KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

Dimension H 日垣隆関連情報まとめ(その四)

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


・日垣センセイがホリエモンこと堀江貴文氏と「堀江貴文ブログでは言えないチャンネル」内のニコ生放送『日垣隆×堀江貴文〜新しい働き方〜』にて、再び対談するそうです。日時は明後日の13:00〜15:30。


 前回のニコ生対談も検証のために有料チャンネルに加入し、一部始終を視聴しましたが……想像以上にお寒い内容で、時間と費用と労力の壮大な無駄遣いに終わりました。いや、堀江氏はともかく、日垣センセイの卑屈な愛想笑いを浮かべている不真面目な態度、荒唐無稽な妄言のオンパレード、ボソボソ聞き取りにくい喋り方からして、徹夜以上の苦痛でしたから。今回はどうしようかなあ。前回と同等か、それ以上に酷い内容の対談を約二時間半も視聴するのは、考えるだけで気が滅入ります。前回は日垣センセイの発言の文字起こしだけでも、面倒臭くて一苦労でした。

Is the order a gakky fighter?ー検証・ニコ生放送『日垣隆×堀江貴文 居酒屋ホリエモンチャンネル〜メディアビジネス編〜』 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 日垣センセイは去年11月末に脳梗塞(?)で倒れて入院していたという病み上がりの設定ですが、百億歩譲って事実ならば、そもそも対談できるほど回復しているのか。脳梗塞だとしても、症状は極めて軽微な可能性はあります。詐病疑惑は依然として燻っています。今回の対談を通して、これみよがしに奇跡の回復ぶりとやらを公の場でアピールし、堀江氏と意気投合しそうな予感が。日垣センセイが堀江氏と再対談するところを見ると、堀江氏から気に入られたみたいですから。

 ともあれ、今回の対談を当ブログで取りげるか否かについて、現時点では検討事項ということで、ご了承下さい。どうにも気が進まないですから……。

 尚、この公開対談は日垣センセイが堀江氏をゲストに呼んで開催する予定の有料メルマガ「ガッキィファイター」購読者(クレド会員?)限定のイベントを中継するものらしいです。日垣センセイの公式サイトのイベント案内ページにある日程と重複していますので。どうせまた後で音声CDとかDVDとか出して、信者たちにお布施の代わりに購入させようと画策しているのでしょう。まるでマルチ商法まがいです。


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月14日号)及びツイートから。

「ガッキィファイター」2016年2月14日号
                          通巻 第538号

■目次■
□母上様へ


■■母上様へ■■

 ごめんなさい。

 毎月1度は手紙をもらいながら、11月末から今まで返事を差し上げられませんでした。

 僕は、兄貴とアッちゃんを、親不孝者だと思ってきました。本人たちに責任は全くありま
せんが、親に先立つことほど、切ないことはありません。

 亡き父とともに、母上様の終わりなき哀しみは、子どもの僕にすら想像を絶するものでし
た。アッちゃんが殺されたのは、中学1年生のとき。あの事件から2年後、兄ちゃんは発狂
したのでした。

 高3のとき、ふたりの分を生きると誓いました。僕はビリヤードで世界一をめざしてい
ましたが、アッちゃんは医者に、兄ちゃんは弁護士を希望していたので、僕は法曹資格をと
ってから、すぐに医学部へ学士入学して医師にもなる予定を立てましたね。ずっと理系だっ
たので、医学部より法学部のほうが僕には難関でした。

 家族の死や破滅は、重かった。とても重い。

 僕は自分勝手な親孝行をしてきたつもりです。危ないところにもたくさん行きながら、必
ず帰ってきました。誰の目からも親不孝に見えたでしょう。しかし、心配のタネであり続け
た僕は、なかなかいい線をいっていましたよね。違いますかね。うん。違うかも。

 ごめんなさい。しばらく手紙を読めなかったのも、返事をできなかったのも、本物の親不
孝が理由です。最初の2週間の、全身が麻痺しているなかで、早く死ねばよかった。何が起
きているのかも、分かりませんでした。

 母様は、いつも元気です。要介護が1になったと悔しそうでした。
 1よりも数十倍は重い要介護3を、息子は認定されてしまいました。ごめんね。

 昨年11月25日に死ななかったのが奇跡のような重篤な脳梗塞でした。隠し通すことも
考えましたよ。浮気がバレても押し通せと――。

 何の話ですか。母さんも、おじおばたちと同じく、まだ神のお召しがしばらくありそうも
ないですね。手紙爆弾は、量は大したことはないのに、何かを気づいていそうで、病室で封
を開けられませんでした。

 ごめんね。
 今も手足が麻痺しています。
 ごめんね。
 でも、父さんと母さんの子だから、決めたことは最後までやり通します。

 毎日のリハビリは確実に効果を生んでいます。母上。でもね、苦しいです。こんなに苦し
いとは思いませんでした。苦しいよ。苦しい。友人たちには見栄をはって、他の患者の何十
倍も努力しているつもりですが、本当は死にたい。

 ごめんね。やっちゃいました。親不孝の報告、ありえないことです。

 母上様。いつまでもお元気で――などという大嘘は申し上げません。この闘病を支えてく
れている魂は、父さんと母さんの贈り物です。

 あと2カ月が山です。
 おふたりの子であることを誇りに思ってもらえるように、立派に闘ってみせます。

 待っていてくださいませんか。

                 敬具

 日垣 隆

 前回のエントリーでも触れましたが、相変わらず日垣センセイは、実母を存命だった設定に変更した上で、薄気味悪いお涙頂戴の臭気が漂う駄文をメルマガで発表しています。「アッちゃん」とは、13歳で学校事故のために不慮の死を遂げた日垣センセイの弟さんの日垣明さんのことでしょう。それにしても、未だに弟さんの死因を「弟は少年事件で殺された!」と言わんばかりに捏造しているとは*1。以前から「母危篤!」という情報(?)をチラつかせていたとはいえ、今更こんな空々しい自己憐憫に満ち満ちた文面を延々と読まされて、「馬鹿々々しい!」と解約に踏み切るメルマガ購読者もいるのでは……などと邪推したくなります。肉親を憐れむ不幸な自分をどうか憐れんで欲しい、という願望が見え見えですから。今や日垣センセイのメルマガを購読しているのは、単に惰性で取り続けているのか、ヲチ目的なのか。岡田斗司夫のように何もかも分かった上で、確信犯として取り続けているのか。或いは勝谷誠彦氏のようにググろうともしない情報弱者なのか。いずれかのパターンでしょう。ヲチ目的の方には、頭が下がりますが。

 日垣センセイの上記のメルマガ及びツイートに対しては、ツイッターでも突っ込みが殺到していました。



 伊達邦彦さんも指摘していますが、日垣センセイが実母の生死を弄んでメルマガのネタにしているのは、死者をも侮辱する悪名高い霊言シリーズなどを大量生産している幸福の科学総裁の大川隆法こと中川隆にそっくりです。日垣センセイは、罰当たりも甚だしいですね。


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月19日号)から。

「ガッキィファイター」2016年2月19日号
                          通巻 第539-1号

■目次■
□社説□
 ◆悪しき権力と同じムジナにならぬために。または世の中を変えるということ。
□今週のコメント□
 ◆離婚女性の即再婚容認は嘘



■■社説■■

★悪しき権力と同じムジナにならぬために。または世の中を変えるということ。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 次女の例から始めたい。
 識者といわれる人々が、ほぼ例外なく机上の空論を弄(もてあそ)ぶイデオロギーに私が
与(くみ)しないのは、美学的見地のほかに、自分を棚に上げることをどうしても好めない
ゆえでもある。もちろん、自己を謙遜してみせたり正当化するために、そうするのではない。
自分のできることやできなかったことをオープンにして、にもかかわらず、という立論は大
いにありうる。

『父親のすすめ』(文春新書)では、進路については長女と長男の例にとどまった。出版時
期が次女の受験期ではなかったためだ。言わずもがなだけれども、全テーマを自分に引きつ
けて論じるべきだと妄想しているわけではない。

 その分野なら、瞬速で日本レベルで誰にも負けない、という程度の地位は得るようにした
い。3位くらいまでは許していただきたいかも。言論に責任をもつというのは、そういうこ
とだからである。

 私の次女が高3のときの話。教頭から電話がかかってきた。次女は農業高校の畜産学科
におり――95%の生徒は中学の偏差値ゆえ他に行くところがなくここに来ているのが実態
だけれども、娘が畜産学科と、翌年度から日本でも唯一スタートする大学の動物セラピー学
科を強く希望したにすぎない。皆と同じという思考方法は我が家には馴染まないだけでな
く、偏差値で進路を決めてトクするのは5%くらいだろうとも理解している。

 片道2時間の通学を1度も欠席しなかったことなど、私は子どもたちを心から尊敬して
いるだけでなく、自分の子であることを疑いかけた。そういう意味じゃなくて。私自身は隙
あらばサボっていたので。

職業高校についての専門家は6万人ほど日本にいる。その9割は子育てを経験しながら、
なぜか職業高校に行かせていない者ばかりだ。偶然なのだろう。その畜産学科ありの農業高
校で進路指導を当時していた教諭も、卒業時に告白してくれた。「自分の子はいま中学2年
にいる。大勢と同じように将来の希望があるわけではいから、とりあえず良い偏差値の高校
を、と親としては希望しているものの、もし我が子が本校に行きたいといったら、応えてあ
げられるかどうか非常に悩ましいところ。たぶん無理。お父さんはよく決意されましたね」
だと。

 あほなのかなあ、この人。少なくとも自分の職場が最低であると確信しているだけでなく、
おのれの子と話を深く交わしていない。それでもまあ、くそどものなかでは正直なつもりで
はあるのだろう。子どもが農業高校を志望したら、という前提の話なのであるぞ。応援して
あげるところではないのか?

 まあ、いい。教頭からの電話に戻る。何十回かは校長や教頭や専門教科担任群や担任には
会ってきた。わりと親しいのである。

 教頭の電話は、こういう内容だった。
 この高校から4年制大学に進学できる者は通年、数名程度であり、100年を超える伝統の
なかで国立大学に進学したのは同校のパンフレットによれば、うちの長男1人である――
旧国立大学一期校が良いのかは知らないが農業学部は土地の広さと牧場の維持やら人的パ
ワーが非常に必要なことは確かだけれども、現状では農学部にくる18〜19歳の95%は牛
を触ったこともなく、獣医学部か理学部生物学科あたりの滑り止めになっている。なんなん
だろうね、この超多数派とやらの思考回路は――。

 電話をかけてきている教頭と、横にいる校長は、大学進学者や就職決定者が1人でも多
いこと、つまり数字しか頭にない。次女は、全国で初めて創設される動物セラピー学科を熱
望しているにもかかわらず、「お嬢さんは教授推薦、高校の校長推薦なども得ており(知っ
てるわい。教授推薦は娘と俺がもらいに行ったのであり、校長に頼んだのも同様)、成績も
満点なのだから、確実な畜産学科にまずは行って(よく使われる手だ。彼らが本気でそう信
じ、翌日にはもう忘れているあたりは、脳梗塞発症後しばらくの記憶障害とよく似ている)
その後に転学科することも不可能ではないです(不可能ではない、ね。バカなの?)。
新設のセラピー学科は倍率も読めず危険すぎますから」――と、いかにも高校教師の思考
の限度はその程度という典型例を示した。
 ううむ。ここまで浅薄とは――。

 日本人の根源的問題の一つは、「子どものため」「お前のため」が、大人のためである場合
が、あまりにも多いことであるよなあ。
 保護者(親)が、教育でも奴隷になっている。しばしば会社で、そうなっているようにね。

 もう一言つけ加えなければならない。校長や教頭は、親である私に、自分たちの結論を押
しつけられると思った点も怖ろしい。畜産学科なら確実だから動物セラピー学科を諦めさ
せる、という案だ。数字だけのためね。親はこういう場面で、たいてい学校の脅しに折れるのか?

 私は娘に電話を代わってもらい、「希望は変わっていないの?」と訊いた。泣きながら娘
は、「変わってないから、お願い、助けて」と答えたのである。一貫して迷いはない。

 もちろん一般的に、リスクはある。超底辺校とのレッテルを、教職員自身までが貼ってい
る学校は毎年、半数近い生徒を平気で退学にしてきた。公務員の無能力を示しているにすぎ
ないが、こういうバカらと長く付き合っている暇はない。

 この高校へは、あの大学に畜産学部動物セラピー学科が全国で初めて開設されるから、来
たのである。
 校長や教頭の恐喝によれば、畜産学科は確実だが、新設の動物セラピーは倍率も相当に上
がるから、受けさせるわけにはいかないというハンダンをしている。

 彼らは、確率(倍率)というものの根本を分かっていない。
 この校長や教頭は熱心ではあり、他県の同業者にも当たれるだけ当たって、そういう答え
――新設の動物セラピー学科は倍率が高まるはずだから避けたほうがいい、という結論―
―が間違っていると判断できる進路指導は誰もいなかっただと?
 彼らは全員で正反対の確率計算をしていることになる。そんなバカらに従って、我が子を
路頭に迷わす親たちの気が知れないねえ。

 繰り返すが、このケースは推薦入試である。教師らの安全策なるものを優先させ、平然と
子の夢を奪う――多くの子どもたちは偏差値を気にしても、夢を追っている者は国際的に
も日本は非常に少ない――場合くらい親が子の無条件の応援者にならなくて、いつならで
きるというのだろう。

 私は電話を教頭と校長に順次、再び代わってもらい、「あなた方が助言を求めた他の進路
指導の都道府県を教えてほしい」――8県もあった。なかなか意欲的ではないか、自分の出
世のためには。

 取材業界では、その情報を自ら確認することを、裏をとる、という。8校の農業高校の大
学推薦入試担当に裏をとり、1時間で「やはり」とうい完璧な確信を得た。

 娘は、自分で入試の手続きを1校のみに絞り、試験が済んだ。結果はいうまでもなく、旧
来からある畜産学科(推薦枠)が前年の3倍以上にも達し――多くの進路指導が同じ行動
に出た当然の失敗だ――、多くの優秀な18歳が行き場を失い、2年目から倍率が跳ね上が
る動物セラピー学科は、1年目は受験者が少数精鋭となり、無論すんなり合格した。あたり
まえである。教頭や校長も、お祝いに駆けつけた。本物のアレなのかな。かわいいものであ
る。私がいいたいことは、我が子の夢をぶち壊さず――いまは会社をつくり、その夢を実現
している――、かつ教師たちのプライドも守ってやる方法は必ずある、という思考と実践の
王道についてだ。

 このような場合、教頭や校長や進路主事などの一部かほとんどかは皆様の体験知にお任
せするが、そのようなデータは専門家には必要でも、我が子が20%か80%の外れなら、外
れなのであると前提して臨むほかない。プロかつヒューマンな職業人は明らかに激減して
いる。教師の権威が下がっていることにも、気づいていないか、危機意識だけ論じ合って何
もしないか。怖ろしい思考回路だよなあ。

 ここでは教頭などを例に取り上げだが、彼らは入学許可や評価や退学や進学について、権
力を持っている。そこを見誤った戦術は無効だ。たとえば先ほどの例で、望まない進路を強
制されていることにさえ気づきさえせず、親までが彼らの共犯になり、そのうえ「畜産学科
なら大丈夫」といわれて不合格になった、全国都道府県推薦代表70人枠で落ちて路頭に迷
った良い子たちに、どう責任をとるのだ?

 私たちの戦術がめざすべきポイントは、「彼ら」にも結果的に有利になる――であること
はいうまでもない。いうまでもあるのかな。
 これまたいうまでもないことを願うのみだが、およそ20歳までの子どもにとって、親は
絶大な権力であることも忘れないでいただきたい。子は親の所有物でも当然ない。

 病院の日々も変わることはないことにも、思いを馳せよう。ドクターやナースがどんなに
優しくても、またお勉強がそこそこできた過去があるとしても、入院許可、ルール遵守、し
ばしば毒でしかない大量クスリ服用の強制、出所(笑)許可は、ドクターの権力なのである。
たとえば私は、同じ病棟の鈴木さんを出所させることなどできず、もししたら犯罪になる、
という事実と比べれば了解されるだろう。

 しかし本来、患者は奴隷ではない。現実は、奴隷になっている患者で病棟は溢れかえって
いる。私は争うためでなく、争わないために、また対等に、かつ最高の医療とリハビリを受
けるため、医師とナースやスタッフとの定例会には、顧問弁護団に同席してもらっている。
カネがかかると、ご心配の方。とても少額です。
そんなことより、病院という完全に閉じた
世界に、用心棒、いけね家族同様の記録係兼合法ヤクザが同席する意味は実に大きい。皆が
やっていないからこそ、その効果は絶大にもなる。

 仮に弁護士同席に1カ月数万円かかったとして(私の場合は、もっと安い)も、命と比べ
て高いのかな。

 現代では、権力という塊(かたまり)があるのではない。役割のように配されている。権
力の実態は、強制が合法であることだ。しばしば、その構造が意識されず、日常となり、「相
手のため」とすら錯覚する――。

 事務局から転送されてくるメールに、以下のものがあった。本テーマの核心をついてもい
る。病院でナースや、地域で保健婦などもしてきた現役のプロからだった。

 《(前略)日垣さんが日本で入院された二つの病院は、私の知り合いが今も、また過去に働
いていたことがあり、内情は彼女たちから聞いていただけに、日垣さんの言葉もよく理解で
きました。

 私が病院に勤務していた時から 15年を超えますので、現状を把握できているとは言い
難いのですが――。

 (中略、看護婦も)泣く時間や、散歩する時間が許されていましたし、先輩方も、それを当
然のことのように許容していました。

 保健師を離れたのは、今まではごく普通であった業務が、「巻き込まれないように」「患者
と距離を取って」と、上司から指示されるようになり、結局それなら相談に来ても、インタ
ーネットに載っているような情報を出すだけになってしまい、この仕事の意味は何だろう
と思うようになってしまったからなのでした。

 文句を言ってくる相手がすべてクレーマーではないのです。きちんと取り扱ってほしい
だけなのだと思っていたのですが、それができない人のほうが、むしろ残れる職場になって
しまった――。

 医療については、やはりそのとき、利用する方がおかしいと声を上げていくことは、大切
なのだと思います。
 そうしないと想像力が働く看護婦さんも続かない。離職が繰り返されてしまうと感じて
います。

 先日のメルマガ【2月14日号】を読んで、お母様に宛てた内容に涙が出てしまい、長文
を書いてしまいましたこと、お許しください。(後略)》

 実際、脳卒中認知症での脳を犯される患者が多くいる病棟では、「文句を言ってくる相
手がすべてクレーマー」と捉えられています(断言)。が、「医療については、やはりそのと
き、利用する方がおかしいと声を上げていくことは、大切なのだと思います」というのは、
どうか。ナースがそういう現実になりつつある現在、我々のように頭も身体もダメージを受
けている患者に、「べき」を求めるのか?

 求められないなら、患者やその家族は、奴隷になることを選んだことになる。「文句を言
ってくる相手がすべてクレーマーなのではない」は、医療界だけではなく、あらゆる分野で
真っ当に扱われるべき意見であるのみならず、「たまにクレーマーがいる」のが客観的な事
実なのである。

 ほとんど全員が、奴隷になっているか、まともな意見を言っても聞き入れられない。そこ
で諦めて奴隷になるしかないのか?

 断じて否である。
 対価や諸権利に充分に見合う勝ち戦(いくさ)をすれば良い。勝ち戦とは、敵対のことで
はない。現代の奴隷にならず、最善の結果を得ることに尽きる。それを妨害する人々で溢れ
ているのは、教育や医療に限られない。彼らにはなんらかの能力や、良かれと願う心根もあ
る。それを利用しつつ、彼らもまた経営者でない限り、違う立場の現代奴隷であると知って
おいたほうがいい。

 いま私がいる病院でも無数の理不尽を見た。体験もした。死んでいてもおかしくない。他
人への違法行為を黙認すれば共犯か奴隷根性にならざるをえない。外の仲間30人と弁護団
が、私の静かで冷静な意見表明を取り囲んでくれだ日を境に、ダイナミックかつ柔軟な変化
を遂げた。
医療スタッフらが脳梗塞患者を舐めなかった、というよりも、舐められない脳梗
塞患者の脅し、違う、正論を引き受けたほうが自分たちにとっても有利だと理解したのである。

 前の公立病院は、私の人生を多彩にしてくれた。これまで、陰湿にイジめられたことも、
戦地での拘束やタイのゴールデントライアングルでの暗殺未遂などなどを除いて、この国
で立派な公務員様であられるナース集団に人格を崩壊させられるほどの虐待を受けたこと
も、私にとって初の体験だった。稀有な体験をありがとう。これで終わらないからね。

 奴隷になるかならないかは、明らかな一線があるのだ、ということを銘記しよう。簡単な
ことなのだ。相手にそんなことを続けていると大変なことになると教えてあげればいいだ
けなのである。

 そんなことは、できない?
 もちろん、奴隷根性と添い寝するのは、その人の自由なのだよ。

■■今週のコメント■■

★離婚女性の即再婚容認は嘘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 民法733条1項は、女性にのみ再婚期間を180日あけないと違法だとした、明治31年
に定められたままの条文である。

 今回、100日に変更するとか、離婚時に妊娠していないとの産婦人科医の証明書を添えれ
ば(笑)、再婚可能というチンケな話にすぎない。

 全国紙の1面トップをデカデカ飾るようなニュースではないどころか、そもそも何も本
質は変わっていないこと以外に報道価値はゼロなのである。
 母系社会から父系社会へと強引に変更した明治31年民法は、父親は誰かを、もっとい
えば長男を法律的に明示するためにつくられた。現代においてその時代錯誤を、ちょこっと
だけイジったにすきない。

 やってろ、いつまでも、法律オンチ。
 この件、以上であります。


 では、また!

 例によって例のごとく、冗長な駄文で病院への意味不明な愚痴を散々垂れつつ、自著『父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)を引き合いに出して、珍しく次女の話題をメルマガで饒舌に語る日垣センセイでした。それについては後述しますが、「私は争うためでなく、争わないために、また対等に、かつ最高の医療とリハビリを受けるため、医師とナースやスタッフとの定例会には、顧問弁護団に同席してもらっている。」「外の仲間30人と弁護団 が、私の静かで冷静な意見表明を取り囲んでくれだ日を境に、ダイナミックかつ柔軟な変化を遂げた。」とか、嘘くさいなあ。日垣センセイが昨年11月頃に弁護士法人ベリーベスト法律事務所を「日垣隆事務所顧問弁護士団」として雇い入れたらしいですが、わざわざ依頼人の患者(?)と病院側との打ち合わせにも出張って同席する弁護団など、まず有り得ない話のような気がします。設定だとしても、不自然で突っ込み所が多過ぎます。どうにも胡散臭いです。それにしても、日垣センセイのメルマガを鵜呑みにして、メールを寄せる奇特な購読者までいるとは。俄かには信じ難いです。信者だとしても、御愁傷様です。

 因みに、『父親のすすめ』(文春新書)は、有料メルマガ「ガッキィファイター」での連載の一つ「父親のすすめ」(2004年11月7日号〜2006年8月23日号)をまとめて、加筆修正したものです*2。この本の中で、日垣センセイは驚くべきことに、何と自分の長男と次女の実名を堂々と明記した上で、御本人たちの作文・小論文を修正せずにそのまま全文掲載しているのです*3しかも当時、長男と次女は高校生、即ち未成年だったにも関わらず……。

 これはもう電話帳で住所氏名番号を公開していたとか、そういうレベルではありません。どちらかと言えば、クローズドな有料メルマガだけでなく、一般の比較的入手が容易な公的出版物にまで載せているのですから、対象者が未成年とはいえ、日垣センセイも版元の文藝春秋も御本人たちから了解を得ているのでしょう。そうでなければ、幾ら日垣センセイが父親とはいえ、自分の子供たちの名前と著作物(作文・小論文)を自著の中で勝手に掲載すれば、著作権及びプライバシー権の侵害に該当しますから。有料メルマガも同様です。

 余談ながら、日垣センセイの子供たちは、長女、長男、次女の三人です。現在は全員とも成人して社会人になり、結婚して所帯を持っているそうですが、ある時期から、日垣センセイとは没交渉が続いているようです。但し、長女夫妻は息子さんが誕生し、2014年1月頃には日垣センセイの自宅にも訪れていたようです*4。日垣センセイの長女は一時期、女優として本名(日垣センセイ談)で1999年にTBS系列で放映されたドラマ「魔女の条件」に出演していたという噂があります*5。他にも日垣センセイは再婚予定だった女性との間に隠し子がいるという噂もありますが、こればかりは真偽不明です*6


・日垣センセイの有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年2月23日号)から。

「ガッキィファイター」2016年2月23日号
                          通巻 第539-5号

■目次■
脳梗塞日誌(19)
 ◆小説より奇なり



■■脳梗塞日誌(19)■■

★小説より奇なり★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 昨夕、ここに入院してから73日目、発症から92日目、もろもろの検査が出た。月例で
あるが、ひとことも聞き漏らせない。脳梗塞患者には至難の技である。

 一言でいえば、これが複雑かつ脳医学が石器時代にあるので、一言では言えない。という
か、担当医もよく分かっていないことがあまりにも多い。
 先月のMRI検査で出現が確認された、3割型が壊死(えし)している新たな脳部分につ
いてはとりわけ、私の大きな関心事だったわけだが、「よく分からないんです。今回はさら
に新たな壊死部分はどこにもできていないことだけは確かです」。
 私「先月に出現した脳の異形部分は、どうなったか説明できないと? MRIの使用時間も
変わらず、費用は患者負担なのに、MRIの2機能を使わず1機能しか使わなかったという
ことですか?」
 担当医師「まあ、そういうことになります」
 私「唖然としますね」
 医師「はっ」

 という具合。リハビリ病院の医師団は雛飾りのオマケみたいなものだから、期待はしてい
ない。患者から大金を巻き上げることと、奴隷化することだけが使命なんだからね。
 
 たとえば、毎日のように食事処だけでも騒動はある。その場では、馬鹿丁寧なほどスタッ
フらが「ホントにそうですね〜」と答えたあと、1時間ほどすると彼や彼女の部屋にスタッ
フの上司2人(担当医とマネージャー)が出向き、静かに、だが選択なしに有無をいわせず
“反省”を迫る。例外はない。私も5回やられた。私だけは、すぐ弁護士が来てくれるので
(根拠が明瞭だったから当然なのだが)、病院側が謝罪をした。
他は根負けするか、言わぬ
が仏とばかり、こうして奴隷化は確実に果たされる。が、最終的に魂を売り渡すのは、なぜ
か経営者や自営業や芸術家にはいない。

 入院当初、障害度数が1〜2がほとんど、3が1カ所(障害度数は1〜6段階ある)とい
ありさまだった。先月すでに4が増えている。昨夕には、オール4ではあった。改善の度
合いが落ちてきている。

 電気療法で知られる著名病院に、1カ月後を目処として、こちらで推薦してもらおうか。
今回も顧問弁護団が家族の一員として寄り添っていてくれたおかげで、こちらの正当な人
間としての願いはすべて通った。まだ奴隷化していない患者に対しては、単なるクレーマー
として短期間で「患者のために」潰してゆくのは、前々号で看護師の現場の声でもお伝えし
たとおりなのである。それでも大勢の友人たちと弁護団のパワーは、大変革をもたらした。

個々の患者が奴隷を選択し、“出所”までの我慢とするのは自由だ。

 リハビリ病院では、「あなたのため」という名の人権蹂躙(じゅうりん)だけ避ければ、
理学療法士作業療法士などのスキルが最高であればいい。

 次のステップへの対策は、急がなければならない。発症後6カ月しか目一杯で入院する
ことは、転院を含めて、できない。「のんびり」が合言葉になっている病院だけれど、「のん
びり」している人々は必ず捨てられる。捨てられる、という表現に異存のある医師もいよう。
 遠くない時期に訪れる“出所”は、患者の回復過程とは関係なく、後遺症をもったひとの
自力指数126点満点のうち100点に達したら家に帰される。

 リハビリ病院トップとされるここでは(あくまで後進国日本ではね)、家庭訪問サービス
というものがあり、段差や手すりが必要かなどをチェックしてくれる。が、知の業界では当
たり前になっている仕事部屋、自宅、海外の自宅や別荘というスタイルを全く知らないのは
仕方ないとしても、「1カ所を前提にしてください」(笑)との病院側の石頭に、「海外はと
もかく私は最低でも数カ所は循環したいし、そうする」と申し上げたら、医師らは「そんな
ことができるなら入院どころか通院もいらないですよ」とマヌケなことをおっしゃる。

 私は言った。
「出所、失礼、退院したあとは、1カ所にとどまれと言っていることになりますね、それで
は。海外に自宅があるような場合に限らず、たとえば実家とか、毎日のように通いたいトポ
ス(場)があるというのは暇すぎる患者にとって、むしろ望ましいことではないでしょうか」
「うぐっ」

 彼ら雇われ医師もまた奴隷なのだ。気の毒に――。このあたりのことも、2月27日(土)
12:59〜新宿での堀江貴文さんとの公開座談会で話し合おうと思う。堀江さんは、刑務所で
も奴隷にならなかった稀有(けう)な人だ。

現状では、国のクレイジーな制度による入院期間と、改善可能期間は、ともに最高限度が
6カ月に改悪された。個人差というものを認めない厚生労働省に、いま正論を吐いている暇
(いとま)などない。

 昨夜。姉からメールが来た。私が書いて投函した封書のことかと思いきや、さにあらず。

 母が脳梗塞で倒れた――という連絡だった。
 なんなんでしょうね、この実話の展開。小説では愚作になりかねない。

 私は姉に質した。母はまさか僕の手紙を見て倒れた?
 それはありえない、とのこと。

 母上様。私は脳梗塞について、日本で最も頼りなるほど詳しいよ。

 ついでながらキリスト様。弟が殺された、私が15のときから、神の存在を疑いました。
今回はさらに、アインシュタインも信じた神を、信じる道理がないと感じています。

 神が人を作った?
 そうでは、ないでしょう。
 人が神を作ったのです。


 ご心配をおかけします。また!

 またまた「私だけは、すぐ弁護士が来てくれるので (根拠が明瞭だったから当然なのだが)、病院側が謝罪をした。」「今回も顧問弁護団が家族の一員として寄り添っていてくれた」と日垣センセイご自慢の顧問弁護団とやらが八面六臂の大活躍ですね(棒。結局のところ、日垣センセイは上記の堀江氏との公開対談に出席するらしいですが、病院に対する被害妄想が拡大する一方、今度は実姉の登場ですか。そしてまた「母危篤!」の手垢にまみれた設定が……。毎度のことながら、開いた口が塞がりません。


・日垣センセイが前月に発売したAmazonkindle本の表紙がまた……。

 如何にも「素人がパワポで作りました!」と言わんばかりのお粗末な表紙で、もしかすると、日垣センセイ本人が手掛けている可能性が。


★参考文献

フリーライターの日垣隆さんの娘さんは、ドラマ「魔女の条件」にも出てた女... - Yahoo!知恵袋

魔女の条件 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇

魔女の条件 - 知誕Wiki

「魔女の条件」第1話で反田孝幸を発見 - 〜〜まであと○○日(ミルクたっぷりの酒・趣味版)

Genesis(アニメ盤)

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Genesis

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