかったことと、「なんかへんだ」という素朴な疑問にこだわり続けたということだけだろう。
この「ダイオキシン猛毒説の虚構」の初出は『文藝春秋』だが、このルポを書いたときのことが、『敢闘言』にもある。題して「反『自動販売機ルポ』宣言」。
《旧世代の多くの書き手たちは、例えばダイオキシンというテーマに取り組むとして、いかにダイオキシン禍がひどいか、との姿勢で書くと最初から決めていた。だから、単調で、つまらなくなる。私はそれを自動販売機ルポと呼んできた。取出口からはメニュー表示のものしか出てこない。書いた本人にとってさえ、そこらに溢れている思い込みをなぞっただけの文章が、他人に面白いわけがない》(324頁)
で、単行本ではこれに次のようなコメントがついている。
《鎌田慧さんや佐高信さんのように、変化も進歩もない書き手たちは、ある意味で安定しているともいえる。愛読者は、だから安心して読める。宗教党派と同じだ。貴重な人材である。皮肉ではなく》(同)
鎌田慧の文章は鎌田慧のファンしか読まず、佐高信の文章は佐高信の意見と相容れない人は読まない、批評のタコツボ化というものが起きている。日垣が批判するのはそこのところだ。
単行本『敢闘言』の副題は「さらば偽善者たち」だが、この「偽善者批判」という点をさらに推し進めたのが『偽善系』だ。こちらの副題は「やつらはヘンだ!」。
この本では子の親や教育関係者、知識人などが批判されているのだが、「少年にも死刑を」と「裁判がヘンだ!」の章が迫力だ。
「少年にも死刑を」はショッキングなタイトルだが、少年が加害者となった事件では、被害者よりも加害者の人権ばかりが重んじられるという問題を論じている。日垣自身、一五歳の時に弟を殺され、しかも殺した犯人はまだ一三歳であるという理由で、罰を受けることもなく平然と学校に通っていたという。少年法の問題は、この日垣の本が出る前後から急速に議論が高まりつつあり、そのなかにはずいぶんとヒステリックなものもあるのだけれども、それまであまり問題になってこなかったことのほうが、不思議な気がする。しかし日垣は、ここでは自分の体験については少し触れるだけで、山口の母子強姦殺人事件について述べながら、少年事件の裁判の奇妙さについて怒る。そして、少年にも死刑を、というわけだ。
P96〜98
日垣は東北大学法学部の出身である。しかし、級友たちが司法試験の準備に狂騒しているようすを見て、一カ月で法曹への道はあきらめたのだそうだ。
P99
なお、蛇足のようにつけ加えるが、日垣はいつも頭から湯気立てて怒っているわけではない。なるべく読者を笑わせようという努力をしている。しかし、そのユーモアが黒いのだ。たとえば「裁判がヘンだ!」のなかに、休憩時間の裁判官をそっとつける場面がある。裁判官は独り言をいいながら食堂に入り、ご飯を三度こぼして一度も拾わず、コーヒーを注文するときも「コーヒー」とだけ言った。やだよね、こんな男に裁かれるのは。
[文庫版付記]
※その後、お会いしました。文章から受けるイメージとは正反対。温和で腰が低い。そしてイメージ通り、礼儀正しい。
P101
永江朗『批評の事情』(ちくま文庫、2004年9月10日第1刷発行)P91〜92、P93〜94、P96〜99、P101
永江氏の日垣センセイの称賛ぶりも、今となっては悉く的外れであり、頓珍漢なものです。「日垣自身、一五歳の時に弟を殺され、しかも殺した犯人はまだ一三歳であるという理由で、罰を受けることもなく平然と学校に通っていたという。」と例によって、日垣センセイの弟さんの死因に関する嘘八百を鵜呑みにしているあたり、永江氏が下調べを充分にやっていないことを露呈しています。言うまでもなく、論評だろうと報道だろうと、事実関係の確認は必要不可欠であり、虚偽を書き連ねていい筈がありません。
日垣センセイはベストセラー『買ってはいけない』(金曜日)シリーズへの反論の他、「ダイオキシン猛毒説の虚構」など偽科学批判で頭角を現しましたが、その後、近藤誠、内海聡を信奉しているところからすると、単なる逆張りだったと言えます。鎌田慧、佐高信両氏に狂犬よろしく噛みついていたのも、嫉妬や近親憎悪というよりも、典型的な売名行為だった可能性が。大物文化人に公然と喧嘩を売って高く買ってくれれば、悪名であれ、話題になりますから、ある種の炎上商法でしょう。
「※その後、お会いしました。文章から受けるイメージとは正反対。温和で腰が低い。そしてイメージ通り、礼儀正しい。」と永江氏は第一印象のみで日垣センセイを持ち上げています。しかしながら、表面的には口達者で魅力的なのが、サイコパス疑惑のある人物の特徴です。その点、重信メイ氏も痛い目を見ています。日垣センセイが現実世界でも常軌を逸した性格破綻者であることは、重信氏とのトラブルでも実証されていますが。フィリピン英語学校留学中のトラブルでも。
それにしても、永江氏の『批評の事情』。日垣センセイ以外にも、岡田斗司夫、切通理作などをべた褒めしているあたり、永江氏も人を見る目が無さ過ぎます。岡田はともかく、切通理作が人としてライターとして問題ありまくりなのは、『教科書が教えない小林よしのり』(ロフトブックス、1997年11月10日初版第1刷発行)で、宅八郎氏、松沢呉一氏、ツルシカズヒコ氏らが徹底的に検証しているので、御参照下さい。今回の検証で、永江氏も自分にとって都合の悪い事実から目を背けるライターだったのかと、大いに幻滅しました。
★参考資料
フィリピン英語留学顛末 - ガッキィスレまとめサイト @ ウィキ - アットウィキ
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