KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

バスカヴィルの手記ーグリコ・森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家の黒川博行氏、講談社と岩瀬達哉を怒りの告発!(特別篇・その弐)

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


直木賞作家・黒川博行氏の告発手記第2弾

 前回のエントリーに続いて、岩瀬達哉と『週刊現代』(講談社)からグリコ・森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家・黒川博行氏が、『週刊文春』(文藝春秋、2011年11月3日号)に寄せた怒りの告発手記の第2弾を紹介していきます。

かい人21面相」にされた作家・黒川博行の手記第2弾
謝罪に来た後も逃げ回る「週刊現代」を提訴します

週刊現代」の連載「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」(昨年十二月十八日号〜今年十月十五日号)で、「真犯人」にデッチ上げられたミステリー作家の黒川博行氏(62)。先週号では、著者の岩瀬達哉氏の事実誤認などを指摘したが、今回は講談社側とのやり取りと、提訴を決断した理由を綴る。


 連載終了後、私は三度にわたって、「週刊現代」編集部と話し合いの席を持ちました。数多い事実誤認と捏造に対して抗議するとともに、誠意ある回答がない場合、訴訟を起こすという警告を再三してきました。

 しかし、十月二十日に講談社第一編集局長の出樋一親氏から最終回答を聞くに及んで、訴訟に踏み切る決断をしました。

 まず私が講談社に一度目の抗議をしたのは、「スクープ直撃! あなたが『21面相』だ」という最終回の記事が出た三日後でした。十月六日、私が大阪から講談社に出向き、旧知の出版局長を交えて、「週刊現代」発行人の出樋局長と鈴木章一編集長に会いました。

 私の抗議に、鈴木編集長はこう答えたのです。

「岩瀬氏と担当編集者に、黒川さんの同意は取ったのか、と何度も確認しました。二人から『同意を取った』という報告を受けました」

 開いた口が塞がらないとはこのことです。常識があれば分かりそうなものなのに。いくら仮名とはいえ、あのグリ森事件の真犯人に仕立てられることを同意する人間がどこに存在するのか。家族や親族まで共犯にされた記事に同意する訳がない。ましてや、ミステリー作家として意見を聞かれただけと思っている人間が、犯人にされても怒らないと思ったのでしょうか。

 そもそも私の同意以前に、編集長の責務は記事の精査ではないのか。これといった裏付けなしに、捏造まじりの記事にストップをかけるのが編集長ではないのか。


単行本は出す、裁判はやめて


 自社から単行本を出し、今も文庫が版を重ねている作家を足蹴にしても、仮名ならすべてが許されるとでも思ったのだろうか。

「誠意ある回答がなければ提訴はもちろん、他のメディアで手記を書くこともありうる」と伝え、この日は終わりにしました。

 そして十一日、担当編集者Aがひとりで大阪の自宅までやってきました。彼は岩瀬氏の私に対する取材に二度同席している人物です。

 しかし、Aは「ご迷惑をおかけしたことを陳謝します」と繰り返すばかりで、裁判はやめてほしいと懇願するのです。

 取材の経緯を知っているはずのAに問い質しました。

「なぜあんな杜撰な記事を掲載したのか」

 すると、Aは「岩瀬さんの信念です」と言う。「なに、信念て?」思わず聞き返すと、「黒川さんが真犯人だという信念です」と答えたのです。

 呆れてものが言えなかった。ノンフィクション作家は「信念」があれば、何を書いてもいいというのか。

 私は、出版界に知人が多いので、こうして反論することもできるが、マスコミに何ら人脈のない、世間一般の人だったらどうなったことだろうか。想像するだに寒気がします。

 さらに耳を疑ったのは、次の言葉でした。

「岩瀬さんの連載をまとめた単行本は、一部の表現を変えて出版します」

 編集長自らが来ることはなく、単行本は出す、裁判はやめてほしい、と自分たちの要求ばかり並べ立てる。「週刊現代」の対応に誠意を期待できないと思いつつも、この時は「もう一度、編集長らと相談して欲しい」とAを帰しました。

 すると翌日、出樋局長と鈴木編集長がAとともに自宅にやってきた。またもや彼らは平謝りするだけで、具体的な対応策を示さない。

 ここで私は提訴をとりやめる条件として、次の二つを要求しました。

鈴木章一編集長および、担当編集者Aの更迭
・「週刊現代」誌上に見開き二ページ分の私の手記の掲載

 彼らは「二十一日までに最終回答をします」と言って東京へ帰って行きました。

 またこのとき、私は提訴をほぼ決意していましたが、「今回の件について、ご意見をお聞かせください」という旨、講談社野間省伸社長宛に手紙をしたためて、出樋局長に託しました(今もって、野間社長から返事はありません)。


「黒川さんと岩瀬さんの対談を」


 しかし、二十日にひとりで来た出樋局長が持ってきた最終回答は、「更迭はできない」、「黒川さんと岩瀬さんの対談を掲載したい」といったものでした。「週刊現代」は今に至ってもなお私を真犯人と思い込んでいる岩瀬氏と私に泥仕合をさせて、問題を糊塗するつもりなのです。あまりの誠意のなさ、危機管理意識のなさに、私は怒る気も失せました。

 出樋局長は、こうも言いました。「『週刊文春』に手記が出て、すでに大打撃を受けている。もう二度と週刊誌に手記を書かないで欲しい」。もちろん「提訴しないでほしい」という点も、忘れずに付け加えていました。

 先週号でも触れましたが、私は、グリ森事件には嫌な思い出しかありません。

 八四年九月に処女作『二度のお別れ』を上梓しましたが、その小説に出てくる身代金強奪の手口や脅迫状の文面などが事件に酷似していると騒がれ、ワイドショーや週刊誌からの取材が殺到しました。当時、『二度のお別れ』はNHK銀河テレビ小説でドラマ化され、放映間近の状況でしたが、この騒動のおかげで、半年ほど延期するはめになったのです。

 また、その年の暮れには、捜査本部から刑事が二人、当時私の勤めていた府立高校にやってきて、『二度のお別れ』の仮綴本約二百部の配布先などを聞かれました。その帰り際、刑事の一人が発した「先生が犯人やったら、簡単でええのにね」という言葉を今でも憶えています。

 グリ森事件にはそんな苦い思い出しかありませんが、事件当時の思いをおさえ、昨年十二月からの三度にわたる取材に、親切に応対したつもりです。

 今年八月頃、岩瀬氏と担当編集者から大阪に取材へ行くと連絡がありました。今回は警察関係者にでも取材するのだと思い、私は二人を天神橋筋商店街お好み焼き屋に招待しました。二万円弱の食事代は私が支払いましたが、これは大阪人のサービス精神であり、大阪で旨いものを食ってもらいたいという厚意です。

 しかし、すでに彼らは私の住民票を勝手に取っていたのです。連載が終了した後、市役所に個人情報の開示請求を出したところ、予想通り、七月十四日に東京の行政書士が私の住民票を取得していました。

 後で担当編集者に住民票の取得について問い詰めると、一瞬にして顔色を変え、「私が自腹で依頼しました」と白状しました。

 最近まで住民票や戸籍謄本を行政書士などが取得し、数万円で依頼者に売る不法行為が横行していました。しかし全国各地の警察が摘発したことで、今も続けているメディアはなくなったはずです。

 担当編集者は自腹で払ったと主張していますが、経費として社に請求し、編集長の決裁がなされていると私は睨んでいます。

(小誌の取材に対し、「週刊現代」編集部はこう回答した。「ご質問の中には事実ではないことやお答えする必要のないものが書かれています。事実でないことをお書きになった場合、しかるべき措置をとります」)

 グリ森事件から二十七年を経て、私はまた「かい人21面相」の呪いを受けた気分です。「なんで、オレを?」と自問する日々が続いています。今後のことは弁護士に任せることにして、この手記で筆を措くことにします。

「「かい人21面相」にされた作家・黒川博行の手記第2弾 謝罪に来た後も逃げ回る「週刊現代」を提訴します」『週刊文春』(文藝春秋、2011年11月3日号)P39〜40

 その後、黒川氏は妹さんと共に名誉毀損とプライバシー侵害を理由に、講談社週刊現代編集長、岩瀬達哉に5500万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。黒川氏ら原告側は東京地裁の一審、東京高裁の二審、そして2014年11月11日には最高裁でも勝訴し、被告側の講談社週刊現代編集長、岩瀬達哉の敗訴が確定しています。また、岩瀬と講談社が企んでいた『週刊現代』のグリコ・森永事件の連載記事をまとめた単行本は、結局、現在に至るまで出ていません。裁判になり、敗訴が確定したことから、完全にお蔵入りになったようです。

 講談社は一連の黒川氏とのトラブルにも関わらず、未だに岩瀬を重用しているところを見ると、確信犯の可能性があります。いずれにしろ、岩瀬は本当にとんでもない稀代の捏造ジャーナリストであり、全く信用できません。繰り返しますが、岩瀬の仕事は、取り敢えず、眉に唾を付けて確認した方がよいでしょう。



★参考資料

黒川博行 - Wikipedia

ドキュメント パナソニック人事抗争史

ドキュメント パナソニック人事抗争史

疫病神 (新潮文庫)

疫病神 (新潮文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

後妻業

後妻業

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬

バスカヴィル家の犬

バスカヴィルの手記ーグリコ・森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家の黒川博行氏、講談社と岩瀬達哉を怒りの告発!(特別篇・その壱)

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。


●自称「ジャーナリスト」岩瀬達哉の正体

 ベストセラー『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(講談社、2015年4月)などで、未だに一部のマスコミから引っ張りだこの自称・ジャーナリストの岩瀬達哉。

 【書評】「松下幸之助」後のトップ人事をめぐる凄まじい戦い│NEWSポストセブン

 「人事のドロドロ」とは正にこの事! あの有名企業の赤裸々な実態 : J-CAST会社ウォッチ

 ジャーナリスト岩瀬達哉氏が語る「漏れた年金」問題の深層|日刊ゲンダイDIGITAL

 『パナソニック人事抗争史』岩瀬達哉著 | プレジデントオンライン

 しかし、当ブログでも度々取り上げて指摘してきましたが、岩瀬は『週刊現代』(講談社、2010年12月18日号〜2011年10月15日号)での合計20回に及ぶ連載記事「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」にて、作家の黒川博行*1氏をグリコ・森永事件の犯人にデッチ上げ、黒川氏から名誉棄損、プライバシー権の侵害等で提訴され、版元の講談社と共に全面敗訴しています。岩瀬が曰くつきのライターであることは、あまり問題視されていないというか、意外に知られていないのが実状です。

 今回は特別篇というか、番外篇も兼ねて、『週刊文春』(文藝春秋、2011年10月27日号)にて黒川氏が岩瀬のデタラメぶりを告発した手記の第1弾を紹介していきます。

ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」
週刊現代デッチ上げで「かい人21面相(グリコ・森永事件)」にされた私
ダマシ討ち取材、妹一家への中傷、悪質な捏造は許せない

 事件について推理を披露していたら、記事では「かい人21面相」に擬せられていたー。仮名とはいえ犯人と断定された黒川氏は怒りを隠さない。疑う根拠には致命的な事実誤認もあり、講談社に抗議したが誠意ある回答はない。憤る作家は決意を示すべく筆を執った。

週刊現代」の連載記事を読み終えて、「これオレのことや!」と腸が煮えくり返るような思いを覚えました。まさか、自分がグリコ森永事件の「かい人21面相」にデッチ上げられるとは夢にも思いませんでした。

 著者であるジャーナリストの岩瀬達哉氏と担当編集者が、昨年末から今年九月にかけて合計三回、大阪の自宅へ取材にきましたが、私はミステリー作家として、グリ森事件の犯人像について推測してみせただけ。それなのに、記事ではあたかも私が“真犯人”で、当時を振り返りながら語っているかのように仕立てられていました。

 また、連載の中で私を犯人と疑う根拠がいくつか提示されていますが、その多くは事実誤認であり、私の家族や親族を中傷するような内容も含まれています。噂話の類なら笑い話で済むかもしれませんが、記事で真犯人と断定された以上、同じ活字を生業としているものとして、到底、看過するわけにはいきません。

 講談社に連絡し、「週刊現代」の鈴木章一編集長と上司の出樋一親第一編集局長らに抗議しましたが、平謝りするだけで、十七日現在、誠意ある回答を得られていません。


週刊現代」の“巨弾連載”「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」(昨年十二月十八日号〜今年十月十五日号)で真犯人にされたのは、ミステリー作家の黒川博行氏(62)だ。氏は、関西を舞台にした作品を発表し、サントリーミステリー大賞や日本推理作家協会賞を受賞するなど、根強い人気を誇っている。

週刊現代」の連載では、最終二回に「浜口啓之(仮名)」として黒川氏が登場している。一九八四年三月から「終結宣言」が出た翌年八月まで続いた世紀の未解決事件の“真相”を追った最終回のタイトルは、「スクープ直撃! あなたが『21面相』だ」とセンセーショナルなものだった。


「うまく辻褄が合うんです」


 三回の取材の中で、私は一度も「黒川さんが真犯人ではないのか?」と訊かれていません。仮名にして配慮したつもりになっているのかもしれないが、連載を通して読めば、私のことだとわかる人もいるでしょう。実際、ある新聞の大阪の編集部で噂になり、記者から「これは黒川さんのことですか」と問い合わせを受けました。しかも仮名の「啓之」は、ヒロユキと読めば、私の博行であり、ケイスケと読めば、『疫病神』など私の一連の作品の主人公「二宮啓之」になります。

 そもそも連載六回目で私の実名が書かれています。サントリーミステリー大賞で佳作になったデビュー作、『二度のお別れ』は、事件当時、脅迫状の文面や身代金の受け渡し方法などが酷似しているとマスコミに騒がれました。そのあと兵庫県警の警部補と茨木署の刑事が、当時私の勤めていた高校に事情を聴きに来たこともあったのです。

 岩瀬氏は最初、「二十七年前にグリ森事件で騒がれた作家」として、話を聞きたいといって取材に来ましたが、いま思えばそのころから彼らの魂胆は別のところにあったのかもしれない。

 その後の取材も同じようなつもりで受けていたのですが、最後の取材で岩瀬氏は「今度の記事を読まれると、不快な思いをされるかもしれません」と何度も言っていました。

 こんなやりとりもありました。

「黒川さんを真犯人として書けば、うまく辻褄が合うんですよね」
「それをやったら、実名を出したほうが面白いですよ」

 半分シャレで、そう言ったら、岩瀬氏は「黒川さんへの“やっかみ”が出ますから」と不思議なことを言っていた。

 連載終了後、担当編集者にきくと、事件で大金をせしめているだろうから、私が周囲から妬まれるという意味だったというのです。

「ほんまに犯人と思い込んでるんやな」とホトホト呆れました。

「ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」週刊現代デッチ上げで「かい人21面相(グリコ・森永事件)」にされた私」『週刊文春』(文藝春秋、2011年10月27日号)P38〜39

 黒川氏は岩瀬から一方的にかけられた「グリコ・森永事件の真犯人」の濡れ衣を繰り返し完全否定しつつ、この手記を発表するに至った経緯を語っています。


 続いて、黒川氏は岩瀬の捏造記事の間違いを具体的に指摘し、論証していきました。

飼い犬と妹の息子を勘違い


 連載で黒川氏を真犯人だと疑う根拠として「週刊現代」で指摘されているのは、主に五点だ。

1.警察が公表した「キツネ目の男」の身長と年齢に符号する。
2.犯行に使用された「赤いニッサン・パルサー」の姉妹車に乗っていた。
3.妻の妹の嫁ぎ先がメッキ工場で、当時も今も容易に青酸ソーダを入手できる。
4.脅迫テープに言語障害を持つ子供の声が録音されており、黒川氏の妹の息子にも言語障害がある。
5.犯行現場の北摂地域に土地勘があり、かつ、犯行現場近くのダイエーで働いていたことがある。 

 このうち少なくとも三つは事実誤認です。連載最終回の冒頭近くには、こうあります。

「自宅の裏庭の車庫に車を停めるや、運転していた女性は、勝手口から家の中へ駆け込み、こう声をあげた。

『イッちゃん、イッちゃん……』

 呼びかけに応えるうれしそうな声が裏庭に漏れてきた。それは、家でひとり留守番をしていたこの女性の息子で、言語障害のある男性の、言葉にならない野太いうめき声であった。

 この障害児の母親は、(略)かい人21面相との接点が疑われる浜口啓之(仮名)の実の妹である。(略)かい人21面相のメンバーの中には、障害児を生み育てている夫婦、もしくはその夫婦と近しい関係にある者が含まれていたからだ」

 しかし妹の息子に言語障害などありません。彼は現在三十代で、芸大を卒業し、家具デザイナーとして働いています。帰宅した妹の呼びかけに唸り声で応えたのは、おそらくジャックラッセルテリアの「ぺぺ」という飼い犬でしょう。妹は普段「ぺーちゃん」と呼んでいます。

 岩瀬氏と担当編集者は奈良の妹宅の敷地内に不法侵入して裏の勝手口を見張り、妹の呼びかけを聞いた(これはふたりが認めました)のですが、岩瀬氏は「あれはキーちゃんですよね」と私に言い、担当編集者は「チーちゃんと聞きました」と言いました。妹の呼びかけに応じた犬の鳴き声を“野太いうめき声”と勘違いしたのは、私が21面相だと思い込んでいた妄想の結果でしょう。また、妹は事件当時、公立中学教諭であり、その夫も中学教諭で、のち校長になりました。

 あまりにも馬鹿馬鹿しくて信じられないかもしれませんが、それが彼らの取材の実態なのです。妹の息子に言語障害があるか、妹夫婦も私も「週刊現代」から確認されていません。

 十月八日号では浜口こと、私の生い立ちを、こう紹介しています。

「浜口は、小学校入学から高校卒業まで、大阪港に面した工業地帯で育った。大阪市内のなかでも、とりわけ中小零細の事業者が密集するこの地域は、同和地区、在日韓国・朝鮮人地区などが複雑に入り組み、低所得者が集う地域として知られていた。

 浜口の実家は、戦後、地元のヤクザが焼け跡に不法占拠した土地を、勝手に分譲してできた街の一角にある」


当時はメッキ工場ではない


 私が育った街は、同和地区、在日韓国・朝鮮人地区のいずれにもあてはまりません。とりわけ関西ではデリケートにならざるをえない問題を、きちんと確認もとらずに、軽々しく書く神経が信じられない。ヤクザが不法占拠した街だったと聞いたこともない。何を根拠にこういった事を書いているのか、明らかにするべきです。

 私が極貧の家庭に育ち、カネに執着する人物だという印象を読者に植え付けたかったのでしょう。私の父親は、瀬戸内海を行き来する五百トンの内航タンカーの船主船長でした。周りがどう見ていたかはわかりませんが、比較的、裕福な家庭で育ったと思っていますし、食うに困ったという経験もありません。

 事件当時、三十五歳でしたし、身長は百八十センチ弱です。確かに、警察が発表した「キツネ目の男」の身長(百七十五〜百七十八センチ)や、年齢(三十五歳〜四十五歳)に当てはまりますが、この条件に合う男性は探せばいくらでもいるでしょう。

 赤いパルサーの姉妹車に乗っていたのは事実です。しかし、私の車は「パルサー EXA」という角張ったスポーツカータイプ。警察が犯行車両と断定した二ドアのハッチバック式は丸みを帯びていて、明らかに形が違うのです。岩瀬氏は「遠目にはパルサーと見間違える車」と書いていますが、間違えようがない。

 メッキ工場は、たしかに親族が経営しています。ただ、妻の妹が嫁いでいるというのは間違いで、私の母方の従兄弟が経営しています。それに事件当時はプレス工場でメッキはしていません。

 また、「その気になれば、いくらでも青酸ソーダを入手できた」と書いていますが、現在、従兄弟の工場では、劇薬物はすべて鍵のかかった収納庫で管理されています。彼らに言わせれば、親族たちも犯行グループの一味と信じているのかもしれませんが……。

 そして、犯行現場に土地勘があるという点ですが、以前、箕面市茨木市に住んでいたことがあるので、もちろん何度か通ったこともあります。ただ、他の犯行現場である滋賀などについては、全く土地勘はありません。

 岩瀬氏は、ダイエーに勤務していたころの私が、犯行現場の近くに立ち寄ったことがあると書いています。しかし、本社の建築意匠課勤めだった私は、関西一円ほとんどの店舗に出張しています。岩瀬氏から「〇〇支店を知ってますか」と聞かれて、「知ってる」と答えただけで、事件現場に土地勘があると思い込んでしまったようです。

 全てがこんな調子です。先に説明したように、事件発生の約半年後に出版されたデビュー作がグリ森事件と関連付けられ、ずいぶんとマスコミに注目されました。

かい人21面相」によるグリ森事件は、この作品の出版後もしばらく続いています。当時、マスコミから騒ぎ立てられていた私が、どうやって犯行を続けられるというのか。

 確かにこの事件では、数多くの捜査ミスが指摘されています。しかし、もし犯人が私だったとしたら、時効まで逃げられるわけがない。そこまで警察も無能ではないでしょう。

 また、連載記事でひどいのは、取材の前提と裏付けを読者に一切伝えていないこと。先に述べたように、取材でミステリー作家としての推理を披露しただけなのに、「浜口は、終始一貫、話を一般化しようと熟考しながら慎重に語った」と、あたかも犯人が告白しているかのように描いている。


捏造されているコメント


 連載の最終回ではこんなくだりがあります。

ハウス食品から“身代金”を受け取ろうとして、パトカーに追跡されたシーンについて、あれは、危なかったですねと水を向けると、感情たっぷりに語った。
『うん、危なかった。危なかった……。パトカーに追われて逃げるいうのは、普通の人は多分、わからんと思うけど、必ず“パニくる”んですわ。心臓バクバクしますから。だから、実際のカネの受け渡しで、表に出るのはもうアカンとなった』」

 これは、以前、私が一方通行の道を原付バイクで逆走してしまい、パトカーに追いかけられたときの体験を話したものです。それを「バイク」や「一方通行の逆走」という部分を切って、グリ森事件の文脈に無理やりつなげています。

 文頭の「危なかった」という感想と、最後の「だから」から始まる一文は、彼らに捏造されたものですが、それがあるために、まるで実行犯が語ったようになっています。

 他にも、私が言っていないのに、「俺に土地カンがあるから疑われとる」とか、「グリコに恨みがあって押し入ったんではないですよ」など、いかにも事件に関係している人物であるかのように、コメントが作られているのです。

 さらに許しがたいのは、私の住民票を市役所から勝手に取得していることです。調べたところ、東京の行政書士に申請させて取得していましたが、このことは担当編集者が認めています。何十年も前ならこうしたことも行われていたようですが、今の時代に許されることではありません。


 一連の取材経緯について、執筆した岩瀬氏に尋ねると、
「この記事に関しては、何もお話ししません」
 と語るのみ。「週刊現代」編集部はこう回答した。
「現時点で申し上げることは何もございません」
 最後に、黒川氏は手記を発表した動機について、こう記す。

  
 彼らは私の名前を仮名にさえすれば、プライバシー侵害や名誉毀損の責から逃れられると勘違いしているようですが、決して許されることではありません。

 これまで私は講談社から、数冊の著書を出していますし、現在も小説の執筆依頼を複数受けています。これまでの関係を一切無視して、私に何らきちんと確認することなく、「あなたが『21面相だ』」と題した記事を書かれたことに、たとえようのない激しい怒りを覚えています。

 ましてや家族や親族まで一方的に巻き込まれています。講談社から責任ある回答を得るまで、こちらから身を引くつもりは一切ありません。だからこそ、作家・黒川博行として、今回、手記を綴ることにしたのです。

「ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」週刊現代デッチ上げで「かい人21面相(グリコ・森永事件)」にされた私」『週刊文春』(文藝春秋、2011年10月27日号)P39〜41

 岩瀬もさることながら、講談社の卑劣な「裏切り」ともいえる仕打ちに怒りを抑えられない黒川氏。黒川氏の怒りの告発は、第2弾の手記に続きます。




★参考資料

黒川博行 - Wikipedia

ドキュメント パナソニック人事抗争史

ドキュメント パナソニック人事抗争史

疫病神 (新潮文庫)

疫病神 (新潮文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

後妻業

後妻業

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬

バスカヴィル家の犬

*1:2014年に第151回直木三十五賞受賞。

堕ちた伝説のライターの伝説 検証・日垣隆の家族

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


・ニュースサイトハフィントンポスト日本版によると、再来月の5月1日付で同日本版の新編集長に、日垣センセイの熱心な「信者」であるらしい朝日新聞記者の竹下隆一郎氏が就任するそうです。その旨を報じていた下記の記事によれば、竹下氏のプロフィールなどは次の通りです。

ハフポスト日本版の新編集長に、竹下隆一郎氏が就任へ | ハフポスト

【竹下隆一郎・略歴】

1979年生まれ。2002年慶応義塾大法学部政治学科卒。同年朝日新聞社入社。宮崎支局(当時)、佐賀総局、西部報道センター経済グループ、東京本社経済部などをへて2013年からメディアラボ所属。2014年〜2015年米スタンフォード大客員研究員(研究テーマ:「人工知能と人間は、どちらがニュースの編集長としてふさわしいか」)。ビジネス開発だけでなく、フェイスブックを使った記者の生中継レポートなど報道の新しい形を模索してきた。

【The Huffington Postについて】

ザ・ハフィントン・ポストは読者が活発に意見交換や対話を行うコミュニティーという側面をもつだけでなく、ピューリッツアー賞を受賞するなどしたニュース速報、特集、エンターテインメントといった情報源をもつサイトです。当サイトに投稿するブロガーは10万人を超え、政治家や学生、著名人から、学者、政策専門家にいたるまで、あらゆる人々が自身の大きな関心事項に関する書き込みをリアルタイムで行っています。ザ・ハフィントン・ポストはAOL.Inc.の一員として、現在、 米を含め、英国、カナダ、フランス、スペイン、イタリア、日本、マグレブ北アフリカ)、ドイツ、ブラジル、韓国、ギリシャ、インド、オーストラリア、アラビアの15カ国・地域で各国版を展開。日本版は2013年5月、朝日新聞社(渡辺雅隆社長、朝刊発行部数約660万部)をパートナー企業としてスタートし、現在、月間1500万人の訪問者(2015年7月時点)にご愛読いただいています。

 竹下氏については、当ブログでも幾度となく簡単にですが触れました。

夏コミC88新刊告知! - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

DUET OF BLUE STEELー日垣隆関連情報まとめ(その弐) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 以下は、上記のニュースを受けての、僕(当ブログ管理人)なりの見解をまとめたツイートです。







 何度でも言いますが、僕は日垣センセイが竹下氏の御眼鏡に適って、そのコネでハフポスト日本版で仕事にありつくこと自体には、必ずしも反対しません。無論、現状では可能性の問題であり、実際に竹下氏が日垣センセイを同日本版で起用することはまず無いと予想していますが。それにしても、「日垣隆」でググろうともしない情報弱者(確信犯?)の日垣信者に新編集長をやらせるとか、ハフポスト日本版の編集部はメディアリテラシーが根本的に欠落していないでしょうか。どう考えても、この人事には首を傾げるばかりです。竹下氏の裏の顔を知らないらしいハフポスト日本版・編集主幹で報道キャスターの長野智子氏も、ザ・ハフィントン・ポストを統括する「ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループ」のプレジデント兼編集長を務めるアリアナ・ハフィントン氏も、竹下氏の新編集長就任に対して祝辞を述べていますが……。

 
・日垣センセイのツイート及び有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年3月6日号)から。







「ガッキィファイター」2016年3月6日号
                          通巻 第540-7号

■目次■
□連載 脳梗塞日誌(24)
 ◆4カ月のご無沙汰でした、堀江貴文さん



■■連載 脳梗塞日誌(24)■■

★4カ月のご無沙汰でした、堀江貴文さん★━━━━━━━━━━━━━━★

 公開対談が始まって20分ほど経ったころ、ごく自然な流れで彼は私に、こう訊ねた。

脳梗塞って、痛いの?」

 あ、それは考えたことなかった。同じ脳卒中のなかで、クモ膜下出血だけはものすごく痛
い、らしい。脳梗塞は一瞬で進むものでもないことが多いし、気づかない人は患者にもなら
ないわけだしさ。
 僕は、数日かけて、いまから思えば不可思議なことが連続して起きて、5日目のゴルフに
これからスタート、今朝は最高に体調もいい! と思って朝食のテーブルを立ち上がって、
バタンッと。その後は覚えてない、というパターンではなく、ほとんどすべてを覚えてる。
ただ、身体はまったく動かず、言葉もでないから意思も仲間たちに伝わらない。それを苦し
いとも思わなかったなあ。2週間は、全身が麻痺していることにも気づかなかったし。脳梗
塞の人から、痛かったっていう話は聞いたことないよ。

 結石の激痛話につながっていく。結石は、生まれて初めて昨年10月にやった。三大激痛
は中身がよく入れ替わるのだが、妊娠経験者を含めても「結石」だけは不動である。私のも
の(笑)は、直径3ミリだった。結石が体内から出ていくときは気づかなかったくらいだか
ら、小物ぶりがうかがえる。堀江さんは15ミリだったという。大物だ。負けた。こんなと
こまで完敗である。

 脳梗塞を含む脳卒中では、少なからず記憶、感覚、性格なども変化させてしまうこと――
という知識を前提に、彼はこうも問うた。

 「日垣さんはユーモアやサービス精神、ぜんぜん変わってない。奇跡みたいなもんだね」

 えっ、そうなの? 堀江さんの思いやりなのかな? それとも「皮肉」や「笑いながら痛い
とこをつく」や「ブラック好き」も本当に変わってないのかなぁ?
 脳梗塞になったあとで、私はとても楽天的になった。そうあってくれなかったら、生きて
いた自信がない。

――相変わらず質問も答えも楽しく、深い人だ。世の中にはプライドだけはあっても、質
問が陳腐すぎる人も多く、薄っぺらな配慮なるものから訊ねない人も山ほどいる。そんな配
慮がなんぼのものか。彼は聞きたいことを聞き、話したいことを話す。
 著名な知識人には、他人の話を聞いてんのかヲイッ、という才能あふれる御仁もいるよな
あ。日本総研理事長の寺島実郎さんとか、なんでもよく知っている大前研一さんとか――。

 堀江貴文さんと前に公開対談(ネット4局の中継と録画も)したのは、課金秘話、国内外
のメルマガ裏話、アイデアをすぐ形にするあたりまえの方法などについて多岐にわたった。
昨年10月半ばのことである。前回は堀江さんがホスト側、今回は私がホスト側だった。

 前はラクだったよなぁ。聞かれたことに答えて、進行もお任せだったからね。今回は、病
院の長期収監者と、刑務所ステイ者との、自慢大会である。違う。タイトルは「闘う人生!」。
長期では病院も、ルールが細かったり、自由がなかったり、性格がぶっ飛んでいる受刑者や
患者もおり、80〜90代特有の問題もわりと似ている。理不尽な体験を超えてきた人は、皆
というわけではないにせよ、ちょっとしたところでも優しい。時間をかけるわけではなく、
さりげなく――。

 この会場まで来るのに私は大勢の人たちの世話になっている。事務方や医師やリハビリ・
スタッフは、初外出時にも全面的な支援をしてくれた。初回は2月6日だったが、2度目の
今回はだいぶ事情が異なっている。前回は全行程と、私が話をしているときも、ずっと車椅
子だった。公開対談の今回は、廊下だけは車椅子でも、それ以外は歩くことになっていた。
私の、かねてからの目標だったのだ。アン王女(私のチーフ理学療法士)を始め緊張感がみ
なぎっている。その日だけ、ではない。大きな中間地点だった、ずっと前から。

 知能指数が50を切っていた昨年の12月19日に、堀江氏対談当日への「外出願い」を提
出したのである。病後、初めて原稿が書けた日の5分後だ。ほぼ全部のスケジュールをスタ
ッフにキャンセルしてもらったが、この日の公開対談は残してもらった。12月19日まで
は、書くことに全力をあげていたから、まだ話すことはろくにできず、もちろん歩くどころ
の騒ぎではなく、車椅子も操れなかった。そもそも予定を考えるにも、1日しか自分のキャ
パが及ばない。
 だが、この日までには、とにかく対談ができるようになろうという目標を立て、欲張りに
も会場の入り口から場内を歩いてマイクの前に、そして普通の椅子に腰掛けたかった。何か
とてつもない中間目標が欲しかったのだと思う。

 一方的にマイクで話すことは、2月6日に、どうにかこうにかできたとしても、対談者兼
ホストは全く異なる。脳梗塞患者の一番不得意な「同時に二つのことを考える」どころでは
ない、公開で会話を多くの話題で成り立たせて、しかも進行のすえチラばった話を締めつつ、
観客の皆様に満足してもらう。脳梗塞患者に、そんなことができるのか。とにかく「やる」
しかない。
 では、どうやって解決したか。副産物の楽天気質で、と思うことにした。実際、見事に不
安というものがない。前からそういう傾向はあったものの、歩けもしない、話せない、大好
きなメモもできない、という状況下にあって、少しも動揺がなかった。これ幸いである。

 もちろん、堀江貴文さんと親しいことは、個人的な事情にすぎない。初めて病後に歩く、
というような大きな節目に、たとえば近しい人の誕生日でもいい。人は弱い。助けてくれる
人の力は拒まないほうが賢明だと思う。
 その日も、大勢の助けを借りた。移動の行きのタクシーでは、×◇さんと○さん、帰りは
□△さんと○△さんに付き添ってもらった。そのバックアップなしには病院の許可はおり
ない。会場でも、恐喝兼ストーカー防止係や受付やマイク担当、下準備は全てスタッフの※※さん、
またメカ類の設置は××さん、会場提供側としても□○さん、◎□さんほか、大勢のお力をお借りした。
 恐喝犯兼ストーカー対策はマジである。1億円を受け取りに行くという、頭のいかれた予
告があったので、1階には警視庁総勢5人が控えてくれていた。ごく最近に職場を追われる
まで、現役バリバリの看護婦だったと警視庁は把握していた。住所も実名も職場も写真も手
配されたのは1月5日。あとは逮捕に踏み切るかは、警視庁の現場の決断次第。教科書に
載っているような典型的な恐喝文には笑ったものの、重い精神疾患とすれば笑えない。
 私には、そういうことに対処する能力はいま欠如している。ストーカーの来襲には慣れて
いるものの、そういうことに慣れたくはない。

 私は大メディアに顔をさらすことを7年前にやめた。メルマガや電子書籍やサロンや本
が売れ、ギャンブルは勝ち続けて、いくつものアイデアが実業になるだけでよい。堀江さん
は出所後しばらく部屋に閉じこもっていた時期もあるそうだけれど、いまでは刑務所以前
の時代よりパワーが増している。私はまだ病院からの出所を果たしていない。退院ではなく
出所ね。

 より大人の貌になった堀江さんは、こうもいった。

「刑務所は、期限があるから、安心なんだよ。日垣さんの闘病は期限がない。ほんと、すご
いことです」

 ううむ。堀江さんはさらにビッグになっているね。
 公開対談の会場に入る前、控え室で堀江さんは4カ月ぶりの、私の変わり果てた姿に、少
し戸惑ったようだ。4カ月前は、こんなことは予想すべくもない。堀江貴文さんは、たった
4カ月でさらに太っていた。そっちかいっ。

 今回の公開対談は、もちろん堀江さんが華である。対談の大半は楽しい刑務所の逸話など
だった。刑務所話は、いずれ幻冬舎から対談本が出るので、ここでは紹介しない。

 実際は、私の2カ月あまりにおよぶ血の滲むような、会話と声を取り戻す特訓を経ても、
ひどい声だったと思う。それでも対話が成り立ち、1部終了後には1時間、ディスカッショ
ンも持てたので、脳梗塞患者としては5年分を2カ月にできた気はする。本番は、これからだ。

 ×△さんは、嬉しい「誤解」をしてくれた。でも、12月から小さな努力を重ねた甲斐があった。
「会場に車椅子でいらっしゃった日垣さんが、入口辺りで車椅子を降りてステッキを手に
座席までゆっくり歩いて行かれたお姿に、私は震えました。」

 実態は、こんな経過があった。
 ◇◎さんは、こんなコメントを――。
「昨日は、△さんと共に『日垣さんお迎え係』をいたしました。日垣さんが杖をつきながら
も歩く姿を見たときは「凄まじい快復!」と驚嘆したのは言うまでもありません。
 ところで今回は、車椅子なしでもずっと通してできたかもしれませんが,△さんと印象深
い邂逅をされた理学療法士のアン王女から、「歩くのは室内だけにしてくださいね」と釘を
刺されたので、素直な我々はそれに従ったという次第です。
 第1部で入ってきた、上から下まで白づくめの女の人が結構オーラを放っていたので、
僕はマジマジと見入ってしまいました。漫画家の、◎×さんでした。」

 いまの私に対する補助スキルを×さんと□×さんに教える直前のアン王女には、恐妻家
の×さん(仮名w)の話なども、今日の天気を語るように暴露する私であった。信じないで
ね、奥様、こんな駄話。

 その×さんのヒソヒソ話――。
「昨日の学習会、前回と同じく、病院へのお迎えから始まったので、かなり緊張して参加さ
せて頂きました。
 病室に入って、スーツで立っていらっしゃる姿を拝見した瞬間は、感動して、涙が出そう
になりました。
 車椅子に乗られて動き始めるころに、付き添いの若い女性(美形)の理学療法士の方に、
『この人(×)は、奥さんの他に恋人もいるんだよ』なんて、よけいなことをおっしゃって
頂いて非常に困りましたが、□☆さんのおっしゃるとおり、『頭脳とユーモアが健在』いや、
ますますパワーアップしている様子の表れと思い、嬉しかったです。
 堀江さんも気遣っていらっしゃったと思うのですが、頭の回転が尋常でなく次々と話題
が出てくる堀江さんと休みなしで2時間も話されたのは【脳梗塞患者としては?】すさま
じいまでの集中力だと思います。日垣さんは、数分だけしかお休みにならないで、第2部で
1時間しゃべられたのが驚異です。

 第2部では、以下のことが特に印象に残りました。

●情報は多い方がいい。
●「みんながこうしているからそうする」という人は決してよくなっていない。
●「長嶋さんが毎日4時間トレーニングするのなら、自分は15時間やらなくてはいけない。
「長嶋さんが4時間なら自分は3時間でいい」と思っている人が多い。これが世論という
もの。(後略)」


 第1部の2時間あまりは、この病の初期には絶対的に不可能とされるものだが、とにか
く皆様に楽しんでいただきたかった。
 第2部の休憩時間は、控え室のソファで、失神したような気がする。普通の人にはトレー
ニングとすら見えないリハビリも、10分〜15分で休憩を入れるケースが圧倒的だ。
 当時はいつもどおり朝6時から始め、12時25分まで歩きの正規の練習を続け、左手だ
けでスーツに着替えて、タクシーで5分の会場に向かい、夕方は5時から訓練を再開した。
懲役刑みたい。

 気になったのは、私の壊れたボイスだった。
 ×☆さんが、こう書いてくれた。

「日垣さんのまっすぐに伸びた背中を見て安心しました。それ以上に落語家のような語り
口に思わずうっとりしてしまいました。堀江さんの話も大変興味深く面白かったですが、終
始日垣さんの声色に魅せられた2時間でした。」

 皆様。ほんとうに、ありがとうございます。昨年の12月に、2月末から3月初旬にかけ
て、ここまでは、と50まで下がった知能指数で熱く決意していたころ、私を毎日ずっと見
ていた家族は「車椅子も、無理かもしれない。人前で話すのは、まして――」と覚悟していた。
 無理もない状況ではあったのだ。
 また、新たな悪あがき、間違い、地味ながらも着実な、前よりアップ、その程度にはなるからね!


 では、また!

 相変わらずグダグダと説教臭い自慢話を垂れている日垣センセイですが……「恐喝犯兼ストーカー対策はマジである。1億円を受け取りに行くという、頭のいかれた予告があったので、1階には警視庁総勢5人が控えてくれていた。ごく最近に職場を追われるまで、現役バリバリの看護婦だったと警視庁は把握していた。住所も実名も職場も写真も手配されたのは1月5日。あとは逮捕に踏み切るかは、警視庁の現場の決断次第。」とか、被害妄想じみていて嘘くさいなあ。

 最近は、個人的に日垣センセイの脳梗塞(?)云々について、詐病というよりもミュンヒハウゼン症候群を疑っていますが。とにかく、慢性的に平然と息を吐くように嘘八百を連発するのが日垣センセイの十八番ですから。どこまで信じればいいのか。正直なところ、未だに半信半疑です。虚偽申告をしてでも、他者からの同情を強く欲するのが、アレ疑惑の特徴とはいえ。

 尚、ジャーナリストの財部誠一氏も脳梗塞で倒れて、日垣センセイと同じ病院に入院してリハビリに励んでいたそうで、その時の闘病記の連載を開始しています。流石に商業媒体での連載のため、こちらの方が実体験に基づく有意義な情報がちりばめられています。財部氏本人の入院先での写真も添えられていますから、信用できます。日垣センセイが本当に書きたかったのは、こういうレポートでしょうが。

財部誠一「帰還~脳梗塞との闘い365日の記録」:nikkei BPnet 〈日経BPネット〉


日垣隆の家族構成

 本題。以前、日垣センセイの実家の家族構成について、エントリーにまとめました。

デート・ア・ドライブー検証・日垣隆「日垣家の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 その後、今度は別のエントリーで日垣センセイの御家族についても少しだけ触れましたが、改めてここで整理していきます。

Dimension H 日垣隆関連情報まとめ(その四) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 これまでの日垣センセイのメルマガ、FB、著作の他、ネット上で明らかになっていた(公開されていた)情報をベースに、日垣センセイの御家族の構成について簡単にまとめると、このようになります。

夫 日垣隆 (1958年7月30日、長野県長野市生まれ。作家・元ジャーナリスト)
妻 不明(2005年前後に離婚?)

長女 本名(1982年生まれ*1。高校時代、女優として1999年にTBS系列で放映されたドラマ「魔女の条件」に出演歴の情報が。オーストラリアのシドニー近郊の高校にも留学していた*2。現在は結婚し、息子が一人いる。)

長男 本名1984年生まれ*3。某農業高校*4を経て、新潟大学*5に進学。学生時代は、複数の空手・マラソン大会に出場経験あり*6。現在は首都圏某所に在住?)

次女 本名(1987年生まれ*7某農業高校*8を経て、東京農業大学に進学。現在は関東地方某所に在住?)

 日垣センセイは脳梗塞(?)で倒れて、現在は入院先でリハビリに励んでいるという設定ですが……今のところ、元妻や子供たちが誰一人として見舞いに訪れたという話はおろか、気配さえありません。矢張り日垣センセイが何らかの理由で、家族と疎遠になっているらしいのは確かなようです。


★参考文献

ミュンヒハウゼン症候群 - Wikipedia

財部誠一「帰還~脳梗塞との闘い365日の記録」:nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望 (富士見ファンタジア文庫)

伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望 (富士見ファンタジア文庫)

伝説の勇者の伝説 Revision(1) (ヤングガンガンコミックス)

伝説の勇者の伝説 Revision(1) (ヤングガンガンコミックス)

伝説の勇者の伝説 第1巻 [Blu-ray]

伝説の勇者の伝説 第1巻 [Blu-ray]

伝説の勇者の伝説 第12巻 [Blu-ray]

伝説の勇者の伝説 第12巻 [Blu-ray]

*1:日垣隆『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11

*2:最初で最後の自己紹介 | ガッキィファイター 日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店、平成13年11月30日初版発行)P32、P49〜57

*3:日垣隆『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11、日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店、平成13年11月30日初版発行)P33

*4:日垣隆『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P150〜152、P156〜159、日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店、平成13年11月30日初版発行)P63

*5:第5回北信越地区大会

*6:http://www.runfes-niigata.com/cp-bin/wordpress/wp-content/uploads/2013/10/289e31fa77cbd94017af3460ff674afb.pdf http://www.lap.co.jp/race/kiroku/kita1/1.pdf 東日本国際親善マラソン、東日本ハーフマラソン、神奈川マラソンの告知サイト | ランニング神奈川 http://sports.ap.teacup.com/jkworks/html/2012niigatacity_10km_m.pdf

*7:日垣隆『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11。http://www.nagano-c.ed.jp/jono/kokusai/h16katudou/jisekihapiyoukai/jisekihapioukai.htm http://www.nagano-c.ed.jp/jono/kokusai/h17katudou/bennronkenyosen/bebronkennyosen.htm http://www.nagano-c.ed.jp/jono/kokusai/h16katudou/bennronkenyosen/bebronkennyosen.htm

*8:日垣隆『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P130〜134 http://www.nagano-c.ed.jp/jono/kokusai/h17katudou/bennronkenyosen/bebronkennyosen.htm http://www.nagano-c.ed.jp/jono/kokusai/h16katudou/bennronkenyosen/bebronkennyosen.htm

Fake Champions!!ー検証・ニコ生放送『日垣隆×堀江貴文〜新しい働き方〜』

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com
※2016/2/29追記:エントリーを更新しました。ツイートを追加。


2ちゃんねる日垣隆スレの【やってろ】日垣隆★132【いつまでも】にて、「id:vbdTq0Cm.net 」さんから以下の御指摘がありました。

81 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2016/02/27(土) 09:29:53.82 id:vbdTq0Cm.net [1/1回]
 KAFKAESQUEさ〜ん
 今日、大先生がゼンカモンと2回目の対談をするのは
 ゼンカモンに気に入られたからじゃなくて
 最初っから2回やる予定だったんだよーー

 KAFKAESQUEさんがテンション落ちててチェックしてくれるかわからないから、
 大先生がどの程度しゃべってるか動きに不自然さはないか
 誰かニコ生をチェックして欲しいなー(人任せ

 その通りでした。御指摘ありがとうございます。ここにお詫びして訂正します。最近、僕(当ブログ管理人)の中でも日垣検証の意欲が下降気味というか、モチベーションが上がらないことがありますので……うっかり失念していることもありますから、こうした御指摘は歓迎します。今後とも当ブログを御愛顧宜しくお願いします。


日垣隆ホリエモンのニコ生対談第2弾

 日垣センセイがホリエモンこと堀江貴文氏と「堀江貴文ブログでは言えないチャンネル」内のニコ生放送の公開対談『日垣隆×堀江貴文〜新しい働き方〜』タイムシフト予約で最後まで視聴しましたが……如何せん、日垣センセイの信者たちを集めたクローズドな場でのイベントなのか、前回よりは迫力に欠けていて肩透かしを食らった気分です。





 出演は日垣センセイ、堀江氏の二名。収録時間は2時間6分。視聴者数(リアルタイム)最大1238人でした。会場の参加者は……上記のツイートとこの方写真から推定すると、撮影者も含めて20人〜30人程でしょうか。

日垣「僕が入っている病院は、脳梗塞と、脳梗塞脳卒中の人が非常に多いので、老人のケアというものをいつもいつも身近に見ています。そういうあのー、あのーお仕事もされてきたということで、現実の中と病院の中で、例えばお風呂に入る時とか、トイレに入る時とか、僕はトイレに入る時は暫く、ん、ん、ん、何か全部見られているというか、ん、そういう、ん、ん、刑務所と病院は何か違いますか?」

堀江「因みに、その脳梗塞ですよね。脳梗塞で片っぽの脳のでっかい血管が詰まっちゃったんですか」
日垣「僕の場合は左側で、ん、結局、脳梗塞は、あの、ん、ん」
堀江「血栓が」
日垣「止まっちゃう感じで、それは、あのー、このぐらいとか、このぐらいとか、大体、左か右なんですが、僕は左をやっちゃったんで、言語と右半身がいかれちゃったという感じで」
堀江「へぇー」
日垣「それは、年寄りにはわりとピンピンしている人が多いんですけど、ん、ピンピンしている人は一発で死ぬかどちらかの、そういうコースもいいかなと」
堀江「ははは」

日垣「僕が今の病院に入ったのは12月11日、去年の12月11日なんだけど、ん、ですけど」

日垣「僕は18歳から、堀江さんに唯一自慢できるが、体重が変わっていない」
堀江「凄い変わってますけどね」
日垣「今回は筋肉全部落ちちゃって」
堀江「ガリガリですか」

堀江「メルマガは最近、脳梗塞闘病記みたいな感じですか」
日垣「んー、あの、ええと、それ以外の入れて、ん、ん、スタッフに聞くところによると、先月は28回出したようで、ん、僕が元気な時よりは余程出していると」
堀江「ははは」
日垣「別に暇じゃないんですよ。ん、刑務所並みに忙しいんですよ」
堀江「何をやっているんですか。病院の中では」
日垣「やはりリハビリ」
堀江「リハビリが凄い大変なんだ」
日垣「だから今日なんか、土日関係ないんですよ」

  
 ん、をやたら連発して言葉に詰まりながら、いつも以上にたどたどしい口調でボソボソ消え入るように喋る日垣センセイと、相変わらず軽妙洒脱な口調でユーモアとウィットを交えてトークを展開する堀江氏とのコントラストが最後まで続いていました。トークの内容も、日垣センセイは自分の脳梗塞(?)での入院生活、一方、堀江氏は自著『刑務所なう』(文春文庫)などでも明らかにした刑務所生活の暴露話が中心であり、堀江氏の話の方が会場の笑いを誘っていました。日垣センセイは例によって例のごとく、「(自分は)麻雀でもプロを目指していました」とフカシをかまして、「日垣は何でもプロを目指していたんだなw」とコメントが寄せられていました。

 下記は、その他の日垣ウォッチャーと思しき方々からのコメントです。

「これは日垣ファンクラブ(年会費10万円)の集いの中継だから>終着点」
ホリエモンだるそーだな」
「たしかにホリエモンだるそー(笑)」
「おじいちゃん聞いてんの(笑)」
「なんで老害と対談してるんだ」
「ちゃんとしゃべろうやw」
「おじいちゃんがナースに怒られてる」
「でも病院の悪口をfbやメルマガでめっちゃ書いてるやん>日垣」
「堀江さんならこう言う、治ってからでてこい」
「お、入院中に株取引で大儲け自慢(意味不明)が始まるか?」
長嶋茂雄よりも全然喋れてるよね」
「とりとめもなくいつもの話をするパターンは以前と変わっていないな」
「ここまで喋れたらまだましな方だね」
「懸垂百回が日垣の自慢だったのにw」
「元気な時は月に一回も出ないことがあったからなw>メルマガ」
「初台リハビリテーション病院か」
「カッとなって暴言暴挙が多かったのがよくなかったんじゃね」
「多分この後日垣の入院中に株で稼いだ自慢が始まるよ」
「あえて言おう。中国メルマガは存在しませんよ。」
「知ってたw>中国メルマガ」
八十二銀行に1000万円横領されたなら改めてここで言いなさいよ」
「日垣さんちょっとお伺いしたいんですがね、」
「昨年の12月5日どちらに居ました?」
「日垣さんのアップしたMRI画像なんですが、あれ日垣さんの画像じゃないですね?」
「まー日垣の使う画像は全て「イメージ画像」ですから!」
「ミスリードを狙ってわざと画像に触れない。」
「自分のMRI画像をアップしろよ」
「常習的に捏造してるんだからミスリードなんて姑息なことやめちゃえばいいのにねw」
「結局、テーマと全く関係なかったな」
「今日のテーマなんだったっけ」
「聞く価値ゼロ」
「「新しい働き方」だったがなぜか画面には「闘う生き方」となっている>テーマ」
「なにこの集まり(笑)」
「なんの参考にもならんな」
「これ入場料12000円なんだぜw」

 「日垣は脳梗塞で入院中だからまともにしゃべれないんよ」など擁護めいたコメントもいくつかありましたが、殆どは批判的な突っ込みでした。日垣センセイの話を真に受けて感動している方のコメントもありましたが……。

 それにしても、上記のコメントにもありますが、互いに本題とは全く無関係の雑談に興じているだけで、果たしてこのイベントに何の意義があるのかと、薄ら寒いものを感じました。まあ、ホスト役の日垣センセイが肝心の本題「新しい働き方」を一向に振らないために、本来はゲストの堀江氏が仕方なく自分で話題を作って喋っているようでしたから。責任は、日垣センセイにあります。ヲチ目的以外で、こんなイベントに大枚をはたいて参加する日垣センセイの信者たちも病膏肓に入るというか、重症だなあ。イベント終了直後には儀礼的とはいえ、拍手喝采ですし。堀江氏が足早に会場から立ち去ったのも印象に残っています。日垣センセイも老け込んだというか、ヨボヨボの高齢者が小声で訥々と喋っていたようでした。日垣センセイは今年7月30日で58歳になります。前にも書きましたが、この先、日垣センセイは長生きするにせよ、掛け値なしに酷い老害になりそうな予感がします。いい年こいて、老いを自覚せずにいつまでも若いつもりで振る舞っているのも、実に見苦しいと言いますか。

 「老害」と言えば、唐沢俊一岡田斗司夫も日垣センセイと同い年です。未だにいい意味での「大人」としての成熟度が皆無で、悪い意味での「子供」っぽさが抜けていないのが、日垣センセイも含めたこの三人の共通項でしょう。いずれも老害化して周囲から迷惑がられそうな雰囲気も。何時までガキをやっているのか。

 というか、日垣センセイはリハビリとやらで本当に忙しいなら、連日のように狂ったようなハイテンションで有料メルマガ「ガッキィファイター」を書き続けるのは難しいのでは。トークではメルマガの内容とは対照的に、病院に対する不満、愚痴をあまりこぼさなかった日垣センセイですが。

 尚、冒頭、日垣センセイは右手を使わずに左手でくるくると水の入ったペットボトルのキャップを開けて、思い切り、豪快に飲んでいました。脳梗塞(?)で水が飲めないという設定が……。

フェイク (角川文庫)

フェイク (角川文庫)

カンピオーネ! 神はまつろわず (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 神はまつろわず (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 18 (ダッシュエックス文庫)

カンピオーネ! 18 (ダッシュエックス文庫)

カンピオーネ! コミック 1-3巻セット (愛蔵版コミックス)

カンピオーネ! コミック 1-3巻セット (愛蔵版コミックス)

Raise(DVD付)

Raise(DVD付)

BRAVE BLADE!

BRAVE BLADE!

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 1 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 1 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 2 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 2 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 3 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 3 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 4 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 4 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 5 (初回生産限定版) [Blu-ray]

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 5 (初回生産限定版) [Blu-ray]

Dimension H 日垣隆関連情報まとめ(その四)

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


・日垣センセイがホリエモンこと堀江貴文氏と「堀江貴文ブログでは言えないチャンネル」内のニコ生放送『日垣隆×堀江貴文〜新しい働き方〜』にて、再び対談するそうです。日時は明後日の13:00〜15:30。


 前回のニコ生対談も検証のために有料チャンネルに加入し、一部始終を視聴しましたが……想像以上にお寒い内容で、時間と費用と労力の壮大な無駄遣いに終わりました。いや、堀江氏はともかく、日垣センセイの卑屈な愛想笑いを浮かべている不真面目な態度、荒唐無稽な妄言のオンパレード、ボソボソ聞き取りにくい喋り方からして、徹夜以上の苦痛でしたから。今回はどうしようかなあ。前回と同等か、それ以上に酷い内容の対談を約二時間半も視聴するのは、考えるだけで気が滅入ります。前回は日垣センセイの発言の文字起こしだけでも、面倒臭くて一苦労でした。

Is the order a gakky fighter?ー検証・ニコ生放送『日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜』 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 日垣センセイは去年11月末に脳梗塞(?)で倒れて入院していたという病み上がりの設定ですが、百億歩譲って事実ならば、そもそも対談できるほど回復しているのか。脳梗塞だとしても、症状は極めて軽微な可能性はあります。詐病疑惑は依然として燻っています。今回の対談を通して、これみよがしに奇跡の回復ぶりとやらを公の場でアピールし、堀江氏と意気投合しそうな予感が。日垣センセイが堀江氏と再対談するところを見ると、堀江氏から気に入られたみたいですから。

 ともあれ、今回の対談を当ブログで取りげるか否かについて、現時点では検討事項ということで、ご了承下さい。どうにも気が進まないですから……。

 尚、この公開対談は日垣センセイが堀江氏をゲストに呼んで開催する予定の有料メルマガ「ガッキィファイター」購読者(クレド会員?)限定のイベントを中継するものらしいです。日垣センセイの公式サイトのイベント案内ページにある日程と重複していますので。どうせまた後で音声CDとかDVDとか出して、信者たちにお布施の代わりに購入させようと画策しているのでしょう。まるでマルチ商法まがいです。


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月14日号)及びツイートから。

「ガッキィファイター」2016年2月14日号
                          通巻 第538号

■目次■
□母上様へ


■■母上様へ■■

 ごめんなさい。

 毎月1度は手紙をもらいながら、11月末から今まで返事を差し上げられませんでした。

 僕は、兄貴とアッちゃんを、親不孝者だと思ってきました。本人たちに責任は全くありま
せんが、親に先立つことほど、切ないことはありません。

 亡き父とともに、母上様の終わりなき哀しみは、子どもの僕にすら想像を絶するものでし
た。アッちゃんが殺されたのは、中学1年生のとき。あの事件から2年後、兄ちゃんは発狂
したのでした。

 高3のとき、ふたりの分を生きると誓いました。僕はビリヤードで世界一をめざしてい
ましたが、アッちゃんは医者に、兄ちゃんは弁護士を希望していたので、僕は法曹資格をと
ってから、すぐに医学部へ学士入学して医師にもなる予定を立てましたね。ずっと理系だっ
たので、医学部より法学部のほうが僕には難関でした。

 家族の死や破滅は、重かった。とても重い。

 僕は自分勝手な親孝行をしてきたつもりです。危ないところにもたくさん行きながら、必
ず帰ってきました。誰の目からも親不孝に見えたでしょう。しかし、心配のタネであり続け
た僕は、なかなかいい線をいっていましたよね。違いますかね。うん。違うかも。

 ごめんなさい。しばらく手紙を読めなかったのも、返事をできなかったのも、本物の親不
孝が理由です。最初の2週間の、全身が麻痺しているなかで、早く死ねばよかった。何が起
きているのかも、分かりませんでした。

 母様は、いつも元気です。要介護が1になったと悔しそうでした。
 1よりも数十倍は重い要介護3を、息子は認定されてしまいました。ごめんね。

 昨年11月25日に死ななかったのが奇跡のような重篤な脳梗塞でした。隠し通すことも
考えましたよ。浮気がバレても押し通せと――。

 何の話ですか。母さんも、おじおばたちと同じく、まだ神のお召しがしばらくありそうも
ないですね。手紙爆弾は、量は大したことはないのに、何かを気づいていそうで、病室で封
を開けられませんでした。

 ごめんね。
 今も手足が麻痺しています。
 ごめんね。
 でも、父さんと母さんの子だから、決めたことは最後までやり通します。

 毎日のリハビリは確実に効果を生んでいます。母上。でもね、苦しいです。こんなに苦し
いとは思いませんでした。苦しいよ。苦しい。友人たちには見栄をはって、他の患者の何十
倍も努力しているつもりですが、本当は死にたい。

 ごめんね。やっちゃいました。親不孝の報告、ありえないことです。

 母上様。いつまでもお元気で――などという大嘘は申し上げません。この闘病を支えてく
れている魂は、父さんと母さんの贈り物です。

 あと2カ月が山です。
 おふたりの子であることを誇りに思ってもらえるように、立派に闘ってみせます。

 待っていてくださいませんか。

                 敬具

 日垣 隆

 前回のエントリーでも触れましたが、相変わらず日垣センセイは、実母を存命だった設定に変更した上で、薄気味悪いお涙頂戴の臭気が漂う駄文をメルマガで発表しています。「アッちゃん」とは、13歳で学校事故のために不慮の死を遂げた日垣センセイの弟さんの日垣明さんのことでしょう。それにしても、未だに弟さんの死因を「弟は少年事件で殺された!」と言わんばかりに捏造しているとは*1。以前から「母危篤!」という情報(?)をチラつかせていたとはいえ、今更こんな空々しい自己憐憫に満ち満ちた文面を延々と読まされて、「馬鹿々々しい!」と解約に踏み切るメルマガ購読者もいるのでは……などと邪推したくなります。肉親を憐れむ不幸な自分をどうか憐れんで欲しい、という願望が見え見えですから。今や日垣センセイのメルマガを購読しているのは、単に惰性で取り続けているのか、ヲチ目的なのか。岡田斗司夫のように何もかも分かった上で、確信犯として取り続けているのか。或いは勝谷誠彦氏のようにググろうともしない情報弱者なのか。いずれかのパターンでしょう。ヲチ目的の方には、頭が下がりますが。

 日垣センセイの上記のメルマガ及びツイートに対しては、ツイッターでも突っ込みが殺到していました。



 伊達邦彦さんも指摘していますが、日垣センセイが実母の生死を弄んでメルマガのネタにしているのは、死者をも侮辱する悪名高い霊言シリーズなどを大量生産している幸福の科学総裁の大川隆法こと中川隆にそっくりです。日垣センセイは、罰当たりも甚だしいですね。


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月19日号)から。

「ガッキィファイター」2016年2月19日号
                          通巻 第539-1号

■目次■
□社説□
 ◆悪しき権力と同じムジナにならぬために。または世の中を変えるということ。
□今週のコメント□
 ◆離婚女性の即再婚容認は嘘



■■社説■■

★悪しき権力と同じムジナにならぬために。または世の中を変えるということ。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 次女の例から始めたい。
 識者といわれる人々が、ほぼ例外なく机上の空論を弄(もてあそ)ぶイデオロギーに私が
与(くみ)しないのは、美学的見地のほかに、自分を棚に上げることをどうしても好めない
ゆえでもある。もちろん、自己を謙遜してみせたり正当化するために、そうするのではない。
自分のできることやできなかったことをオープンにして、にもかかわらず、という立論は大
いにありうる。

『父親のすすめ』(文春新書)では、進路については長女と長男の例にとどまった。出版時
期が次女の受験期ではなかったためだ。言わずもがなだけれども、全テーマを自分に引きつ
けて論じるべきだと妄想しているわけではない。

 その分野なら、瞬速で日本レベルで誰にも負けない、という程度の地位は得るようにした
い。3位くらいまでは許していただきたいかも。言論に責任をもつというのは、そういうこ
とだからである。

 私の次女が高3のときの話。教頭から電話がかかってきた。次女は農業高校の畜産学科
におり――95%の生徒は中学の偏差値ゆえ他に行くところがなくここに来ているのが実態
だけれども、娘が畜産学科と、翌年度から日本でも唯一スタートする大学の動物セラピー学
科を強く希望したにすぎない。皆と同じという思考方法は我が家には馴染まないだけでな
く、偏差値で進路を決めてトクするのは5%くらいだろうとも理解している。

 片道2時間の通学を1度も欠席しなかったことなど、私は子どもたちを心から尊敬して
いるだけでなく、自分の子であることを疑いかけた。そういう意味じゃなくて。私自身は隙
あらばサボっていたので。

職業高校についての専門家は6万人ほど日本にいる。その9割は子育てを経験しながら、
なぜか職業高校に行かせていない者ばかりだ。偶然なのだろう。その畜産学科ありの農業高
校で進路指導を当時していた教諭も、卒業時に告白してくれた。「自分の子はいま中学2年
にいる。大勢と同じように将来の希望があるわけではいから、とりあえず良い偏差値の高校
を、と親としては希望しているものの、もし我が子が本校に行きたいといったら、応えてあ
げられるかどうか非常に悩ましいところ。たぶん無理。お父さんはよく決意されましたね」
だと。

 あほなのかなあ、この人。少なくとも自分の職場が最低であると確信しているだけでなく、
おのれの子と話を深く交わしていない。それでもまあ、くそどものなかでは正直なつもりで
はあるのだろう。子どもが農業高校を志望したら、という前提の話なのであるぞ。応援して
あげるところではないのか?

 まあ、いい。教頭からの電話に戻る。何十回かは校長や教頭や専門教科担任群や担任には
会ってきた。わりと親しいのである。

 教頭の電話は、こういう内容だった。
 この高校から4年制大学に進学できる者は通年、数名程度であり、100年を超える伝統の
なかで国立大学に進学したのは同校のパンフレットによれば、うちの長男1人である――
旧国立大学一期校が良いのかは知らないが農業学部は土地の広さと牧場の維持やら人的パ
ワーが非常に必要なことは確かだけれども、現状では農学部にくる18〜19歳の95%は牛
を触ったこともなく、獣医学部か理学部生物学科あたりの滑り止めになっている。なんなん
だろうね、この超多数派とやらの思考回路は――。

 電話をかけてきている教頭と、横にいる校長は、大学進学者や就職決定者が1人でも多
いこと、つまり数字しか頭にない。次女は、全国で初めて創設される動物セラピー学科を熱
望しているにもかかわらず、「お嬢さんは教授推薦、高校の校長推薦なども得ており(知っ
てるわい。教授推薦は娘と俺がもらいに行ったのであり、校長に頼んだのも同様)、成績も
満点なのだから、確実な畜産学科にまずは行って(よく使われる手だ。彼らが本気でそう信
じ、翌日にはもう忘れているあたりは、脳梗塞発症後しばらくの記憶障害とよく似ている)
その後に転学科することも不可能ではないです(不可能ではない、ね。バカなの?)。
新設のセラピー学科は倍率も読めず危険すぎますから」――と、いかにも高校教師の思考
の限度はその程度という典型例を示した。
 ううむ。ここまで浅薄とは――。

 日本人の根源的問題の一つは、「子どものため」「お前のため」が、大人のためである場合
が、あまりにも多いことであるよなあ。
 保護者(親)が、教育でも奴隷になっている。しばしば会社で、そうなっているようにね。

 もう一言つけ加えなければならない。校長や教頭は、親である私に、自分たちの結論を押
しつけられると思った点も怖ろしい。畜産学科なら確実だから動物セラピー学科を諦めさ
せる、という案だ。数字だけのためね。親はこういう場面で、たいてい学校の脅しに折れるのか?

 私は娘に電話を代わってもらい、「希望は変わっていないの?」と訊いた。泣きながら娘
は、「変わってないから、お願い、助けて」と答えたのである。一貫して迷いはない。

 もちろん一般的に、リスクはある。超底辺校とのレッテルを、教職員自身までが貼ってい
る学校は毎年、半数近い生徒を平気で退学にしてきた。公務員の無能力を示しているにすぎ
ないが、こういうバカらと長く付き合っている暇はない。

 この高校へは、あの大学に畜産学部動物セラピー学科が全国で初めて開設されるから、来
たのである。
 校長や教頭の恐喝によれば、畜産学科は確実だが、新設の動物セラピーは倍率も相当に上
がるから、受けさせるわけにはいかないというハンダンをしている。

 彼らは、確率(倍率)というものの根本を分かっていない。
 この校長や教頭は熱心ではあり、他県の同業者にも当たれるだけ当たって、そういう答え
――新設の動物セラピー学科は倍率が高まるはずだから避けたほうがいい、という結論―
―が間違っていると判断できる進路指導は誰もいなかっただと?
 彼らは全員で正反対の確率計算をしていることになる。そんなバカらに従って、我が子を
路頭に迷わす親たちの気が知れないねえ。

 繰り返すが、このケースは推薦入試である。教師らの安全策なるものを優先させ、平然と
子の夢を奪う――多くの子どもたちは偏差値を気にしても、夢を追っている者は国際的に
も日本は非常に少ない――場合くらい親が子の無条件の応援者にならなくて、いつならで
きるというのだろう。

 私は電話を教頭と校長に順次、再び代わってもらい、「あなた方が助言を求めた他の進路
指導の都道府県を教えてほしい」――8県もあった。なかなか意欲的ではないか、自分の出
世のためには。

 取材業界では、その情報を自ら確認することを、裏をとる、という。8校の農業高校の大
学推薦入試担当に裏をとり、1時間で「やはり」とうい完璧な確信を得た。

 娘は、自分で入試の手続きを1校のみに絞り、試験が済んだ。結果はいうまでもなく、旧
来からある畜産学科(推薦枠)が前年の3倍以上にも達し――多くの進路指導が同じ行動
に出た当然の失敗だ――、多くの優秀な18歳が行き場を失い、2年目から倍率が跳ね上が
る動物セラピー学科は、1年目は受験者が少数精鋭となり、無論すんなり合格した。あたり
まえである。教頭や校長も、お祝いに駆けつけた。本物のアレなのかな。かわいいものであ
る。私がいいたいことは、我が子の夢をぶち壊さず――いまは会社をつくり、その夢を実現
している――、かつ教師たちのプライドも守ってやる方法は必ずある、という思考と実践の
王道についてだ。

 このような場合、教頭や校長や進路主事などの一部かほとんどかは皆様の体験知にお任
せするが、そのようなデータは専門家には必要でも、我が子が20%か80%の外れなら、外
れなのであると前提して臨むほかない。プロかつヒューマンな職業人は明らかに激減して
いる。教師の権威が下がっていることにも、気づいていないか、危機意識だけ論じ合って何
もしないか。怖ろしい思考回路だよなあ。

 ここでは教頭などを例に取り上げだが、彼らは入学許可や評価や退学や進学について、権
力を持っている。そこを見誤った戦術は無効だ。たとえば先ほどの例で、望まない進路を強
制されていることにさえ気づきさえせず、親までが彼らの共犯になり、そのうえ「畜産学科
なら大丈夫」といわれて不合格になった、全国都道府県推薦代表70人枠で落ちて路頭に迷
った良い子たちに、どう責任をとるのだ?

 私たちの戦術がめざすべきポイントは、「彼ら」にも結果的に有利になる――であること
はいうまでもない。いうまでもあるのかな。
 これまたいうまでもないことを願うのみだが、およそ20歳までの子どもにとって、親は
絶大な権力であることも忘れないでいただきたい。子は親の所有物でも当然ない。

 病院の日々も変わることはないことにも、思いを馳せよう。ドクターやナースがどんなに
優しくても、またお勉強がそこそこできた過去があるとしても、入院許可、ルール遵守、し
ばしば毒でしかない大量クスリ服用の強制、出所(笑)許可は、ドクターの権力なのである。
たとえば私は、同じ病棟の鈴木さんを出所させることなどできず、もししたら犯罪になる、
という事実と比べれば了解されるだろう。

 しかし本来、患者は奴隷ではない。現実は、奴隷になっている患者で病棟は溢れかえって
いる。私は争うためでなく、争わないために、また対等に、かつ最高の医療とリハビリを受
けるため、医師とナースやスタッフとの定例会には、顧問弁護団に同席してもらっている。
カネがかかると、ご心配の方。とても少額です。
そんなことより、病院という完全に閉じた
世界に、用心棒、いけね家族同様の記録係兼合法ヤクザが同席する意味は実に大きい。皆が
やっていないからこそ、その効果は絶大にもなる。

 仮に弁護士同席に1カ月数万円かかったとして(私の場合は、もっと安い)も、命と比べ
て高いのかな。

 現代では、権力という塊(かたまり)があるのではない。役割のように配されている。権
力の実態は、強制が合法であることだ。しばしば、その構造が意識されず、日常となり、「相
手のため」とすら錯覚する――。

 事務局から転送されてくるメールに、以下のものがあった。本テーマの核心をついてもい
る。病院でナースや、地域で保健婦などもしてきた現役のプロからだった。

 《(前略)日垣さんが日本で入院された二つの病院は、私の知り合いが今も、また過去に働
いていたことがあり、内情は彼女たちから聞いていただけに、日垣さんの言葉もよく理解で
きました。

 私が病院に勤務していた時から 15年を超えますので、現状を把握できているとは言い
難いのですが――。

 (中略、看護婦も)泣く時間や、散歩する時間が許されていましたし、先輩方も、それを当
然のことのように許容していました。

 保健師を離れたのは、今まではごく普通であった業務が、「巻き込まれないように」「患者
と距離を取って」と、上司から指示されるようになり、結局それなら相談に来ても、インタ
ーネットに載っているような情報を出すだけになってしまい、この仕事の意味は何だろう
と思うようになってしまったからなのでした。

 文句を言ってくる相手がすべてクレーマーではないのです。きちんと取り扱ってほしい
だけなのだと思っていたのですが、それができない人のほうが、むしろ残れる職場になって
しまった――。

 医療については、やはりそのとき、利用する方がおかしいと声を上げていくことは、大切
なのだと思います。
 そうしないと想像力が働く看護婦さんも続かない。離職が繰り返されてしまうと感じて
います。

 先日のメルマガ【2月14日号】を読んで、お母様に宛てた内容に涙が出てしまい、長文
を書いてしまいましたこと、お許しください。(後略)》

 実際、脳卒中認知症での脳を犯される患者が多くいる病棟では、「文句を言ってくる相
手がすべてクレーマー」と捉えられています(断言)。が、「医療については、やはりそのと
き、利用する方がおかしいと声を上げていくことは、大切なのだと思います」というのは、
どうか。ナースがそういう現実になりつつある現在、我々のように頭も身体もダメージを受
けている患者に、「べき」を求めるのか?

 求められないなら、患者やその家族は、奴隷になることを選んだことになる。「文句を言
ってくる相手がすべてクレーマーなのではない」は、医療界だけではなく、あらゆる分野で
真っ当に扱われるべき意見であるのみならず、「たまにクレーマーがいる」のが客観的な事
実なのである。

 ほとんど全員が、奴隷になっているか、まともな意見を言っても聞き入れられない。そこ
で諦めて奴隷になるしかないのか?

 断じて否である。
 対価や諸権利に充分に見合う勝ち戦(いくさ)をすれば良い。勝ち戦とは、敵対のことで
はない。現代の奴隷にならず、最善の結果を得ることに尽きる。それを妨害する人々で溢れ
ているのは、教育や医療に限られない。彼らにはなんらかの能力や、良かれと願う心根もあ
る。それを利用しつつ、彼らもまた経営者でない限り、違う立場の現代奴隷であると知って
おいたほうがいい。

 いま私がいる病院でも無数の理不尽を見た。体験もした。死んでいてもおかしくない。他
人への違法行為を黙認すれば共犯か奴隷根性にならざるをえない。外の仲間30人と弁護団
が、私の静かで冷静な意見表明を取り囲んでくれだ日を境に、ダイナミックかつ柔軟な変化
を遂げた。
医療スタッフらが脳梗塞患者を舐めなかった、というよりも、舐められない脳梗
塞患者の脅し、違う、正論を引き受けたほうが自分たちにとっても有利だと理解したのである。

 前の公立病院は、私の人生を多彩にしてくれた。これまで、陰湿にイジめられたことも、
戦地での拘束やタイのゴールデントライアングルでの暗殺未遂などなどを除いて、この国
で立派な公務員様であられるナース集団に人格を崩壊させられるほどの虐待を受けたこと
も、私にとって初の体験だった。稀有な体験をありがとう。これで終わらないからね。

 奴隷になるかならないかは、明らかな一線があるのだ、ということを銘記しよう。簡単な
ことなのだ。相手にそんなことを続けていると大変なことになると教えてあげればいいだ
けなのである。

 そんなことは、できない?
 もちろん、奴隷根性と添い寝するのは、その人の自由なのだよ。

■■今週のコメント■■

★離婚女性の即再婚容認は嘘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 民法733条1項は、女性にのみ再婚期間を180日あけないと違法だとした、明治31年
に定められたままの条文である。

 今回、100日に変更するとか、離婚時に妊娠していないとの産婦人科医の証明書を添えれ
ば(笑)、再婚可能というチンケな話にすぎない。

 全国紙の1面トップをデカデカ飾るようなニュースではないどころか、そもそも何も本
質は変わっていないこと以外に報道価値はゼロなのである。
 母系社会から父系社会へと強引に変更した明治31年民法は、父親は誰かを、もっとい
えば長男を法律的に明示するためにつくられた。現代においてその時代錯誤を、ちょこっと
だけイジったにすきない。

 やってろ、いつまでも、法律オンチ。
 この件、以上であります。


 では、また!

 例によって例のごとく、冗長な駄文で病院への意味不明な愚痴を散々垂れつつ、自著『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)を引き合いに出して、珍しく次女の話題をメルマガで饒舌に語る日垣センセイでした。それについては後述しますが、「私は争うためでなく、争わないために、また対等に、かつ最高の医療とリハビリを受けるため、医師とナースやスタッフとの定例会には、顧問弁護団に同席してもらっている。」「外の仲間30人と弁護団 が、私の静かで冷静な意見表明を取り囲んでくれだ日を境に、ダイナミックかつ柔軟な変化を遂げた。」とか、嘘くさいなあ。日垣センセイが昨年11月頃に弁護士法人ベリーベスト法律事務所を「日垣隆事務所顧問弁護士団」として雇い入れたらしいですが、わざわざ依頼人の患者(?)と病院側との打ち合わせにも出張って同席する弁護団など、まず有り得ない話のような気がします。設定だとしても、不自然で突っ込み所が多過ぎます。どうにも胡散臭いです。それにしても、日垣センセイのメルマガを鵜呑みにして、メールを寄せる奇特な購読者までいるとは。俄かには信じ難いです。信者だとしても、御愁傷様です。

 因みに、『父親のすすめ』(文春新書)は、有料メルマガ「ガッキィファイター」での連載の一つ「父親のすすめ」(2004年11月7日号〜2006年8月23日号)をまとめて、加筆修正したものです*2。この本の中で、日垣センセイは驚くべきことに、何と自分の長男と次女の実名を堂々と明記した上で、御本人たちの作文・小論文を修正せずにそのまま全文掲載しているのです*3しかも当時、長男と次女は高校生、即ち未成年だったにも関わらず……。

 これはもう電話帳で住所氏名番号を公開していたとか、そういうレベルではありません。どちらかと言えば、クローズドな有料メルマガだけでなく、一般の比較的入手が容易な公的出版物にまで載せているのですから、対象者が未成年とはいえ、日垣センセイも版元の文藝春秋も御本人たちから了解を得ているのでしょう。そうでなければ、幾ら日垣センセイが父親とはいえ、自分の子供たちの名前と著作物(作文・小論文)を自著の中で勝手に掲載すれば、著作権及びプライバシー権の侵害に該当しますから。有料メルマガも同様です。

 余談ながら、日垣センセイの子供たちは、長女、長男、次女の三人です。現在は全員とも成人して社会人になり、結婚して所帯を持っているそうですが、ある時期から、日垣センセイとは没交渉が続いているようです。但し、長女夫妻は息子さんが誕生し、2014年1月頃には日垣センセイの自宅にも訪れていたようです*4。日垣センセイの長女は一時期、女優として本名(日垣センセイ談)で1999年にTBS系列で放映されたドラマ「魔女の条件」に出演していたという噂があります*5。他にも日垣センセイは再婚予定だった女性との間に隠し子がいるという噂もありますが、こればかりは真偽不明です*6


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月23日号)から。

「ガッキィファイター」2016年2月23日号
                          通巻 第539-5号

■目次■
脳梗塞日誌(19)
 ◆小説より奇なり



■■脳梗塞日誌(19)■■

★小説より奇なり★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 昨夕、ここに入院してから73日目、発症から92日目、もろもろの検査が出た。月例で
あるが、ひとことも聞き漏らせない。脳梗塞患者には至難の技である。

 一言でいえば、これが複雑かつ脳医学が石器時代にあるので、一言では言えない。という
か、担当医もよく分かっていないことがあまりにも多い。
 先月のMRI検査で出現が確認された、3割型が壊死(えし)している新たな脳部分につ
いてはとりわけ、私の大きな関心事だったわけだが、「よく分からないんです。今回はさら
に新たな壊死部分はどこにもできていないことだけは確かです」。
 私「先月に出現した脳の異形部分は、どうなったか説明できないと? MRIの使用時間も
変わらず、費用は患者負担なのに、MRIの2機能を使わず1機能しか使わなかったという
ことですか?」
 担当医師「まあ、そういうことになります」
 私「唖然としますね」
 医師「はっ」

 という具合。リハビリ病院の医師団は雛飾りのオマケみたいなものだから、期待はしてい
ない。患者から大金を巻き上げることと、奴隷化することだけが使命なんだからね。
 
 たとえば、毎日のように食事処だけでも騒動はある。その場では、馬鹿丁寧なほどスタッ
フらが「ホントにそうですね〜」と答えたあと、1時間ほどすると彼や彼女の部屋にスタッ
フの上司2人(担当医とマネージャー)が出向き、静かに、だが選択なしに有無をいわせず
“反省”を迫る。例外はない。私も5回やられた。私だけは、すぐ弁護士が来てくれるので
(根拠が明瞭だったから当然なのだが)、病院側が謝罪をした。
他は根負けするか、言わぬ
が仏とばかり、こうして奴隷化は確実に果たされる。が、最終的に魂を売り渡すのは、なぜ
か経営者や自営業や芸術家にはいない。

 入院当初、障害度数が1〜2がほとんど、3が1カ所(障害度数は1〜6段階ある)とい
ありさまだった。先月すでに4が増えている。昨夕には、オール4ではあった。改善の度
合いが落ちてきている。

 電気療法で知られる著名病院に、1カ月後を目処として、こちらで推薦してもらおうか。
今回も顧問弁護団が家族の一員として寄り添っていてくれたおかげで、こちらの正当な人
間としての願いはすべて通った。まだ奴隷化していない患者に対しては、単なるクレーマー
として短期間で「患者のために」潰してゆくのは、前々号で看護師の現場の声でもお伝えし
たとおりなのである。それでも大勢の友人たちと弁護団のパワーは、大変革をもたらした。

個々の患者が奴隷を選択し、“出所”までの我慢とするのは自由だ。

 リハビリ病院では、「あなたのため」という名の人権蹂躙(じゅうりん)だけ避ければ、
理学療法士作業療法士などのスキルが最高であればいい。

 次のステップへの対策は、急がなければならない。発症後6カ月しか目一杯で入院する
ことは、転院を含めて、できない。「のんびり」が合言葉になっている病院だけれど、「のん
びり」している人々は必ず捨てられる。捨てられる、という表現に異存のある医師もいよう。
 遠くない時期に訪れる“出所”は、患者の回復過程とは関係なく、後遺症をもったひとの
自力指数126点満点のうち100点に達したら家に帰される。

 リハビリ病院トップとされるここでは(あくまで後進国日本ではね)、家庭訪問サービス
というものがあり、段差や手すりが必要かなどをチェックしてくれる。が、知の業界では当
たり前になっている仕事部屋、自宅、海外の自宅や別荘というスタイルを全く知らないのは
仕方ないとしても、「1カ所を前提にしてください」(笑)との病院側の石頭に、「海外はと
もかく私は最低でも数カ所は循環したいし、そうする」と申し上げたら、医師らは「そんな
ことができるなら入院どころか通院もいらないですよ」とマヌケなことをおっしゃる。

 私は言った。
「出所、失礼、退院したあとは、1カ所にとどまれと言っていることになりますね、それで
は。海外に自宅があるような場合に限らず、たとえば実家とか、毎日のように通いたいトポ
ス(場)があるというのは暇すぎる患者にとって、むしろ望ましいことではないでしょうか」
「うぐっ」

 彼ら雇われ医師もまた奴隷なのだ。気の毒に――。このあたりのことも、2月27日(土)
12:59〜新宿での堀江貴文さんとの公開座談会で話し合おうと思う。堀江さんは、刑務所で
も奴隷にならなかった稀有(けう)な人だ。

現状では、国のクレイジーな制度による入院期間と、改善可能期間は、ともに最高限度が
6カ月に改悪された。個人差というものを認めない厚生労働省に、いま正論を吐いている暇
(いとま)などない。

 昨夜。姉からメールが来た。私が書いて投函した封書のことかと思いきや、さにあらず。

 母が脳梗塞で倒れた――という連絡だった。
 なんなんでしょうね、この実話の展開。小説では愚作になりかねない。

 私は姉に質した。母はまさか僕の手紙を見て倒れた?
 それはありえない、とのこと。

 母上様。私は脳梗塞について、日本で最も頼りなるほど詳しいよ。

 ついでながらキリスト様。弟が殺された、私が15のときから、神の存在を疑いました。
今回はさらに、アインシュタインも信じた神を、信じる道理がないと感じています。

 神が人を作った?
 そうでは、ないでしょう。
 人が神を作ったのです。


 ご心配をおかけします。また!

 またまた「私だけは、すぐ弁護士が来てくれるので (根拠が明瞭だったから当然なのだが)、病院側が謝罪をした。」「今回も顧問弁護団が家族の一員として寄り添っていてくれた」と日垣センセイご自慢の顧問弁護団とやらが八面六臂の大活躍ですね(棒。結局のところ、日垣センセイは上記の堀江氏との公開対談に出席するらしいですが、病院に対する被害妄想が拡大する一方、今度は実姉の登場ですか。そしてまた「母危篤!」の手垢にまみれた設定が……。毎度のことながら、開いた口が塞がりません。


・日垣センセイが前月に発売したAmazonkindle本の表紙がまた……。

 如何にも「素人がパワポで作りました!」と言わんばかりのお粗末な表紙で、もしかすると、日垣センセイ本人が手掛けている可能性が。


★参考文献

フリーライターの日垣隆さんの娘さんは、ドラマ「魔女の条件」にも出てた女... - Yahoo!知恵袋

魔女の条件 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇

魔女の条件 - 知誕Wiki

「魔女の条件」第1話で反田孝幸を発見 - 〜〜まであと○○日(ミルクたっぷりの酒・趣味版)

Genesis(アニメ盤)

Genesis(アニメ盤)

Genesis

Genesis

Contrast

Contrast

オオカミ中年は荒野を彷徨うー検証・日垣邸の謎

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


・少し前になりますが、サイゾーウーマン「乃木坂46、欅坂46、岡田斗司夫……2015年“流出騒動”の舞台ウラを関係者が大暴露!!」(2015.12.31)から。

 そして最後は、15年最初のネット炎上となってしまった、オタキングこと評論家・岡田斗司夫氏のキスプリクラ流出騒動について。

 「ネット上に流出したキス写真は、岡田氏の“元愛人”とされる女性によってSNS上にアップされました。岡田氏は当初『当たり前ですけどニセ写真です』と釈明しましたが、その後一転して合成説を否定。しかし、岡田氏の対応に誠意が見られなかったことが災いしてか、次々に“元被害者”を名乗る複数の女性が、岡田氏の過去の悪行を暴露していきました」(週刊誌記者)

 女性たちは、Twitterで岡田氏との交際を回顧、さらなるツーショット写真をアップするほか、なかには岡田氏に口説かれる様子を“マンガ化”した作品まで登場。さらに一方で、岡田氏がSNS上にアップしたといわれる愛人リストも流出。ルックスやセックスの相性までランク付けされたリストには、著名人の名前も記載されていた。騒動は鎮火と延焼を繰り返し、春頃までは連日のように、何かしらの新事実が暴露されていたものだった。

 肝心の岡田氏は、ある時を境にこの件について一切言及しなくなったが、彼のマネジメントを担当する吉本興業関係者は、騒動当時に行われた“事情聴取”を次のように振り返る。

 「マスコミからの問い合わせが殺到したため、弁護士同席のもと本人との話し合いが行われたようです。しかし岡田は『女性が勝手に妄想をアップしているだけ』『むしろ自分が被害者だ』などと繰り返すのみで、結局『犯罪ではないから』と処分も行われませんでした。というか、もはや事務所が“さじを投げた”だけでしょうが」 

 許しがたい犯罪行為から恐怖の暴露までさまざまだが、16年にはどんな流出トラブルが勃発してしまうのだろうか?

 岡田斗司夫の零落ぶりは、その後もツイッターのフォロワーが現時点で74,334人に落ち込むなど、さらにブーストがかかっています。最盛期には、フォロワーが79,395人もいたのですが。単純計算、約1年間で5000人以上も激減し、毎日数十人単位でフォロワーが岡田をリムーブしていることになります。岡田も焦っているのか、新規フォロワーを獲得しようと、最近はツイッターも半ばbot化して同内容のツイートを繰り返し呟いています。しかし、却って減少傾向に拍車がかかるなど、逆効果になっているような気がします。頻繁にオフ会・サロンの人員を募集し、漫画家の島本和彦氏との対談を収録したDVDの手売りも宣伝するなど、なりふり構わない様子からも岡田が次第に孤立し、人恋しく金銭的にも困窮しつつある現状が推測できます。あの去年の「事件」発覚から、岡田のメディア露出も減って日垣センセイや唐沢俊一同様に、「過去の人」になりつつありますね。この三人とも「勝手に自滅した紛い物」であるという共通項は、揺るがない事実であり、同情及び擁護の余地は全くありませんが。

BCD2

 というか、岡田も唐沢も、そもそも本当に「オタク」なのでしょうか。ある意味、岡田が「オタキング」を肩書に名乗ったり、唐沢が「オタク第1世代」を気取って敬意を払われていたのは、日垣センセイが「作家・ジャーナリスト」を「自称」して持て囃されていたのと同レベルの愚行なのでは。
 

・日垣センセイのツイートから。

 当ブログで取り上げるのを失念していましたが、昨年11月頃、日垣センセイは弁護士への法律相談なら|ベリーベスト法律事務所日垣隆事務所顧問弁護士団」として雇い入れたらしいです。日垣センセイの公式サイト「ガッキィファイター」のトップページの画面右側のバナーでも確認できます。 「俺のバックには有能な顧問弁護団がいるんだぞ!」と言わんばかりの設定*1を実現するために、見栄と牽制を兼ねて、わざわざ依頼したのでしょうか。それとも公式サイトで細々と続いている自著のネット通販に関して法律的なアドバイスを求めていたのか。いずれにせよ、日垣センセイの真意は不明ですが。


・相変わらず意気揚々と脳梗塞(?)からの奇跡の回復ぶりを、恥ずかしげもなくアピールした駄文を書き連ねている日垣センセイですが、有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月3日号)から。

「ガッキィファイター」2016年2月3日号
                          通巻 第536-6号

■目次■
脳梗塞日誌(12)
 ◆私は負けない、自分に

■■今週のコメント■■

★私は負けない、自分に★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

(前略) 

 昨日は、仕事場に母から手紙が届いていた――病院の部屋まで他の郵便物とともに転送
された――。私は、まだ母に伝えていない。ううむ。困った。この歳になっても、私はデキ
の悪い息子なのだ。

「弟に続き、先立つ親不孝をお赦しください」から書こうか。「高校から続いている重篤
病のためずっと自立できぬ兄の法定後見人でありながら、このような姿になってしまいま
したこと、不徳のいたすところでございます」の路線と、どちらがいいかなあ。

 親不孝できるあいだが親孝行であると思う私は、この件は隠し通そうと考えてきた。どち
らが先にいくかは、けっこう微妙だしな。

 あ、そういえば豆まきは、私の子どものころ、いつも落花生だったぞ。日本列島の西側が
大豆だった気がする。私の両親は奈良出身なので、長野の家でも完全な関西弁が話され、外
では信州弁、教会ではラテン語スパルタというおかしな環境に18歳まで育った。豆まきは、
誤差みたいなものだから、どちらでもよい。いや、よくない。子どものいる家庭では、大豆
ではなく落花生にすべきだ。美味しいからね。  

(中略)

 母は、要介護1ホルダーである。一番、軽い。寝たきりになると5になる。昨日、文京区
から届いた私の要介護手帳には、3とあった。月額36万円ほど、介護に使われたものに対
して、補助が出る。ペッ。そんなもん、スーツ一つで終わりじゃがな。失言。

(後略)

 実母が存命であることをしれっと書いている日垣センセイ。しかし、2014年7月頃のFB投稿では「亡くなりました。」と断言していた筈ですが……*2。逃げる口実に「友人知己に不幸があって……」と見舞いやら葬式をちらつかせることはありますが、身内の不幸、それも実母の死を使うことはまずありません。第一、真っ赤な嘘とバレる可能性大ですから。 「弟は少年事件で殺された!」と弟さんの死因を捏造していた件*3といい、こういうところでも、日垣センセイの低次元な虚言癖が窺えます。

 尚、日垣センセイのFB投稿によると、「クレド定例学習会」 2月6日(土)に日垣センセイは参加したらしいです。FBの写真をざっと一瞥したところ、日垣センセイ本人の御姿も確認できます。撮影者も含めると、参加者は30人前後でしょうか。クレドも未だに、そこそこ集客力があるようですね。【2016年2月6日(土)クレド学習会記録音声CD】の販売欄の説明文には「《主催者日垣、2カ月ぶりの登壇》」とありますが、これだと去年12月5日のセミナーには出席していたことになり、11月28日前後に脳梗塞で倒れて入院したという設定とまたしても矛盾が生じています。

【完治はなくとも最善を!
&こんなときに恐喝文かよ】

今日も明日も、朝6時から夜9時まで1分^15分の休憩を挟んで、かわいいトレーニングの連続です。
楽しいく、また常に発見があるけど、泣きたくもなりますよね。周囲の49%はあきらめていくか、
49%は軽い変異ゆえ退院していくか、2%が全力で闘いきるか、です。
本日午前は、椅子を10回、両手で持つ上げました。私としては画期的なこと。ステッキとクツベラを間違えましたが。

休憩中に執筆を続け、FBやFXや株をやりますが、FXや株での稼ぎは土日だけお休み。

【恐喝犯】
長期入院中で死と重い後遺症を消すべく日々闘っている私のところに、1億円を要求する、40代、看護師からの恐喝文が届きました。
典型的な犯罪ですね。警察が調べて逮捕になりますが、お金にこまっているとあったり、手切れ金(笑)とあったり、
読者だったのだから助けるのは当然とあったり、どこまでが心神耗弱か逮捕後でないと判明せず。悪ふざけでは、すまされないと思いますね。

↓ 移動後、洗濯、移行して乾燥、また移動後に折りたたみーー2日に1回、必死にやることの一つ。

※共有範囲:隆さんの友達

 2月13日頃のFB投稿によると、日垣センセイが例によって例のごとく、無茶苦茶な被害妄想をこじらせ、逆ギレして暴れだす気配が濃厚です。ここにきて、生来のトラブルメーカーぶりをいよいよ発揮しそうな予感が。


日垣隆の豪邸の謎

 日垣センセイは、公式サイト「ガッキィファイター」にて、自著の書籍、電子書籍、CD・DVD音源集の他、海外紙幣のプレゼントまで幅広くネット通販を手掛けています。その関係から、「特定商取引に関する法律第11条」に基づいて、以下の内容の条項を明記する義務があります*4

1.販売価格
2.送料
3.販売価格・送料等以外に負担すべき内容及び金銭
4.代金の支払時期
5.代金の支払方法
6.商品の引渡時期
7.返品特約に関する事項
8.事業者の氏名又は名称
9.事業者の住所
10.事業者の電話番号
11.代表者氏名又は責任者氏名
12.ソフトウェアに係る取引の場合のソフトウェアの動作環境

 このため法人登記ではなく、個人事業者として開業している日垣センセイは、当然ながら自宅及び事務所の所在地などの情報を、公式サイト「ガッキィファイター」にて堂々と公開しています。電話帳に住所、氏名、電話番号といった個人情報が記載されているというレベルの話でありません。公式サイトの該当ページにアクセスすれば、日垣センセイが何処に住んでいるらしいかなどは一目瞭然です。しかし、いくら日垣センセイがみなし公人であり、当ブログが原則として「本人が公開している以上の情報には踏み込まない」がポリシーとはいえ、プライバシー権の侵害の可能性があるため、ここでは直接明記しません。あくまで自己責任で、リンク先の公式サイトの該当ページにアクセスして御確認下さい。因みに、電話帳の個人情報をネット上で無闇に公開すると、プライバシー権の侵害に当たるという判例もあるそうです*5正当な理由も無く、日垣センセイの自宅に押し掛けたり、イタズラ電話をしたりするのも、絶対にやめて下さい。

 さて、不動産会社の物件紹介ページによると、都内某所にある日垣センセイの自宅は、4階建ての賃貸マンションであり、豪邸といっても過言ではありません。借りられる部屋は1階及び2階、3階及び4階がそれぞれセットになっているみたいです。家賃は現時点で50万円だそうです。2007年7月頃、日垣センセイが『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)で盗用が発覚して被害者から抗議を受ける直前に、絶妙のタイミングで日垣邸を訪問した漫画家のさかもと未明氏のブログによると、日垣センセイはマンションの1階及び2階を借りて住んでいるらしいです。当時の家賃は60万円だったらしいですが。

 現在の日垣センセイの悲惨な経済状態を鑑みると、単純な話、家賃だけでも年間約600万円もする豪邸に果たして現在も住み続けていられるのか……という疑念を拭えません。もしかすると、豪邸を既に引き払って、何処かの安アパートかワンルームマンションにでも引っ越したのではないか。クレド会員も上記の写真から確認できただけでも、少なくとも30人強はいるのでしょうが、メルマガの購読者と合わせても、収入が数百万円でカツカツの状態なのが実状と推定できます。

 余談ながら、日垣邸の外観は不動産会社の紹介ページだけでなく、Google マップでも確認できます。どう見ても、マラリア騒ぎの時、後遺症(?)の肝炎で自宅マンションの寝室にて死にかけていたところを、友人達が電柱をよじ登りマンションの部屋に侵入、救出された……という美談は嘘八百というか、無理な設定でしょう*6。素人が電柱をよじ登って日垣センセイが居住しているマンション2階部分まで、レスキュー隊員よろしく行けるものでしょうか。あまりにも不自然です。そもそも、そんなことをしなくても、マンションの管理人か管理会社にでも「緊急事態だ!」と問い合わせて、自宅のオートロックを解除して扉の鍵を借りて開ければいいだけの話だったのでは。嘘と誇張に満ち満ちた設定からして現実味が皆無なのが、日垣センセイの特徴ですが。


★参考文献

特定商取引に関する法律 - Wikipedia

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S51/S51HO057.html

特定商取引法に自宅の住所や名前を掲載したくない場合【ネットショップ経営】 | 苦労して学ぶネットショップ開業運営ブログ

http://www.no-trouble.go.jp/advice/P0404002.html

全国の電話帳を検索できるサイトとプライバシーの侵害について - 弁護士ドットコム

弁護士への法律相談なら|ベリーベスト法律事務所

「ガッキィファイター」通販について | ガッキィファイター

日垣邸突撃!! - さかもと未明の和みカフェ?|Official blog SAKAMOTO MIMEI’S NAGOMI CAFÉ?

Google マップ

TVアニメ「少女たちは荒野を目指す」 ED主題歌「世界は今日もあたらしい」

TVアニメ「少女たちは荒野を目指す」 ED主題歌「世界は今日もあたらしい」

けものたちは故郷をめざす (新潮文庫)

けものたちは故郷をめざす (新潮文庫)

荒野のおおかみ (新潮文庫)

荒野のおおかみ (新潮文庫)

ワーグナー:さまよえるオランダ人

ワーグナー:さまよえるオランダ人

Der fliegende Hollander

Der fliegende Hollander

ノーマネー・ノーライフ 日垣隆関連情報まとめ(その参)

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


・去年の12月頃からFBやツイッターなどのSNSで「脳梗塞」での入院ぶりをアピールすることに余念がない日垣センセイ。有料メルマガ「ガッキィファイター」*1も連日のように闘病記(?)らしきものの配信が続いています。それも異様なハイテンションで。




 案の定、ツイッターでは「(2015年12月19日から)22日前に脳梗塞で倒れたならば、一週間後の12月5日のセミナー*2は病床から行ったのか」という旨の突っ込みが殺到していました。上記のツイートのリンク先にある同セミナーの記録音声CDの画像には、参加者を前にホワイトボードを書きながら、マイク片手に熱弁を振るう日垣センセイの写真が確認できます。



 僕(当ブログ管理人)は、当初から日垣センセイは本当に脳梗塞なのか疑っています。そもそも日垣センセイの家族が見舞いに訪れた気配が全く無いのが怪しいです。いくら近年、長女、次女などの家族と疎遠になっているらしいとはいえ。「弟の死」以来の自作自演の捏造の臭気が漂っているような……そう言えば、日垣センセイが例によって「弟は少年事件で殺された!」とデマ*3を流していた『サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学』 (新潮OH!文庫、2001年3月10日発行) の共著者の中西準子氏も、日垣センセイの言い分を鵜呑みにしたツイートをしていたのは幻滅しました。今時、勝谷誠彦氏以外にも日垣のデタラメを真に受ける文化人がいるのかと、唖然としました。中西氏も日垣センセイのネット上での数々の悪評、トラブルを一切知らないようです。勝谷氏といい、グーグル検索をしようともしないとは、実に愚かです。有料メルマガ「ガッキィファイター」の愛読者であることが発覚しただけでも、勝谷氏は失笑ものですが。


 日垣センセイは消えた文化人であり、今や完全に過去の人ですから、百億歩譲って「脳梗塞」が事実だったとしても、ニュースバリューが無いとして取り上げるのを見送ったメディアも多い可能性があります。以前、日垣センセイがツイッターで町山さんに噛みついて返り討ちにされ、盛大に自爆した時も「日垣のことを取り上げても雑誌が売れない」と判断してスルーした編集者もいたそうですから。

 ともあれ、取材の結果、ガセネタらしいと分かって記事の掲載を見送られたのが真相に近いでしょうね。個人的には日垣センセイは躁鬱病の可能性もあるとみていますが……。

 サイコパスは「他者から同情してもらうためにわざと嘘をつく」という特徴があります。サイコパスの可能性が極めて高い日垣センセイは、人恋しくなって「脳梗塞」の設定を持ち出したのではないか、と懐疑的です。どうせまた信者ビジネスのためのネタにもするのでしょうね。

 そもそも本当に「脳梗塞」で容体が深刻ならば、あんなに狂った調子でメルマガを連発したりできないかと。病身という「設定」でありながら、あれだけ膨大な量の破綻した文章をよくもまあ一気呵成に執筆できるものだと自分も不自然に思っていました。無論、口述筆記の可能性もありますが、それらしい気配も皆無のため、日垣センセイ本人が執筆しているとみられます。

 消えた文化人の常として、『週刊現代』での最後の連載が終了して以来、仕事も殆ど無く、有料メルマガもクレド会員も新規の顧客が事実上ゼロ。その一方、メルマガとクレドの解約も増えつつあると見られ、ジリ貧傾向には歯止めがかからず、次第に経済的に困窮しているのは確実と考えています。日垣センセイが経済的にも凋落するのは、メディア露出が激減してからは時間の問題だったとはいえ。

 いずれその内、マラリア騒ぎの時のように、日垣センセイは薄っぺらで嘘と誇張に満ち満ちた闘病記まがいのものをkindleなどで出すのでしょうが、さっぱり売れないのが火を見るよりも明らかです。日垣センセイのkindleの既刊本は、絶望的なまでに売れていませんし、紙の既刊本も同様ですね。大半が絶版か品切れです。文藝春秋や新潮社といった付き合いのあった大手出版社も新規の仕事はおろか、重版も事実上拒絶しているようですから、ここでも日垣センセイのジリ貧傾向が露わになっています。躁状態に陥ったことで、表舞台への文化人としての復帰は益々遠のいたと言えます。あれでは、まともな文章を書くことはおろか、メディアに出演してきちんと喋ることさえ危うい状態ですから。

 検証を始めてから2年〜3年経った頃までは、日垣センセイの著作もブックオフなどの新古書店でたまに見かけましたが、最近はお目にかかることも少なくなってきた気がします。

 当ブログは日垣検証が正式に終了後、無期限の開店休業状態に突入しますが……日垣ウォッチャーの端くれとして、僕も日垣センセイの最期は見届けたいです。もとより、日垣センセイが本当に死にかけになっても、或いは死後、家族からの告知などは一切無いだろうと考えています。どうも近年の日垣センセイは家族とも事実上の絶縁状態になっているのではないかと感じられるので。

 日垣センセイとほぼ同時期に幻冬舎新書で盗用が発覚した唐沢俊一は、「唐沢俊一検証blog」などの検証サイトを読んだ知人が神経を病んでしまった、などとネット上の数々の悪評で孤立化が進んだ自業自得な現状に泣き言のような逆恨みをぶつけていました。もしかすると、日垣センセイの家族・兄弟・親類縁者も「日垣」「日垣隆」で試しにググって、当ブログも含めた無数の検証サイトを読んで大きな衝撃を受け、日垣センセイ本人と距離を取り始めるようになったのでは、と推測しています。日垣センセイの友人知己の方々の間でも、ネットを通じて日垣センセイの悪行及び悪評の数々は少なからず知れ渡っていて、腫れ物に触るような扱いを受けている可能性も高いですね。

 実際、小飼弾氏や有本香氏とか村西とおる氏などの著名人(?)がSNSで日垣センセイと交流していたこともありましたが、最近は殆どありません。ツイッターを始めるに当たって、ググろうともしない村西氏も愚かですが、有本氏も日垣センセイの町山智浩さんへの数々の差別発言及びヘイトスピーチについて未だに沈黙しています。最近になって「日垣隆」でググってようやく日垣センセイの実態に気が付いたのでしょうか。そう言えば、日垣センセイを「兄貴分」と慕っていた藤井誠二も目立った反応がありません。



 僕が家族か親類縁者だったら、日垣センセイとは金輪際、縁を切りたくなります。友人知己でも同様です。実際、ここのところ、日垣センセイがFBで長女夫妻やお孫さんなどを話題にしたり、写真を載せたりしないのを見ると、どうやら今迄何をしてきたのか、家族からも気付かれたのではないかと考えています。特に弟さんの死因を書き換えて、犯罪被害者遺族を詐称していた件は最悪でしょう。貴方はよりにもよって、身内の不幸まで捏造して利用するのかと。誰だって、あんな狂犬を家族だの親類だのと思いたくはないですから。

 「日垣」という苗字はただでさえ珍しく、一説には日本全国にもおよそ560人程しかいないそうです*4。日垣センセイは家族・親類縁者のみならず、全国の「日垣」さんにとっても大迷惑でしょうね。ネットが発達した今、おそらく他の日垣姓の人たちの間でも話題になっている可能性があります。「日垣」一族で一番の有名人が、あろうことかあの「日垣隆」なのかと。

 当ブログでも既に書きましたが*5、僕としては日垣センセイに自殺して欲しくはありません。今更、自殺したからと言って、日垣センセイが引き起こしてきた数多の問題、不祥事は帳消しにはなりませんから。日垣センセイには自殺するぐらいなら、心を入れ替えて反省し、著作の間違いを訂正して、今迄散々迷惑を掛けてきた人達に誠心誠意、心から謝罪してもらいたいです。仮に日垣センセイが自殺しても、日垣検証を辞めたり、当ブログを閉鎖するつもりは毛頭ありません。念のため。


・日垣センセイのツイートから。





 壊れた日垣センセイの、上記の壊れたツイートを吉田豪氏などもリツイートしていますが……面白がっているだけで、誰もまともに取り合おうとはしていません。尚、八十二銀行 - 長野県のトップバンクとして、皆さまに愛される銀行へとは、長野県長野市に本店を置いている地方銀行の雄で、長野県下を中心に、近隣の愛知県、岐阜県群馬県新潟県の他、東京都、埼玉県、大阪府などにも店舗を展開し、海外にも支店・駐在員事務所を多数設けています。海外の格付け会社からの評価も高く、ネット上でも悪い噂は殆ど聞きません。例によって例のごとく、日垣センセイの言い分は嘘八百の捏造の可能性が高いですが、実は日垣センセイは2010年1月頃も休眠口座の解約騒ぎで「八十二銀行に預金を横領された!」云々のデマを垂れ流していました。

日垣隆先生、八十二銀行の預金から120万円が行員により横領されたと語る - Togetter

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 日垣問題年表

 『創』に因縁をつけて噛みついていた時もそうですが、日垣センセイは数年前の終わっているトラブルを、突如、蒸し返して延々と罵倒を開始する悪癖があります。この件で、間違っても八十二銀行に電話などで問い合わせるのは、先方にいらない迷惑を掛けることになるので、くれぐれも自重して控えて下さい。


★参考資料

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: 日垣問題年表

日垣隆先生、八十二銀行の預金から120万円が行員により横領されたと語る - Togetter

八十二銀行 - 長野県のトップバンクとして、皆さまに愛される銀行へ

八十二銀行 - Wikipedia


TVアニメ ノーゲーム・ノーライフ COMPLETE FANBOOK

TVアニメ ノーゲーム・ノーライフ COMPLETE FANBOOK