KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

THE UNLIMITED 佐野眞一vs荒井香織(+中島麻美)ー検証・日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論C)

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目下、ガジェット通信では、ノンフィクション作家の佐野眞一の盗用疑惑を追及する連載が、昨年10月から続いています*1。同連載の記事によると、クレジットは以下の通りです。

記者: ガジェット通信特別取材班 ≫他の投稿を読む
(取材執筆担当 荒井香織 編集担当 中島麻美)
ウェブサイト: http://getnews.jp/

この荒井香織氏とは一体何者なのか?調べてみたところ、何と2006年11月頃まで日垣センセイのスタッフ(現在は不明)であり、日垣センセイが唐沢俊一とほぼ同時期に『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)でやらかした第1の盗用事件にも深く関与していた疑惑があるのです。以下は、『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)からの該当部分の引用です。



※第一刷*2

さて、私が全文を書いて毎週配信している有料メルマガ「ガッキィファイター」の読者限定で、「すぐに役立つ文章講座」というものを東京都内で開催しました。そのときの私の話や、メモや、参加者からの質疑応答や、参加者が提供してくださったサンプル文をもとに、とても実践的な「全記録」が仕上がっていました。

講座の参加者と、そして実践的な文章を提供してくださった方々に心から感謝申し上げます。
 
その「全記録」を何度も何度も(!)書き直してくれたのはライターの荒井香織さんです。
 
文章術の本であるにもかかわらず、話しているようになっているのは、私のせいではありません。冗談です。文章術の本を、話すように仕上げられたらと私が望んだのでした。
 
ちなみに、完全な「語り下ろし」と言えるのは、何章かわかりますか?
 
こんなところでクイズを出している場合ではありませんが、答えは、おそらく意外にも、第7章「文章で稼ぐための必読33冊」です。
 
本書はそれらを核として、大幅に削除し改稿し加筆して、生まれ変わりました。メルマガで書いたものも一部収録されていますし、もちろん書き下ろした部分もたくさんあります。
 
これらの「ちょっと多すぎる素材」を前に、ああでもないこうでもないと構成を考えているとき、第2章から第4章までを初級−中級−上級編に仕立てようと思い立ち、その後は一気に(半日くらいで)作業が進みました。初級や上級といっても、習熟度や経験年数のことではなく、あくまで稼げるかどうか、という一点に絞りました。
 
それらの各論を、第1章と第5章のノウハウ的な総論で挟み、第6章だけはライター向けに実際やったQ&Aを、そして必読文献リストを付けよ(付けていただければ幸いです、かな)という幻冬舎の小木田順子さんの強い要請により第7章が成りました。

日垣隆『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書、2006年11月30日第一刷発行)P210〜211



※第四刷*3

さて、私が全文を書いて毎週配信している有料メルマガ「ガッキィファイター」の読者限定で、「すぐに役立つ文章講座」というものを東京都内で開催しました。そのときの私の話や、メモや、参加者からの質疑応答や、参加者が提供してくださったサンプル文をもとに、とても実践的な「全記録」が仕上がっていました。

講座の参加者と、そして実践的な文章を提供してくださった方々に心から感謝申し上げます。
 
その「全記録」を何度も何度も(!)書き直してくれたのはライターの荒井香織さんです。
 
文章術の本であるにもかかわらず、話しているようになっているのは、私のせいではありません。冗談です。文章術の本を、話すように仕上げられたらと私が望んだのでした。
 
ちなみに、完全な「語り下ろし」と言えるのは、何章かわかりますか?
 
こんなところでクイズを出している場合ではありませんが、答えは、おそらく意外にも、第7章「文章で稼ぐための必読33冊」です。
 
本書はそれらを核として、大幅に削除し改稿し加筆して、生まれ変わりました。メルマガで書いたものも一部収録されていますし、もちろん書き下ろした部分もたくさんあります。
 
これらの「ちょっと多すぎる素材」を前に、ああでもないこうでもないと構成を考えているとき、第2章から第4章までを初級−中級−上級編に仕立てようと思い立ち、その後は一気に(半日くらいで)作業が進みました。初級や上級といっても、習熟度や経験年数のことではなく、あくまで稼げるかどうか、という一点に絞りました。
 
それらの各論を、第1章と第5章のノウハウ的な総論で挟み、第6章だけはライター向けに実際やったQ&Aを、そして必読文献リストを付けよ(付けていただければ幸いです、かな)という幻冬舎の小木田順子さんの強い要請により第7章が成りました。

日垣隆『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書、2006年11月30日第一刷発行/2008年10月10日第四刷発行)P210〜211



このことは、第1の盗用事件を本格的に告発した、作家の大石英司氏も指摘しています*4

4.一番肝心な問題は、いったいこの本は、実際は誰が書いたのか? です。「ライターの荒井香織」なる人物なのか? それとも日垣隆ご本人なのか? この荒井香織なる人物をググッてみると、有田氏のブログにも登場する。どうやら駆け出しのライターさんでは無いらしい。日垣本を読むと、恐らくは日垣氏本人が書いただろう箇所もあれば、日垣氏の普段の皮肉一杯の文体を離れて、無味乾燥且つ感情や著者の主観を排したパートもあって、これが日垣氏以外の人物の手によって書かれただろう部分を推察することも出来ます。問題のパートはどうか? となると、これはちょっと私には解りません。

大石英司日垣隆のシャラップ!である』ー「日垣隆の盗作事件を検証する」2007年7月18日 (水)


尚、荒井氏はTwitterアカウントを開設しており、そこでも精力的に佐野眞一の盗用疑惑に関するツイートをしています。担当編集者の中島麻美氏もアカウントを開設済みで、Twitterで両者が頻繁に会話をしています*5

※その後、中島麻美氏は上記のTwitterアカウントを削除している(追記:2013年3月28日)*6
※中島麻美氏は、2013年4月9日に突如上記のTwitterアカウントを復活させた*7。現在のHNは「おみくじ凶子」(追記:2013年4月10日)。

個人的には、かねてから囁かれてきた*8佐野眞一の盗用疑惑は「クロ」であると思いますが……しかし、それを日垣センセイの第1の盗用事件の共犯者だった疑惑がある、いわくつきのライターに検証させるのは、問題がありまくりでしょう。荒井氏の検証を事実として鵜呑みにするのは、極めて危険であると断言できます。言うまでもなく、荒井氏の師匠筋はP&G(パクリ&ガセ)の常習犯たる日垣センセイなのですから……。

佐野眞一の盗用は問題外であり、擁護する意図は一ミリグラムもありません。しかし、荒井氏には佐野眞一を一方的に糾弾する権利も資格もないでしょう。少なくとも、当時、日垣センセイのスタッフとして『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)の盗用事件に関与していた自身の疑惑について、未だに沈黙を続けていることを鑑みれば。

担当の中島氏の対応にも疑問が残ります。何故、佐野眞一の盗用疑惑の検証に、よりもよって荒井氏を起用するとは。中島氏も検証の責任者として最低限、説明責任を果たすべきでしょう。

余談ながら、荒井氏はタレントの水道橋博士氏が主宰する有料メルマガ『水道橋博士のメルマ旬報』(2013年3月10日号)における新連載『誰が「ノンフィクション」を殺すのか』の第1回目でも、佐野眞一の盗用疑惑の検証をするようです。水道橋博士氏が下記のようにツイートしています*9

水道橋博士のメルマ旬報』次号から始まる新連載、荒井カオル『誰が「ノンフィクション」を殺すのか』原稿第1回を拝受。佐野眞一剽窃問題を切り取る超問題作になるのは間違いない。昨晩、田原総一朗さんにも「それは是非読みたい!」と言われたのだ。

16:36 - 2013年2月28日*10



また荒井氏本人もツイートしています*11

水道橋博士のメルマ旬報』で3月10日号より新連載『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』がスタート。連載では佐野眞一氏の盗用・剽窃問題を徹底検証。A4用紙にプリントすると30枚にも及ぶ盗用・剽窃の事例も、順次すべて掲載していく。作家や有識者へのインタビュー取材も準備中。

19:11 - 2013年2月28日*12


『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』というタイトルはもちろん、佐野眞一氏のベストセラー『だれが「本」を殺すのか』にインスパイアされてつけたもの。単なる個人攻撃が目的ではなく、ノンフィクションのあり方、出版ジャーナリズムとはナンゾヤ、というところまで斬りこみたい。

19:13 - 2013年2月28日*13


水道橋博士のメルマ旬報』は出版社の社員、編集者や記者も大勢読んでいるだろうから、連載が始まったら「実はこんな事例もある」と匿名通報があるのではないかと期待。そのために専用メールアドレス(sanofile110@gmail.com)も設けてある。

19:16 - 2013年2月28日*14



毎度御馴染みの「お前が言うな」「どのツラ下げて」のブーメラン大会ですね。師匠も師匠なら、子分も子分で……。



★参考資料

日垣隆のシャラップ!である

ガッキィスレまとめサイト@ウィキ(盗用問題)

紋切型事典「日垣隆の著作に関する報告(再掲)」

日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好きになれない理由

漫棚通信ブログ版「これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇」

佐野眞一氏の「パクリ疑惑」に迫る | ガジェット通信 GetNews

佐野眞一 - Wikipedia

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三 (文春文庫)

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三 (文春文庫)

だれが「本」を殺すのか

だれが「本」を殺すのか

藝人春秋

藝人春秋

LΛST RESOLUTION 「THE UNLIMITED 兵部京介」OPテーマ

LΛST RESOLUTION 「THE UNLIMITED 兵部京介」OPテーマ

OUTLAWS 「THE UNLIMITED 兵部京介」EDテーマ

OUTLAWS 「THE UNLIMITED 兵部京介」EDテーマ

Break Through (初回限定盤)

Break Through (初回限定盤)

DARKNESS NIGHT|BRIGHTEST LIGHT

DARKNESS NIGHT|BRIGHTEST LIGHT

*1:このP&Gを見よ!−日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論B) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*2:山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社新書、2001年9月19日初版第1刷発行)からの盗用が発覚し、問題となった部分を修正する前の初版である。→ キャッチャー・イン・ザ・パクリー日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) The Pide Piper of Naganoー日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論A) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*3:盗用元からの抗議を受け、問題となった盗用部分を「修正」して発売した改訂版である。→ キャッチャー・イン・ザ・パクリー日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) The Pide Piper of Naganoー日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論A) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*4:日垣隆の盗作事件を検証する: 日垣隆のシャラップ!である

*5:https://twitter.com/aknmssm/status/307674119942582272 https://twitter.com/aknmssm/status/307723270487146496

*6:キャベ🍒 on Twitter: "ああ、畠山さんの親友で、上杉隆「ひばくなう」事件の原因になったと自分を悔やんでいた中島麻美@aknmssmさんって、ツイッターやめちゃったのか。んー、やっぱり激しやすいひとは、ソーシャル系に向いてないとおもうんだよなぁ"

*7:https://twitter.com/aknmssm/status/321622543117209600 https://twitter.com/aknmssm/status/321622563316957185

*8:このP&Gを見よ!−日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論B) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*9:水道橋博士(小野正芳) on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』次号から始まる新連載、荒井カオル『誰が「ノンフィクション」を殺すのか』原稿第1回を拝受。佐野眞一剽窃問題を切り取る超問題作になるのは間違いない。昨晩、田原総一朗さんにも「それは是非読みたい!」と言われたのだ。"

*10:水道橋博士(小野正芳) on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』次号から始まる新連載、荒井カオル『誰が「ノンフィクション」を殺すのか』原稿第1回を拝受。佐野眞一剽窃問題を切り取る超問題作になるのは間違いない。昨晩、田原総一朗さんにも「それは是非読みたい!」と言われたのだ。"

*11:Arai Kaoru on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』で3月10日号より新連載『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』がスタート。連載では佐野眞一氏の盗用・剽窃問題を徹底検証。A4用紙にプリントすると30枚にも及ぶ盗用・剽窃の事例も、順次すべて掲載していく。作家や有識者へのインタビュー取材も準備中。" Arai Kaoru on Twitter: "『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』というタイトルはもちろん、佐野眞一氏のベストセラー『だれが「本」を殺すのか』にインスパイアされてつけたもの。単なる個人攻撃が目的ではなく、ノンフィクションのあり方、出版ジャーナリズムとはナンゾヤ、というところまで斬りこみたい。" Arai Kaoru on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』は出版社の社員、編集者や記者も大勢読んでいるだろうから、連載が始まったら「実はこんな事例もある」と匿名通報があるのではないかと期待。そのために専用メールアドレス(sanofile110@gmail.com)も設けてある。 "

*12:Arai Kaoru on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』で3月10日号より新連載『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』がスタート。連載では佐野眞一氏の盗用・剽窃問題を徹底検証。A4用紙にプリントすると30枚にも及ぶ盗用・剽窃の事例も、順次すべて掲載していく。作家や有識者へのインタビュー取材も準備中。"

*13:Arai Kaoru on Twitter: "『だれが「ノンフィクション」を殺すのか』というタイトルはもちろん、佐野眞一氏のベストセラー『だれが「本」を殺すのか』にインスパイアされてつけたもの。単なる個人攻撃が目的ではなく、ノンフィクションのあり方、出版ジャーナリズムとはナンゾヤ、というところまで斬りこみたい。"

*14:Arai Kaoru on Twitter: "『水道橋博士のメルマ旬報』は出版社の社員、編集者や記者も大勢読んでいるだろうから、連載が始まったら「実はこんな事例もある」と匿名通報があるのではないかと期待。そのために専用メールアドレス(sanofile110@gmail.com)も設けてある。 "