KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

それは僕たちのトラブルー検証・日垣隆vs月刊誌『創』

・同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

・同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍が販売中です。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」

 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。


・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com
※2016/1/5追記:2ちゃんねる日垣隆スレ【脳梗塞から奇跡の生還!】日垣隆★131の「id:N1IHtLjG.net」さんからの御指摘を書き加えました。


2ちゃんねる日垣隆スレ【脳梗塞から奇跡の生還!】日垣隆★131から。

23 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2016/01/03(日) 01:00:52.76 id:PWPj8JPF.net [1/4回]
KAFKAESQUEさん、あけおめ
検証ラストの年って決めてるのは寂しいけど、大先生も末期的だから仕方ないかな
年末これ以上ない自縄自縛ネタをぶっこんできたから来年どうなるかわかんないもんね
大先生はクレド解散を伸ばしてるから、そこまで見届けて欲しいな〜
ともあれ、よろしくねッ

 ありがとうございます。日垣センセイの検証も今年がラストイヤーになる予定です。日垣検証本の同人誌のファイナルを出したら、当ブログは無期限の開店休業状態になります。とはいえ、日垣センセイのヲチそのものは今後も続けていきます。日垣センセイの最期を見届けたいです。クレド解散など、日垣センセイ関連で何か大きな動きがあった場合は、随時、当ブログを更新していきたいです。

・有料メルマガ「ガッキィファイター」などによると、昨年12月の年末から現在に至るまで日垣センセイが脳梗塞で入院云々の騒ぎを起こしているようですが……例によって、真偽不明というか、詐病の可能性もあるため、現時点では詳しい検証は見送っています。というか、いい加減、馬鹿々々しくなってきたので、百億歩譲って一部分でも「事実」ならば、ご自愛ください、としか言い様がありません。但し、FBでは上杉隆猪瀬直樹が、メルマガでは勝谷誠彦氏が日垣センセイの狂言(?)を鵜呑みにしてお見舞いのコメントを寄せているそうです。勝谷氏も「ガッキィファイター」の愛読者だったとは、初めて知りました。

 そう言えば、勝谷氏は日垣センセイや有田芳生氏らと共に、北朝鮮による日本人拉致問題解決を求める意見広告をニューヨーク・タイムズに掲載する運動を行った「意見広告7人の会」呼びかけ人の一人でした。日垣センセイとは、その頃からの旧知の仲だったようで。勝谷氏も日垣センセイがネット上で引き起こした数々のトラブルを御存知ないみたいです。日垣隆のワードでググれば、日垣センセイの狂乱ぶりをまとめたサイトが、拙ブログ以外にも上位でヒットします。それらを読めば、日垣センセイの本性など一目瞭然なのですが。

岡田斗司夫のスキャンダルからも一年が過ぎました。元々岡田は脇が甘いとはいえ、まさかこういう形で自滅するとは予想だにしていませんでした。

乃木坂46、欅坂46、岡田斗司夫……2015年“流出騒動”の舞台ウラを関係者が大暴露!!|サイゾーウーマン

2015年下半期 輝く!“有名人スキャンダル大賞”!「馳浩の大臣主任に蝶野が言っていたこと」 | アサ芸プラス

 ツイッターでのフォロワー数も、騒動直後の79000人台から一年間で75100人台にまで約4000人も減少し、現在もその傾向が続いていることからすると、このまま日垣センセイや唐沢俊一のように表舞台から少しづつ姿を消していき、過去の人になるのも時間の問題でしょう。というか、岡田や唐沢のような紛い物の似非オタクがオタクの代表者のように扱われるのは、オタクの端くれとしても心外の極みであり、さっさと消えて欲しいと切望しています。日垣センセイの場合、今や過去の人を通り越して消えた文化人の代名詞になっています。


日垣隆、月刊誌『創』に噛みつく

 以前、日垣センセイが評論家の佐高信氏を誹謗中傷した際、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、当時、佐高氏が連載していた月刊誌『創』にも理不尽な八つ当たりをしていた事実を簡単に取り上げました。

業界のオルフェンズー検証・日垣隆vs佐高信(Final round) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 月刊誌『WiLL』(ワック、2007年9月号)の連載「どっからでもかかって来い!」において、*1「外で「言論表現の自由」とか偉そうに言っているくせに社内では完全独裁制を敷き、会議でも社員に発言さえさせず、退職金の未払いも山積して居直り、二〇〇七年に七月には社員がほぼゼロ状態に突入、ついに街金にまで手を出した「創」での連載が残っていたかどうか。私が最も許せないのは、家庭内で日常的に暴力をふるっていながら、外で偉そうに暴力反対破防法共謀罪反対北朝鮮連帯と叫ぶ類の人々である。」と例によって例のごとく、デタラメを書き飛ばした日垣センセイに対して、たまりかねた『創』編集長の篠田博之氏が内容証明配達証明郵便)で謝罪訂正の申し入れを行いました。すると、日垣センセイは待ってましたと言わんばかりに、週刊誌『エコノミスト』、『週刊現代』、『日刊ゲンダイ』の三誌の連載コラムで一斉に総攻撃を仕掛けました。自分が引き起こした個人的なトラブルに、全く無関係な媒体を巻き込んでまでの、唐突な奇襲攻撃でした。しかも同月に同じ論旨で。

 「創」という月刊誌がある。一方で、新聞社やテレビ局への就職熱に応える「マスコミ就職読本」を発行しつつ、他方で、日ごろは取材で「お世話」になっているはずのマスコミを叩く特集を組んできた。もともとは「現代ビジョン」や「流動」などと同類の総会屋雑誌である。一方で、企業を脅して資金(「おつきあい」と称する広告費や大量の買い取り)を得ながら、他方で、左翼的な文章を載せるのが彼らの共通した特徴だった。

 ここは北朝鮮ではなく日本である。どんな雑誌があってもいい。ただし、薄汚い言論にも限度と言うものがある。

 「創」は、個人攻撃を毎号載せている。9・10月合併号では例えばタレントの松本人志氏をコキおろす。松本氏は《批判を受けつけない裸の王様》だそうな。「創」の記事に抗議した人々から私が確認したところ、批判を受けつけないのは「創」編集長のほうである。

 「創」は、宅間守の手紙なるものを載せ、最新号では光市母子殺害事件の被害者と遺族を貶める。ここ2年間で編集長以外の編集部員が退社した。そのような事実を指摘しただけで、「創」は発言者に「法的措置をとる」と配達証明郵便で脅しをかける(私も脅された一人なので間違いない)。

 批判を封じ込めるために何度でも配達証明郵便を送りつけるがいい。言論には言論で勝負せよ、と日頃は言っていたのではないのかな。

日垣隆「敢闘言」『エコノミスト』(毎日新聞社、2007年10月9日号)P3

 改めて言うまでもなく、佐高氏が編集長を務めていた雑誌『現代ビジョン』は総会屋雑誌ではありません。「総会屋雑誌」云々は、日垣センセイが気に食わない雑誌を稚拙なレッテル貼りで攻撃する時の常套句です。『映画芸術』を「総会屋雑誌」と誹謗中傷していたくらいですから*2。何の具体的な根拠もありません。そもそも総会屋=左翼なのか?総会屋は暴力団などとの繋がりがある場合が多く、右翼系が圧倒的な筈ですが。

※上記の記述に対し、2ちゃんねる日垣隆スレ【脳梗塞から奇跡の生還!】日垣隆★131の「id:N1IHtLjG.net」さんから、以下のような御指摘をいただきました。「id:N1IHtLjG.net」さん、ありがとうございます。

58 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2016/01/04(月) 20:23:23.65 id:N1IHtLjG.net [2/3回]
メルマガ連投が一区切りしたっぽいのでちょっと検証委員会の人に指摘
(ここで書くのもなんだけど、他に伝えるとこもないし、ここならミスとかあったら誰か指摘してくれそうだし)

> そもそも総会屋=左翼なのか?総会屋は暴力団などとの繋がりがある場合が多く、
> 右翼系が圧倒的な筈ですが。

総会屋は企業を脅すのがお仕事なので、そのための材料になる醜聞を拾い上げてくれる
左翼系の雑誌にお金だしてることが35年くらい前まではあったのです あと、企業に購読させたり、広告を出させるという形での集金目的と。
ウヨ系メディアの後ろ盾をしたところで、企業びびってくれないので。
新左翼の牙城「現代の眼」とかは有名だったし、大先生の天敵?の「現代ビジョン」もそう。
82年に商法改正でそういう集金ができなくなったので、ほぼつぶれて今に至る。
「創」の持ち主が総会屋から篠田氏らに移ったのが82年なのも偶然ではないね。

このあたりは大先生が佐高氏批判したときに(大先生アンド諸君特有の左翼憎しな筆致はあれど)
それなりに構造を説明していたりします。
のちに「映画芸術」を総会屋雑誌呼ばわりしてるような粗雑な人に言われたくない、ってのは分かるけど。

全然関係ないんだが、大先生の前にエコノミストで巻頭言を書いてたのは元「現代の眼」文化人の松本健一
バックナンバー繰ってて知った。さすがに関係ないだろうな。
今や民主党ブレインとして内閣入りまでしちゃった(過去形)人だけど。

59 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2016/01/04(月) 20:39:35.45 id:N1IHtLjG.net [3/3回]
ついでに思い出したんですが、佐高氏批判のとき大先生は「創」のことを
(商法改正に際して)誌面の路線変更を図ることで生き残った、のように書いているんですが
実際には誌面どころか持ち主が変わってるわけなので、例によって日本語の使い方が跳躍しているか
実状をちゃんと理解してなかったか、のどちらかだと思われます

 「創」は、個人攻撃を毎号載せている。」「批判を受けつけないのは「創」編集長のほうである。」もブーメラン発言です。ツイッターでも毎回のように陰湿かつ執拗な個人攻撃を繰り返しては、その度に炎上して返り討ちに遭い、最後は映画評論家の町山智浩さんに止めを刺されたのは誰なのか。個人攻撃を毎号載せている雑誌など、掃いて捨てるほどあります。例えば日垣センセイが連載していたことがある後述の『週刊現代』とか。批判を受けつけないで自滅したのも日垣センセイのことではないですか。

 また配達証明郵便」にしても、実のところ、先方に文書がきちんと届いたかどうかを確認するための一手段に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもありません。にも拘らず、日垣センセイが配達証明郵便で『創』から抗議文を受け取ったことを、まるで鬼の首を取ったかのようにはしゃいでいるのは如何にも見苦しいです。
 

 連載59回 表でマスコミを叩き、裏で媚びを売る

 マスコミを志望する学生のあいだで月刊「創」は多少の知名度がある。が、残念ながら「創」信者が大手マスコミに就職できたという話を聞いたことがない。

 最新号は「9・10月合併号」で、実質的に9月号は休みだそうな。

 編集後記に《毎年、今月号はなぜ出てないのかという問い合わせ電話がたくさんかかってきます。(こんなに毎月本誌を楽しみにしてくれる読者がいるんだと実感)》云々とあり、良かったねぇーというか、その前号で「9月号はお休み」という旨を告知しているわけだから、本当に熱心な読者なのか電話の主は。マスコミをくそみそに叩く「創」本体は赤字なので、マスコミに寄生して金儲け主義に走る『マスコミ就職読本』発行を優先したための「9月号はお休み」なのだ。

 ここ2年ほどの「創」をよく見ていると、中堅編集部員が次々と辞めていることがわかる。部員たちは、あやしげな高金利筋と編集長との交渉を横で見聞きさせられたり、執筆者への原稿料不払いもあり、気の毒だった。

 以前から、同誌編集長における民主主義の独自解釈(外では民主主義と「赤旗」が大好きゆえ、中では部員たちに企画会議で発言させることはほとんどない独裁型)に嫌気がさして辞めていく部員が続出していたのも知る人ぞ知る事実だ。

 退職金の未払いも山積しており、支払わない理由の一つが「言論の自由のために闘っているから」だというもの。そんな“理由”が経営者として通じるのか(笑)。笑っている場合ではないが、詐欺としては警察が、労基法違反としては労働基準監督署がきちんと動く義務がある。改まらないようなら、私も一役買おう。

 つい一年ほど前まで「創編集部発」という欄を元気に書いていた二人の優秀な女性編集者のうち一人も、めでたく他社に転職が決まり、もう一人もついに今月号で「退社することになりました」と書いている。これで実務を単独でこなせる編集部員はいなくなった。

 とまあ、大量の事実を取材して知っている私は、そのごく一部のみをやんわり月刊「WiLL」誌に書いたところ、さっそく恫喝文が送られてきた。私の名前は呼び捨てで、「法的措置をとるかも」ともあり、ぜひやってもらいたい。心からお待ちする。

 殺された被害者はもう「口がない」のだから反論しようがなく、犯人側の言いたい放題の広告塔になるという姿勢は、誰に支持されているのか。凶悪犯罪者の一方的なウソ八百を「売らんかな」のみの姿勢で手記として掲載し続ける編集方針には、吐き気がする。

 このような徹底した二枚舌ーマスコミ叩きを「売り」にしながら、同時にマスコミへの就職が簡単にできるかのような夢を売ってまた金をとるーは総会屋雑誌時代から身に染み付いたものだろう。

 ここで、「創」が総会屋雑誌であったことを論証するに際しても、ネット通販は便利だ。「噂の眞相」82年10月号に、編集長自身の居直り手記が載っており、そのPDF版が315円で売られている。総会屋マインドから脱皮しきれず、今でも批判されるとすぐ配達証明郵便で恫喝する姿勢は、変わりようがないのか。

日垣隆「通といえば!販」『週刊現代』(講談社、2007年10月13日号)P159

 十数年前から出版不況が年々深刻化する中、単体では赤字の雑誌が殆どです。そのため、廃刊・休刊に追い込まれる雑誌も増える一方です。ましてや月刊誌の場合は大多数が赤字です。そのため、単行本やら企画本やらムックなどを出して、赤字を補填している雑誌は珍しくありません。漫画雑誌など、『週刊少年ジャンプ』など週刊誌を除けば月刊誌は雑誌単体では多くが赤字であり、紙媒体からWEB版に移行する雑誌も少なくありません。『創』を擁護する意図は毛頭ありませんが、雑誌単体では大赤字の『創』が、単行本や『マスコミ就職読本』などのムックで糊口を凌いでいるのは、一概に責められるような話ではないでしょう。原稿料、退職金の不払いといった不義理も同様です。

 編集部員がどんどん辞めていっているとのことですが、只でさえ、経営難で大赤字の『創』ですから、そう簡単に人を雇うわけにもいかないでしょう。日垣センセイは経費が潤沢な雑誌でしか仕事をしたことがない可能性がありますから、イマイチ分からないようですが。

 そもそも、『創』に在籍したことがあると、業界的には箔が付くため、転職を前提に腰掛け気分で在籍していた編集部員もいるでしょう。当時、日垣センセイの『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)での盗用事件に当事者として関与していた疑惑のある荒井香織氏のように、『創』在籍の経歴を売り物にしているライターもいるぐらいですから。人の出入りが激しい雑誌など、これまた珍しくもありません。

 それから『創』の篠田編集長が編集部内で独裁をしいているというのが事実だとしても、雑誌は編集部員ではなく、基本的には編集長のものです。良くも悪くも独裁型の編集長など、ざらにあるわけではないです。日垣センセイは編集者だった過去がありますから、この辺の事情は分かっていてもおかしくは無い筈ですが。
 
 「大量の事実を取材して知っている私」と独自取材を強調している日垣センセイですが、とどのつまり、取材らしい取材もしないまま、憶測と伝聞のみで妄想を書き散らしている可能性が高いです。まあ、日垣センセイの「取材」とは、極言すれば、自身の脳内妄想を「真実」として書き飛ばしたり、ただ現場に行っただけで本当に何もしなかったことを意味しますが。情報源は……もしかして、荒井氏なのか。

 配達証明を濫発する雑誌に未来はあるか

 卑劣とは、卑しく下劣なことである。他者をボロクソに貶すときには正義だと言い張り、自らへの批判を封じる手合いは、典型的に卑劣な連中だ。

 「創」という雑誌がある。「創」は、雑誌本体としては赤字であり、マスコミへの就職志望者から集金してのセミナー・ビジネスで赤字を埋め合わせてきた。「出版社の徹底研究」やら「新聞社の徹底研究」やらを特集するその内容はと言えば、初心者ライターが半日もあれば取材と執筆を終えられる程度の内容なのだが、自社セミナーに講師を出してくれる社にはめっぽう甘い。「創」のこうした事情は、二〇一〇年(原文ママ)の春から、編集後記(今月の編集室から)にあからさまに書かれるようになっている。

 まっとうな志をもって入ってくる優秀な編集者が、編集長の偽善と独裁を嫌って次々と辞めて行くのは、無理もない。規定を無視して退職金もろくに払ってこなかった、という事実を編集長本人に私は確認している。

 労基法違反は明らかなのだから、労働基準監督署は、まともに仕事をすべきである。

 「創」は、誌面ではいつも特定の人物をクサし、特定の組織を否定してきた。多少でも雑誌が「売れる」となれば、凶悪殺人者に好きなことを書かせ、被害者や遺族に対する二重三重の苦悩を強いてきた。

 日本は本当に言論の自由がある国だと思える。なのに、「創」は、「日本では言論の自由が脅かされている」という認識をもっておられるので、我々とはまったく違った世界を見ているらしい。

 「週刊誌ジャーナリズムに未来はあるか」といった特集を組んでいるのを見るたびに、「キミのところこそ未来はあるのか」と問いたい気分になる。

 「創」は、あることないこと批判記事を書いているのに、自社に対する批判があれば即座に配達証明郵便を送りつける、という噂を聞いた。

 もし本当なら、卑劣の上塗りだ。ためしに私も「WiLL」誌上でちくりと揶揄したところ、出版社宛と拙宅宛に配達証明郵便が来ました来ました(笑)。

 そんなことで俺がビビるとでも思ってんのか。

日垣隆『手作り弁当を食べてる場合ですよ 格差社会を生き抜く処方箋』(角川Oneテーマ21、2010年7月10日初版発行)P116〜117
※初出日垣隆日垣隆のどこへ行くのかニッポン!」(日刊ゲンダイ

 「卑劣とは、卑しく下劣なことである。他者をボロクソに貶すときには正義だと言い張り、自らへの批判を封じる手合いは、典型的に卑劣な連中だ。」……いやあ、これまた凄まじいブーメラン発言です。日垣センセイは鏡に向かって罵倒しているのがよく分かります。

 「まっとうな志をもって入ってくる優秀な編集者が、編集長の偽善と独裁を嫌って次々と辞めて行くのは、無理もない。規定を無視して退職金もろくに払ってこなかった、という事実を編集長本人に私は確認している。」と豪語していますが、日垣センセイが『創』の篠田編集長に直接取材して裏をとったという事実は確認できません。篠田氏も後述する手記の中で、そのような事実があったことに言及していませんから。日垣センセイによるデマの可能性が高いです。

 日垣センセイは『創』がロス疑惑三浦和義など、犯罪加害者の手紙、手記などをたびたび掲載している編集方針にも難癖をつけていますが……そもそも、それらに需要があるのか。本当にそれで売れているならば、『創』が大赤字を計上して、編集部の台所事情が苦しい筈がありません。寧ろ読者の顰蹙を買うのを百も承知で、「売れればいいじゃん」という俗悪な商業主義に背を向ける形で続けているのが実情ではないでしょうか。無論、賛否両論の物議を醸すことがあるとはいえ。

 本当に『創』が雑誌を売るためならば、日垣センセイのように犯罪被害者遺族を詐称し、恰も犯罪被害者の代弁者であるかのように振る舞えばいいだけのことです*3。実際、日垣センセイを「兄貴分」と慕い、日垣センセイの盗用、ヘイトスピーチ、犯罪被害者遺族詐称を黙認し続けている藤井誠二も、同様のスタンスをとっていますから*4。或いは日垣センセイに倣って、他者の著作物を盗用しまくってまで駄本を量産するとか。

 「そんなことで俺がビビるとでも思ってんのか。」と啖呵を切っているのも、編集者と出版社にがっちり庇護されているからこその虚勢であることは、同時期に盗用事件で窮地に陥っていた事情からしても、明々白々です。嘘とハッタリが日垣センセイの十八番ですから。

 それにしても、奇妙なのは、三誌いずれの攻撃の中でも、日垣センセイは『創』が具体的にどのような記述に対して抗議してきたのか、その内容については殆ど触れていないことです。これでは、『創』が一方的に因縁をつけて日垣センセイを攻撃してきたような錯覚を受けます。


●『創』編集長・篠田博之の反論

 これら日垣センセイの三誌同時攻撃の禁じ手に対し、『創』の篠田編集長が『創』本誌の2007年12月号で反論の手記を寄せていました。

 日垣隆さんの『創』への攻撃について 篠田博之(本誌編集長)

 正直言って気乗りがしないのだが、事実経過の説明だけはしておこう。この間の日垣隆さんからの攻撃についてである。

 発端は前号の編集後記に書いたように*5、日垣さんが『WiLL』9月号で佐高信さんを非難したついでに、佐高さんの連載を載せている『創』も攻撃したことだった。内容は間違いだらけなのだが、他人を罵倒するのもある種の芸風だからそれだけだったら放っておいたと思う。ただ1点、放置しておけないと思ったのは、『創』が「ついに街金にまで手を出した」という記述だった。事実無根でこういうことを書くのはひどすぎるし、知らずにこれを引用するとんでもない人がいないとも限らないと思った。

 そこで弁護士に相談して謝罪訂正の申し入れをしたのである。わざわざ弁護士に相談したのは、「どっからでもかかって来い!」と日垣さんの連載コラムのタイトルにある通り、攻撃した相手からそれは事実誤認だと指摘されてもすぐに訂正に応じるか、危惧を感じたからだ。弁護士は、申し入れがちゃんと相手に届いたか確認するために内容証明を使って抗議文を送った。

 ところが驚いたことに、日垣さんは、日刊ゲンダイや『週刊現代』などの自分の連載コラムを使って、さらに激しい攻撃をしてきたのだった。しかも、当方がなぜ抗議したか理由を書かずに、内容証明を送ったことを問題にしているので、まるで当方が攻撃を仕掛けたかのように描(原文ママ)かれている。日刊ゲンダイの一文の末尾は「そんなことで俺がビビるとでも思ってんのか」と書かれていた。「『創』……自社に対する批判があれば即座に配達証明郵便で恫喝するという噂を聞いた」とも書いているが、今までそういう例はなかったから「噂」が流れているはずはないだろうし、そもそも間違いを書かれて訂正を求めることを「恫喝」とは恐れ入った。配達証明郵便にしても、前述のように相手に文書が届いたかどうか確認するための方法に過ぎず、当方も相手を「ビビらせる」手段とは思っていない。

 実は本誌と日垣さんとの接点は古く、10年ほど前、彼が『エコノミスト』のコラム「敢闘言」で鎌田慧さんと激しくやりあったのを取材するため、長野県の自宅を訪ねたのが最初だった。その後、日垣さんはどちらかといえば右派の論客と目されていくのだが、ただ少年事件や精神障害者による犯罪といった本誌と重なるテーマも多く、時々やりとりをする機会もあった。本誌の誌面についても今回と違って正鵠を得た批評をしてくれることがあって、耳を傾けるべき批評家だというのが私の認識だった。

 その後、日垣さんとは、日本ペンクラブの言論表現委員会で同じ副委員長というめぐりあわせになった。当時の猪瀬直樹委員長の人事なのだが、ペンクラブの出した共謀罪反対の声明をめぐって日垣さんとは委員会で対立する形になった。その後、猪瀬さんが委員長を辞任し、委員会はメンバーを改めた。

 日垣さんの『創』攻撃には恐らくスタンスの問題も背後にあるのだと思う。ただこの間の彼の攻撃は、率直に言って批判というより中傷だから、いちいちそれに応える必要はない。だがひとつだけ、彼が鬼の首でもとったかのように書いている、『創』は元総会屋雑誌だったいう非難については読者の誤解を招かないようにちょっとだけ説明しておこうと思った。それがこの一文を書いている理由である。

 実は『創』の元オーナーが総会屋だったことは隠し事でもなんでもなく、本誌でも過去何度も書いてきたことだ。もともと『創』は創出版が設立される1982年より10年以上も前から綜合評論社という全く別の会社が発行していた雑誌で、オーナーが総会屋というのはそっちの、前の会社の話である。私はその会社から『創』の商標を買い取って、他の2人の編集者とともに創出版を興したのである。それをあたかも今の創出版が元総会屋であるかのように書き、「総会屋マインドから脱皮しきれず、今でも批判されるとすぐ配達証明郵便で恫喝する」などと書くのは悪意の産物というべきだろう。

(中略)

 まあ日垣さんの攻撃は、私情に基づく「言論の暴力」の意図的な行使だろうから、こういう説明をしても仕方ないのだろう。ただ元総会屋雑誌云々というレッテル貼りについては、読者に一応説明しておこうと思った次第である。今回のこととは別に、1970年代以降の雑誌界の変遷やその中での本誌の位置については、機会があればいつかきちんとまとめたいと思っている。 

篠田博之日垣隆さんの『創』への攻撃について」『創』(2007年12月号)P158〜159

 上記の篠田氏の手記からは、『創』が日垣センセイに抗議したのは、「ついに街金にまで手を出した」というデタラメな記述に対してのみであったこと。配達証明郵便も恫喝の意図は無く、単に日垣センセイの元に届いたかを確認したかっただけであることの他、篠田氏が実は日垣センセイをある程度、評価してきたこと。日垣センセイが猪瀬直樹の斡旋で日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長のポストに就いていたことなど*6、様々な新事実が明らかになっています。現在の『創』を発行している創出版創設の経緯なども。


日垣隆は再反論(?)をしたが……

 篠田氏の反論に対しては、日垣センセイは『WiLL』(ワック、2008年1月号)の連載「どっからでもかかって来い!」にて、佐高信氏に逆ギレしていたのと、ほぼ同様のハイテンションで罵詈雑言の嵐に満ち満ちた誹謗中傷めいた再反論(?)をしていますが……だらだらとした長文な上、内容が極めて空疎かつ下劣ために敢えて全面的に割愛し、引用を控えます。例によって例のごとく、無茶苦茶な被害妄想を爆発させている最悪の悪文です。よくもまあ、『WiLL』編集長の花田紀凱は、こんな駄文を載せて、あまつさえ単行本『怒りは正しく晴らすと疲れるけれど』(ワック、2009年8月8日初版発行)P255〜268に所収し、刊行しているものです。今にして思うと、もうこの時点で重症かつ末期的であり、断末魔の叫びではないですか。いくら上記の『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)での盗用事件で被害者サイドから正式に抗議され、精神的に追い詰められて、重篤の躁鬱状態に陥っていた可能性があるとはいえ。日垣隆、ちょっとおかしいぞ?」とは周囲も読者も誰一人として考えなかったのでしょうか。

 実際、日垣センセイはライターとしての表面的な威勢の良さとは裏腹に、翌月の『WiLL』(ワック、2008年2月号)で「どっからでもかかって来い!」の連載を突如終了。これと並行して、雑誌などの紙媒体の連載を全て降板します。盗用事件発覚のダメージが、想像以上に堪えていたようです*7。日垣センセイがこの時期、少なくとも鬱状態であったことは、『折れそうな心の鍛え方』(幻冬舎新書、2009年9月30日第1刷発行)などでも分かります。

 因みに、日垣センセイは『創』に対する私怨は忘れずに、事あるごと「『創』は廃刊!」云々のデマを垂れ流しています。佐高氏の連載をさせていたのが、そんなに気に食わなかったのか。唖然とするばかりです。




 もとより、『創』は出版不況の荒波に揉まれながらも、現在も細々と命脈を保っています。現時点で休刊・廃刊になった事実はありません。「あいつがデマを垂れ流すのは言語道断だが、俺はいいんだ!」と言わんばかりに脳内真実を書き連ねる日垣センセイ。日垣センセイを持ち上げ、評価してきた手合いには、何故このようなサイコパス疑惑のある大嘘つきの狂犬を無反省に賛美してきたのか。そろそろきちんと釈明して欲しいところですが。



★参考資料

手のひら返し「亀田報道」/ 世論受け一夜でバッシング- 篠田博之の「週刊誌を読む」

日垣隆 vs 創編集長: 大石英司の代替空港

日垣隆の 痩せ犬の遠吠えと弱いものいじめ - goo追撃コラム&取材メモ【予備サイト】

日垣隆さんの雑誌「創」への「批判」について | 一撃筆殺仕事人:佐高信先生追っかけブログ

diary 

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)

折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)

ラブライブ! μ’s First LoveLive! [Blu-ray]

ラブライブ! μ’s First LoveLive! [Blu-ray]

それは僕たちの奇跡【DVD同梱】

それは僕たちの奇跡【DVD同梱】

ラブライブ!  μ's Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】

ラブライブ! μ's Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】

μ's Best Album Best Live! Collection II (超豪華限定盤)

μ's Best Album Best Live! Collection II (超豪華限定盤)