KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

Little Liars!ー日垣隆vs重信メイ

・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
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kafkaesque1924@gmail.com



日垣隆重信メイと揉める!

現在、イスラエルなど中東を取材中(?)の我らが日垣センセイですが*1、またまたやらかしてくれました。今度は重信メイ氏との間でトラブルになっているようです。

日垣センセイは、来月2日に東京新宿で開催予定の料金1万円のセミナー「最初で最後のロングインタビュー重信メイさん×日垣隆 in Japan」において、ゲストに重信氏を招くつもりでした*2。ところが、重信氏と共にレバノンの首都ベイルートパレスチナ難民キャンプを訪れた後*3、滞在先からのFacebook上の投稿で重信氏を密かに「正真正銘テロリストの子」と小馬鹿にした挙句*4、アラブやパレスチナ等の問題でも無知蒙昧な知見を披露し、あまつさえ現地の日本人ボランティアを誹謗中傷しました*5。この日垣センセイの「軽口」を知った重信氏は激怒。その真意を問うべく、日垣センセイの問題のFB投稿に抗議のコメントをした……というのが、おおよその経緯です*6。以下は、重信氏の反論コメントです*7

May Shigenobu そもそもエジプト難民ってなんですか??
リビア難民を例に上げていますが、まったく状況が違い背景も違うことなどを含めた上での比較が必要だと思います。パレスチナ人は戻る祖国の無い民族なのです!
そして、一生懸命遠い見知らぬ国で仕事を持ちながらもボランティアを頑張っている日本人に失礼です!!

×時間前



May Shigenobu 日垣様

無事にホテルに到着されたとのご連絡ありがとうございました。
さて、早速で恐縮ですが、一点はっきりさせていただきたいことがございます。
フェイスブック上の日垣様の2、3のコメントは事実認定を全くされておらず、また理由もなくパレスチナ難民を中傷しており、しかも私個人やその他の恊働している方々をも誹謗中傷するだけの悪意や偏見に満ちた稚拙なものであると理解しました。なぜそのような表現をするに至り、またレバノンに滞在中の具体的にどういう体験に基づいてそのようなメント(原文ママ)をなされたのかをお聞きしたいです。

この度縁あって日本でのヒガキ様とのご対談に参加させていただくことになりましたが、このような一方的でまともな事実認定に基づかない無作為なコメントをされる方との対談をしても、私の体験や研究に基づいた知見を全うに解釈されず、単なる「プロパガンダ」と処理されてしまうということ危惧せざるをえません。はじめから偏見をお持ちになっており、その偏見を固辞(原文ママ)されるのであれば当然対談というものは成り立たないと思います。

従って、せっかくご招待いただいた対談ですが、この状態のままでは当然参加させていただくことはできません。しかし、フライトは明日に迫っており、無責任にキャンセルするという所存はありません。いますぐに誹謗中傷や事実認定をされていないコメントについての謝罪をフェイスブック上に掲載していただけないでしょうか。

ジャーナリストという公的にも責任があり、影響力のある立場で方のコメントは非常に重いものととらえています。それが可能であれば、予定どおり対談に参加させていただきます。

以上。ご検討をよろしくお願いいたします。

重信

×時間前


その後、日垣センセイは重信氏に対し、Fb投稿に閲覧制限をかけた上で「反論」をしているのですが……これがまた支離滅裂。重信氏の質問には一切答えず、具体性の無い持論を延々と述べているだけです*8。下記は、その投稿のスクリーンショットから書き起こした全文です。

日垣隆→May Shigenobu ×時間前 (携帯より)

重信メイ

イベントのFBにご投稿いただいたようで、お答えしますね。
まず、メイさんは31日に日本に来られると仰っていましたが、急に明日に変更なさったうえ、ドタキャンなさりたいとのこと、それは仕方が無いと存じます。
ボランティアのひどさは目に余るものがあり、またそれ以外のことについても極力控えめに申し上げた事実のみです。

見解の違いを超えて、私はすべて現場を見て事実を幾重にも確認してから発言しますが(それでも間違うことはあります)、残念ながらメイさんは、あなたが現場を全く訪れていない、認識が古すぎる、と直接指摘申し上げた時、「現場になど行かなくても私には分かるルートがある」と言われたのにはたいそう驚きました。私が25年の体験から「他の職業ならともかく、ジャーナリストや専門家を名乗る以上は、一度もその国に訪れたことがない」ということを隠しておくのは問題ですよ、とも申し上げました。

メイさんから伺ったことを現場で直接体験また見聞しましたが、多くの誤りがありましたけれども、そのような点も含めて、プロパガンダをしていただく場ではありませんので、体験なさったこと、実際にご自身で見聞なさったことを来場者にお聞かせください。

また、私は重信さんに恥をかかせるつもりは毛頭ありません。しかし、事実でないことは、私には通用しないことをすでにご存知のはずですから、それがお嫌でドタキャンなさりたいのなら、早めにおっしゃっていただければ飛行機代の返金だけで結構です。

損害賠償を求めるのが通常ですが、不本意ですし、私にはそのような時間もありません。

誠意を尽くして、事実を語りあう場になればと心から願っています。
自分の信念の一部が批判されることは自由主義諸国では日常的な、否、とても必要なことでさえあります。そこから逃げていては井の中の蛙になってしまう、と自戒をこめてーー。


あはは……何度読んでも誠に香ばしい「駄文」です。毎度お馴染みの「お前が言うな!」のブーメランになってますね。

これに対し、上記の日本人ボランティアの方がFb上の重信メイさんとの公開対談イベントページで反論の投稿をしたところ、その直後に何故かページそのものが消去されてしまいました*9。恐らく、日垣センセイの仕業と推定されますが……以下は2ちゃんねる日垣隆スレッド「日垣隆★100」スレッド870に「ID: LpWk2ROF」の方が記録して下さった投稿からの引用です(「ID: LpWk2ROF」さん、ありがとうございます)。

JuXXko Hoki
はじめまして。日垣さんがレバノンにいらっしゃった際パレスチナ難民キャンプでのイベントを主催した日本人のうちの一人です。
日垣さんがこのようなコメントをされる理由が私には分かりません。日垣さん、キャンプで写真を撮る以外にはパレスチナ人ときちんと話したりキャンプの状況を理解したりしようとされませんでしたね。私たちも日垣さんときちんとお話しする機会がありませんでしたけど、このようなコメントを一方的にされるのは大変遺憾です。例えばボランティアが「情けないプータロー以下の人々ばかり」とおっしゃいますが、彼らについて日垣さんは何をご存知なのですか?
プロのジャーナリストでしたら「ただその場に行っただけ」ではなく、状況を理解しようと努めるのが本来の姿ではありませんか。

中東のことをいろいろご存知とおっしゃっているようですけれど、とても基本的なところでいろいろ勘違いしていらっしゃるように見えます。もう少し謙虚になって一から勉強し直されてはどうですか。

メイさんもこんな言い方をされて、イベントには参加できないでしょう。必要最低限の礼儀というものがありますし、ジャーナリストとしてというよりも、人間としてあまりに他人を見下し過ぎです。私は同じ日本人として、あなたのような方が「ジャーナリスト」と呼ばれていることを恥ずかしく思います。

日本人ボランティアの方の投稿は……これ以上無い位、正鵠を得た反論です。日垣センセイの上記のデタラメな「反論」とは雲泥の差があります。姑息な批判封じをしている日垣センセイは「自分の信念の一部が批判されることは自由主義諸国では日常的な、否、とても必要なことでさえあります。そこから逃げていては井の中の蛙になってしまう、と自戒をこめてーー。」という自身の反論における言葉が、連続ブーメランになっていますね。


日垣センセイは、セミナー「最初で最後のロングインタビュー重信メイさん×日垣隆 in Japan」の開催を危ぶむFb上での問い合わせに対しても、次のように言い訳にもなっていない「説明」をしています*10

日垣隆 開催に向けて全力を尽くします。が、彼女が私との対談で真に恐れているのは、処女作を書いたのは実は彼女ではないことや、実際にやっているのはパレスチナ難民支援ではなくカラオケ大会の司会だったり、国際ジャーナリストを名乗りながら、中東に絞ってもパレスチナ自治区にもイスラエルにもどこにも、つまりレバノン以外を知らず、私に対して「私は現場に行かなくても何でも分かる」と言ってしまい反論にあったこと、彼女のイスラエル認識はほとんど事実誤認であったことetc.ーーこれらの露見は女王様扱いしかされたことのない彼女には驚愕なのでしょう。

そうなるとプロパガンダ以外は話せないことになるーーゆえに逃げ道として、私のありえない謝罪を求めてきた、という経過です。対策は我々主宰者全体で、すでに決定しており、彼女に対しても誠実な対応をするようFBの彼女のページと、直接申し上げている段階です。

エジプトその他の難民とパレスチナ難民は違うーーそれはあらゆる例に言えれ(原文ママ)ことであり、違うからコレだけが特別だ、その真実を知っているのは自分だけだ、しかも現場に行っていないーーというのはレバノンのジャーナリズム学科では通じても、日本で賢明な参加者にはたいてい通じるロジックではありませんよね。

難民や、ある面で類似の被災者の仮設住宅問題などから共通点を探し出し、解決に動員してゆく、という総合的な視点が必要だと私は思います。カラオケ大会の準備を難民の本質的支援だとは私にはとうてい思えませんがーー実際にその全過程を横で見てきましたーーそれは彼女たちの自由です。

けれども、そういう難民支援をするのは、まず自分の足場を固め収入も確保してからなすべきであり、難民支援金にたかる日本人を、世界中で見てきたものとして、少しだけ触れたに過ぎず、「謝罪」を要求されても、ボランティア全体や重信さんにむけて申し上げたことでは断じてないのでーーそのことはかのじょ(原文ママ)も承知していますーー謝る相手が存在しません。

そのような破綻したロジックで満ちており、要はテロリストの必要性を話す以外のことでは出たくない、ということです。アルジェリアにもマリにもリビアにも私はいって(原文ママ)いますが、彼女は関心すらありませんでした。参加者との温度差は、それはそれで参考になると思いますし、40歳になった彼女もそろそろ「テロリスト重信房子の娘」であるだけがアイデンティティである現状から卒業すべき時だと、個人的には一応先輩(彼女のジャーナリスト歴は5年、私は26年です。先輩風を吹かせたことは一度もありません。レバノンでも何度彼女に6時間とか7時間も寝坊などで待たされることにも耐えました。ゲストですし)としてそのように強く感じます。

当日については、一両日中に誠実に当方として対応することを誓います。ご安心ください。

×時間前 (携帯より)


お前は何を言っているんだ……。相変わらずツッコミどころ満載の日垣センセイです*11。いずれにせよ、このままでは第7回緊急日垣塾の二の舞になる可能性もありますね*12



追記(※2013年1月26日22:27更新

日垣センセイ、まだネチネチと重信氏を誹謗しています*13。さらに因縁浅からぬ常岡浩介氏にまで噛みつくとは……*14

日垣隆×時間前 (携帯より)

幼い頃から何度も訪れたベツレヘム

ここでは今、パレスチナ人、他のアラブ人(イスラム教)、イスラエル人(ユダヤ教)、それに各国の観光客を含めて、友好と和解が急速に進んでいます。

ここに再度行くことを事前に重信メイさんに話したところ、ガザと同様(これも事実ではありません)、パレスチナ人には1週間のうち6時間しか外出禁止令が出ているーーなどとその研究成果を披瀝していただいたのですが、彼女は一度もレバノン意外で取材をしたことのないジャーナリスト。私が一度くらいご自身の目で確かめたほうが良いのでは、と申し上げると、「私はジャーナリストでもあり研究者でもあるから現場になど行かなくても、すべて分かる」と断言。嗚呼。これで今年2月からレバノンの大学のジャーナリズム学科で講師をなさる。ご自由ですけれども、とにかくその専門家がそこまで断じるならベツレヘムもひどいことになっているのかもしれないと敢えて立ち寄った次第。

彼女の研究成果とは180度異なり、真逆でした。現実問題としては、喜ばしいことですよね。私のドライバーはイスラエル人、ガイドはパレスチナ人でした。三人で肩を組んで写真も撮りました。心中は複雑なものがあろうとも、争いを避けたほうが賢明であることを現地の人々はいたいほど学んでいるのですから。

(静謐な教会と、異教徒の和解と友好が急速に進むベツレヘムにて)


日垣隆 【追加と訂正】*元ジャーナリストの常岡(拉致ごっこ以来とんと活動が鈍化)さんは、この一文を「日垣がメイちゃんを罵倒」と”速報”(相変わらず暇だなあ)なさった常岡浩介さん。ジャーナリストならば(拉致ごっこの常岡先生のように)現場に行ったほうがいい、という助言のどこが罵倒なのでしょうか?

*なお、パレスチナ人には1週間のうち6時間しか外出禁止令が出ている、は、パレスチナ自治区ではイスラエルによって1週間のうちほとんどが外出禁止令が出ており、1週間のうち6時間しか外出できないので買い物もできず餓死者も続出している、という書くべきところ。すみません。これもすべて事実ではありませんでした。

*また、ガザと同様(これも事実ではありませんでした)も、少し言葉が足りなかったかもしれませんが、またガザから報告しますね。2月2日のイベントでも!

*意外 → 以外

重信メイさんは、アラブ諸国をまったく現地で取材していないことを含め、私に様々なことを知られてしまったので、新宿区での公開対談をドタキャンしたい(ただし航空運賃とギャラは先取り、返却しない模様w)と言って来ていますが、それもテロリズム支持と自らの保身のためにはご本人のご自由なのかも。ともあれ、いつまでも「重信房子の娘」としてだけ生きているフェイズから脱する良いチャンスだと思いますよ。
×時間前ー編集済み


上記の日垣センセイのFb投稿に対して、重信氏も負けじと反論しています*15

May Shigenobu あまりにも低レベルの書き込みなのであまり時間と努力をかけて返事は致しません。ただ2点だけここで日垣さんを信じている人たちの為に言わせて頂きます。

1- 外出禁止令の話はヘブロンのことです。6時間の例はある酷い時期のことで話しました。(メモでさえ取れないのですね。。。) ベツレヘムエルサレムだけに行っても真面に占領の状況が見れないから提案したものでした。でも、そもそも行くつもりは無かったのですね。

2- 何度も私を事実に反した形で引用をしていますが、私はパレスチナには残念ながら入れない状況です。その分できるだけ言葉や、現地の友人たちの映像や情報を生かして常に情報収集をしている話がなぜ、「私はジャーナリストでもあり研究者でもあるから現場になど行かなくても、すべて分かる」という意味になるのかいまだに謎です!!!一度もレバノンから出たことが無いなど無茶な発言をするなら少しぐらい調べものした方がよいと思います!そして、パレスチナ問題はシリアにもレバノンにも有る問題です。
最後に、会話では通用していない英語力をもとに、国際ジャーナリストを名乗ったり、本を書いたり、講師をしていることが分かって正直言って驚きです!色々と紹介した友人たちとの会話が通じていなかったことを多々見てきて、取材中現地の方々と話が通じているのかも疑問です。

ピクニック程度の旅をもとに現地報道をするのは無責任だと思います。せめて物事を調べてから今度は来て下さい。

無益な個人攻撃をこれ以上相手にしません。
×時間前


さらに、重信氏は上記の日垣センセイによる「(彼女のジャーナリスト歴は5年、私は26年です。先輩風を吹かせたことは一度もありません。レバノンでも何度彼女に6時間とか7時間も寝坊などで待たされることにも耐えました。ゲストですし)としてそのように強く感じます。」のFb投稿*16にも反論しています*17

May Shigenobu もうこんなに平気にウソをつく人の書き込みは読む気にもなりませんが、『彼女のジャーナリスト歴は5年、私は26年です。先輩風を吹かせたことは一度もありません。レバノンでも何度彼女に6時間とか7時間も寝坊などで待たされることにも耐えました。』は何の妄想ですか???
一日中車を手配したのに待たされたのは、こちらです!!!
×時間前


日垣センセイも即座に再反論しています*18

日垣隆 あなたがゴーストライターに書いてもらった『秘密』を読めば、あなたの人生はウソで塗り固められていたことが、これでもかというほど出てくるではありませんか。テロリストの母がリーダーとして、また戸籍上の父が実際に罪もない大勢の人を銃殺したとき、あなたは生まれていませんでした。が、2013の年現在、おのテロは正当な戦争の一環だったと主張することを続ける限り、40歳にもなったあなたにも責任は生じてくるでしょうし、そのような立場はテロリスト支援者のものであって、ジャーナリストのものではありません。

平気でウソという点では、私があなたを待たせたことは一度もありません。初日(1月16日)の16時半に、という約束を、カラオケ大会のチラシをつくる大切なw(原文ママ)打ち合わせが9時間もかかったため、私は6時間も待たされたのを始め、その後も幼稚園児かと思えるほどのことの繰り返しだったではないですか。あいかし(原文ママ)、あなたはジャーナリズムの世界でヨチヨチ歩きであるとしても、私の友人があなたをゲストに呼ぶことを望み、私も承知した以上、あらゆることを我慢し、日本を始め多くの国々で常識であっても、我慢しました。

究極的には、あなたは国際問題やら中東問題やらの専門家や研究者を、またヨチヨチ歩きにも関わらずジャーナリストを名乗っておられます。私はあなたの書いたものを読んだ上で、直接「メイさんはヨルダンしか知らないし、どの現場にも行かないで書いている。それはジャーナリストとは言えない」と言ったとき、あなたは「私は研究者でもありジャーナリストでもある。情報収集ルートももっている。だから現場や他国になど行く必要はない」と断固たる口調で私に言いましたよね。

それはあなたによって最大の弱点であり、「秘密」だったのだろうと思います。ある本の中で何度も「現場に行かない日本のジャーナリズム」をバッシングしているわけですから。
×時間前



日垣隆 しかし、そのようなことはおいても、ガザなどパレスチナ自治区にはテルアビブ側からは「行けない」と断言なさいましたが、そんなことも事実ではありませんでした。上記の、あなたが住むベイルート郊外の、シリア人難民キャンプに行くことすらあはた(原文ママ)は「無理だ」と言い張り、私は世界で多くの難民キャンプを見て来たことを告げるとようやく前夜10時までに連絡すると言ったまま、結局連絡をいただけなかったので、翌朝、私がドライバーつきのレンタカーで行ったのは、あなたもよくご存知の通りです。

申し添えるまでもなく、私はFBでいきなりこのようなことを言い出したのではなく、直接何度も申し上げましたが、あなたは全く聞く耳を持ちませんでしたね。

しかし、あなたの「日本人テロリストの子」として生まれた体験、そしてその後の見聞は充分に価値のあることであり、テロ翼賛のプロパガンダや机上の妄想以外は、多くの人々に直接聞いてもらいたいという友人の願いに私も賛成したがゆえ、15日間もかけて礼を尽くしつつ、2月2日の公開対談を実りあるものにする気持ちも無論あったその初心に、いささかの揺るぎもありません。

「現場取材をしたことがないジャーナリスト」のあなたに、恥をかかせる会などでは断じてありませんので、ドタキャンしたいお気持ちは察しますけれども、講演などのイベントのドタキャンは多くの人に迷惑ーーこの日本語は理解していただけますでしょうかーーをかけてしまし(原文ママ)ます。

あとは、会場にてあなたをお待ちするしかありません。が、危機管理も怠らないつもりです。参加者の皆様には、その点あらかじめ充分なご案内を差し上げますので、どうかご安心ください。

重信メイ様。あなたがわがままと傲慢さを少しでも和らげ、誠実に。ご自分で見て来たことを中心に、推測は推測と断ったうえでのお話を、相手が意のままには必ずしもならない人物であるという子供のような理由で難癖をつけ、ドタキャンなさるのは避けられた方がよろしいかと存じます。
×時間前



日垣隆
重信メイさま】
お便り、ありがとうございます。公開のご指摘なので、ここでも私の思いを紹介させていただくことにしますね。
                  *


私が小さなウソ(実際にはあなたが一番ご存知のようにウソではありませんよね)をついたと大声で言っておられますけれども、あなたがゴーストライターに書いてもらった処女作『秘密』を読めば、あなたの人生はウソで塗り固められていたことが、これでもかこれでもかというほど出てきます。テロリストの母がリーダーとして、また戸籍上の父を含むテロリスト日本赤軍が、罪もない大勢の人々をテルアビブで銃殺したとき、あなたはまだ生まれていませんでした。が、2013年の本日現在に至っても、テロリストを支援し、しかもあのテロによる大量虐殺は正当な戦争の一環だったと主張することを続ける限り、40歳にもなったあなたにも責任は生じてくるでしょう。そのような立場はテロリスト支援者のものであって、ジャーナリストのものではありません。それは私の奇異な主張ではなく、ごく普通のコモンセンスです。

「平気でウソ」という点では、私があなたを待たせたことは一度もありません。逆に例えば、初日(1月16日)の16時半に、という約束を、カラオケ大会のチラシをつくる大切なw(原文ママ)打ち合わせが9時間もかかったためw(原文ママ)、私がいきなり6時間以上も待たされたのを始め、その後も幼稚園児かと思えるほどの稚拙なわがままの繰り返しだったではありますまいか。

ただし、あなたはジャーナリズムの世界でヨチヨチ歩きであるのは事実ですし、私の友人があなたをゲストに呼ぶことを望み、私も承知した以上、あらゆることを我慢し、日本を始め多くの国々での常識破りであっても、我慢しました。

究極的には、あなたはレバノンしか知らないにもかかわらず、国際問題(!)やら中東問題(!)やらの専門家や研究者を、またヨチヨチ歩きにも関わらずジャーナリストを名乗っておられます。私はあなたの書いたものを可能な限りすべて読んだ上で、直接「メイさんはヨルダンしか知らないし、どの現場にも行かないで書いていますね。それはジャーナリストとは言えないのではありませんか」と言ったとき、あなたは「私は研究者でもありジャーナリストでもある。情報収集ルートももっている。だから(!)現場や他国になど行く必要はない」と断固たる口調で私におっしゃいましたよね。

それはあなたによって最大の弱点であり、「秘密」だったのだろうと思います。別の本の中で何度も「現場に行かない日本のジャーナリズム」をバッシングしているわけですから。

しかし、そのようなことは脇に措いても(原文ママ)、ガザなどパレスチナ自治区にはテルアビブ側からは「行けない」と断言なさいましたが、そんなシンプルなことも事実ではありませんでした。やはり机上のお勉強だけでは、妄想やイデオロギーが膨らむばかりでしょう。

あなたが住むベイルート郊外の、シリア人難民キャンプに行くことすらあはた(原文ママ)は「無理だ」と言い張り、私は世界各地で多くの難民キャンプを見て来たことを告げるとようやく前夜10時までに連絡すると言ったまま、結局連絡をいただけなかったので、翌朝、私がドライバーつきのレンタカーで行ったのは、あなたもあなたのご友人たちも、よくご存知の通りです。

申し添えるまでもなく、私はFBでいきなりこのようなことを言い出したのではなく、直接何度も申し上げましたけれども、あなたは全く聞く耳を持ちませんでしたね。でも「31日に出発する」と言っておられたので、あらかじめ渡航費などを多めにお渡ししました。あなたはFB上でなぜか「(世界のボランティアに向かって?)謝罪しない限り行きたくなくなった」旨とともに、「25日の出発までに」という、「ありえないこと」を前提にした無理難題を投げかけ、レバノン政府と日本政府の税金で生きてこられたあなたは、高額(笑)納税者である私のポケットマネーで来日されながら約束の会では「テロリストへの誤解を解きたい」――要するにプロパガンダだけはしてほしくない、と私は、あなたのためにもそう望みました。

しかし、あなたの「日本人テロリストの子」として生まれた体験、そしてその後の見聞は充分に高い価値のあることであり、テロ翼賛のプロパガンダや机上の妄想以外は、多くの人々に直接聞いてもらいたいという友人の願いに私も賛成したがゆえ、15日間もかけて礼を尽くしつつ中東を改めて回り、2月2日の公開対談を実りあるものにする気持ちも無論あったその初心に、いささかの揺るぎもありません。

「現場取材をしたことがないジャーナリスト」のあなたに、恥をかかせる会などでは断じてありませんので、ドタキャンをしたいお気持ちは察しますけれども、講演などのイベントのドタキャンは多くの人に迷惑ーーこの程度の日本語は理解していただけますでしょうかーーをかけてしまし(原文ママ)ます。

あとは、会場にてあなたをお待ちするしかありません。が、私たちは”危機管理”も怠らないつもりです。参加者の皆様は、その点あらかじめ充分なご案内を差し上げますので、どうかご安心ください。

重信メイ様。あなたがわがままと傲慢さを少しでも和らげ、ともかく誠実に、ご自分で見て来たことを中心として、推測は推測と断ったうえでのお話を、相手が意のままには必ずしもならない人物であるという子供のような理由で難癖をつけて、とんずらなさるのは避けたほうがよろしいかと存じます。

では、2月2日に――。

日垣 隆



日垣隆 ※文中に、ヨルダンとバラしてしまったのは失言でした。レバノンだけ、と訂正いたします。
×時間前(携帯より)


完全に決裂のようですね。しかし、いつまで続くのでしょうか。この不毛な喧嘩は……。


★参考資料

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 緊急日垣塾中止事件

リトルバスターズ! パーフェクトエディション TVアニメ化記念版

リトルバスターズ! パーフェクトエディション TVアニメ化記念版

リトルバスターズ! 1 (初回限定版) [Blu-ray]

リトルバスターズ! 1 (初回限定版) [Blu-ray]

リトルバスターズ! 2 (初回限定版) [Blu-ray]

リトルバスターズ! 2 (初回限定版) [Blu-ray]

Little Busters!

Little Busters!

*1:日垣隆 イラク戦争時にはアメリカ軍のとんでもない惨殺ぶりに怒り…… 日垣隆 【早起きして砂漠でジョギング】 日垣隆 エルサレムに着きました…… 日垣隆 そろそろエルサレムの街から、ホテルに…… 日垣隆 パレスチナ自治区を隔てる壁。ベルリンの壁と、そっくりだ……

*2:「最初で最後のロングインタビュー重信メイさん×日垣隆 in Japan」(日垣隆公式サイト『ガッキィファイター』)

*3:日垣隆 重信メイさんとランチ。数時間後に再びベイルートのキャンプへ…… 日垣隆 希望を捨てない!

*4:日垣隆 私はアラファトを英雄ではなくアホだと思っている……

*5:日垣隆 リビア人やエジプト人などの難民はいち早く生活を立て直した。パレスチナ人は、64年も経っても変わらない……

*6:伊達邦彦 on Twitter: "英語塾主宰の日垣隆先生は自分のメシの種にと、1万円取るセミナー重信メイ氏を呼んだ。だのに重信氏を「正真正銘テロリストの子」などと誹謗したり、中東に関する無知蒙昧な知見をfacebookに投稿した。重信氏は真意を問う投稿をした。返答次第で重信氏は不参加。はて、どうなる。" moritatsu on Twitter: "重信メイさんが @hga02104 日垣隆氏に抗議。謝罪がなければ予定されている公開対談もキャンセルするとのこと。さて、現在イスラエルにいるという設定の日垣大先生はどう出るか https://t.co/qDxXA9mb"

*7:May Shigenobu そもそもエジプト難民ってなんですか…… May Shigenobu 日垣様 無事にホテルに到着されたとのご連絡ありがとうございました……

*8:moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣隆大先生の「反論」のスクショ。重信メイさんの質問に何一つ答えていないし、具体性も全くない。しかもこれ、重信メイさんの友達の友達までの公開で、大先生の友達には必ずしも見えないようになっている。 http://t.co/obLY50Dg" moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣隆先生の反論。これをそのまま信じちゃえる人が存在するのが信じられないけど、だからこそ「信者」なんだろうなあ。 https://t.co/6SNioRV8" moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣先生の「反論」は、1.重信メイさんからの質問に全く答えていない。2.話に具体性が全くない。どのような点で「認識が古すぎる」などと指摘したのかも示していない。という2点でおかしい。これでだませちゃう人たち相手の商売なんだから、おいしいよなあ。" 虎徹(♂) on Twitter: "なお、重信メイ(@MayShigenobu)さんの至極もっともな要求 http://t.co/2D1OD0xS に対する自称作家の日垣隆さんの回答はこれ http://t.co/5Kr7u60v"

*9:moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣隆先生と重信メイさんの論争は、「日垣先生はパレスチナ難民キャンプに来たときも写真を撮るだけで誰ともまともに話さなかった」という現地ボランティアの書き込みがされた直後に、Facebook上の重信メイさんとの公開会談イベントページが閉鎖される事態に。予想通り。" グリンゴ(毒りんご@みな民@癒され隊 on Twitter: "日垣隆超ウケるww重信メイさんに暴言のクレームつけられたらページ消して逃亡したww" 伊達邦彦 on Twitter: "日垣隆先生に罵倒されたレバノン難民キャンプで働く日本人ボランティアはこう書いた。「ジャーナリストというよりも、人間としてあまりに他人を見下しすぎです。私は同じ日本人として、あなたのような方が『ジャーナリスト』と呼ばれていることを恥ずかしく思います」" 伊達邦彦 on Twitter: "日垣隆先生は、レバノンの難民キャンプで働く日本人ボランティアも「情けないプータロー以下」と罵倒。そのボランティアから「ただその場に行っただけ」と本質をつく反論をされ、投稿を消去。まこと、日垣隆先生はソーシャルメディアの中でのたうつ珍獣である。"

*10:日垣隆 開催に向けて全力を尽くします。が、彼女が私との対談で真に恐れているのは……

*11:moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣隆先生のコメント。本気でこの言い訳が通じると思っているならどうかしてる。まあ、それが通じちゃう「信者」さんに囲まれていれば、そうなっちゃうんだろうな。 https://t.co/x68HQ1ne"

*12:日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 緊急日垣塾中止事件

*13:日垣隆 幼い頃から何度も訪れたベツレヘム……

*14:日垣隆 【追加と訂正】*元ジャーナリストの常岡(拉致ごっこ以来とんと活動が鈍化)さんは、この一文を「日垣がメイちゃんを罵倒」と”速報”(相変わらず暇だなあ)なさった常岡浩介さん……

*15:追記: 2013年1月26日9:05の時点で、この投稿はFb上に存在していたものの、現在(2013年1月26日10:00)は削除されている。しかし、ログは2ちゃんねる日垣隆スレッド「日垣隆★100」スレッド974の他、キャプチャも「事件関係ブログ」の管理人さんのツイートで確認できる。→moritatsu on Twitter: "@hga02104 日垣隆大先生、Facebookに寄せられた重信メイさんの反論を削除する暴挙に。削除されたメイさんの反論のキャプチャを上げておく。 http://t.co/WoWuNQnN" またこちらの書き込みでも→ ??確かこの後に重信メイさんからの反論の書き込みがあったのに消えてしまってますね。何か事故なのだろうと思います。論争相手の発言を遮断したり削除するなんて日垣さんがするはずありません……

*16:日垣隆 開催に向けて全力を尽くします。が、彼女が私との対談で真に恐れているのは……

*17:May Shigenobu もうこんなに平気にウソをつく人の書き込みは読む気にもなりませんが……

*18:日垣隆 あなたがゴーストライターに書いてもらった『秘密』を読めば、あなたの人生はウソで塗り固められていたことが、これでもかというほど出てくるではありませんか…… 日垣隆 しかし、そのようなことはおいても、ガザなどパレスチナ自治区にはテルアビブ側からは「行けない」と断言なさいましたが、そんなことも事実ではありませんでした…… 日垣隆【重信メイさま】お便り、ありがとうございます。公開のご指摘なので、ここでも私の思いを紹介させていただくことにしますね…… 日垣隆 ※文中に、ヨルダンとバラしてしまったのは失言でした。レバノンだけ、と訂正いたします。