・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」、「日垣隆(Wikipedia)」、「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。
・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。
kafkaesque1924@gmail.com
※2013/10/7追記:エントリーを微修正しました。
・動画投稿サイトの「YouTube」にアップされていた日垣センセイの連続インタビュー。企画・制作はKonrad Yuki Hutterという人だったそうです。インタビュアーはジュエリークリエーターの高橋奈緒氏だとか。
Konrad Yuki Hutter氏は、ブログで下記のように言及しています。
作家・日垣隆さんにインタビューしました
日垣さん,ネットの上の評判は最悪。いろんな意味で怖そう。
でもどうしても気になった。実際にお会いすると…ご縁をいただいて,
作家・日垣隆さんにインタビューさせていただきました。
日垣さんはかなり挑発的・賛否両論ある文体で,
うかつに近寄るとバッサリ切られそうな雰囲気です。
ネット上の評判は最悪。
悪口ばかり書かれています(ので,
あまり読まない方がいいと思います)が,
実際にお会いするととても優しい雰囲気の方です。また,僕が初めてお会いした時には,
瑞々しさを残した素敵な大人っているんだな〜
中学生の時にこういう大人がいることを
知ったら人生変わるな,と感じましたので,
それを表現したいと思いました。インタビュアーは,日垣さんのことを知らない方で,
画面が明るくハツラツとした感じになるといいな,
と探していましたが,
今回は高橋奈緒さんという方にお願いしました。
ジュエリーのデザインやスクールをされている方です。この先どうなるのか分かりませんが,
まずは予告編と1本目です。愛犬は日垣さんのです。
とっても人懐っこいかわいいワンちゃんでした。
ご覧あれ!
「・作家(でありギャンブラー)・日垣隆さんにインタビューしました」(2013年05月28日23:59)*1
「日垣さん,ネットの上の評判は最悪」「悪口ばかり書かれています(ので,あまり読まない方がいいと思います)」……手前味噌で恐縮ですが、当ブログも「日垣隆」でグーグル検索すると上位に来ます。「悪口」と「批判」は全く別物です。名指しではありませんが、両者を混同して当ブログを評価しているらしいのは、筋違いではないかと。
・日垣センセイのFb投稿。某氏のコメントがまたまた……因みに、別のFb投稿にもコメントしています。繰り返しますが、文頭を縦読みしてみると、言わんとするところが一目瞭然です。皮肉たっぷりの嫌味にも拘わらず、未だに気づかないで「いいね!」をしている日垣センセイの道化ぶりが、涙を誘います。
・世界ウイグル会議の活動家…もとい、ジャーナリストの有本香氏のFb投稿に日垣センセイがコメントし、さらに今度は有本氏が日垣センセイのFb投稿にコメントを寄せています。
互いに「いいね!」をするなど戯れていますが、有本氏は日垣センセイの現況、そして「正体」については何も知らないのでしょうか。もし知らないとしたら、迂闊で軽率な情報弱者。何もかも承知の上で交流しているとしたら、それはそれで図太い神経の持ち主ですが…。
そもそも虚言癖のある日垣センセイの駄弁を、何の検証も批判精神もないまま額面通りに受け取るのは危険です。話半分に聞いておくべきかと。
・上記の通り、例えば日垣センセイの以下のようなFb投稿にも眉に唾をつけるべきでしょう。
一昨日をもって、社員わずか160名の経営責任者に就任いたしました。全額出資のオーナーです。ブランチはアジア各国に予定。もちろん本業の作家は変わらず。収入も本業を追い越さないようにしないと。
これまで再建を依頼されたことは何度かあり、倍返しの術を旨としてきました。友情と、失業者を出さないために小さな試み。
仕組みはすでに作り終えて起動に乗るのは確実なので、あとは問題が起きた時だけ対処し、日常的にはマネージャー5人に委ねます。だらだらした会議は嫌い、かつ無意味なので、年に1度だけ。やればやるだけ収入も増えるようにしました。人的評価制度は、アホらしいので今回も無視。
実のところ、いろいろ問題が起きたほうが楽しいのですけどね。小説の素材にもなるし。
10月1日 23:24 (携帯より)*2
通常なら、せめて社名ぐらい明記する筈です。自己宣伝なのですから、尚更…。あまりにも胡散臭過ぎます。例によって、駄法螺の可能性大です。
・日垣センセイ、Amazonで自著の自炊……ではなく、公式サイト『ガッキィファイター』にある電子書籍(?)のKindle版を続々と出しているようですが、単なる過去の著作等の焼き直しに過ぎないこともあり、全く売れていません。大体、大昔の著作を何の補足も無しに出したところで、一体、誰が購読するのでしょうか。鈍感というか、読者を舐めきっているというか。
・『週刊新潮』出身のジャーナリストの門田隆将氏が著作権侵害で訴えられていた裁判で、9月30日、一審に続いて二審も門田氏敗訴の判決が下ったそうです。
その門田氏の弁明が公式ブログにあるのですが……読んでいると、頭がクラクラしてきます。理由はどうであれ、著作権侵害は法的には許されません。それ以上でも、それ以下でもない。「著作権侵害(盗用)」の被害者に謝罪するどころか、何の反省も無く、ひたすら自己正当化に血道を上げています。そもそも個人の問題に過ぎないのに、社会全般に拡大解釈して「私は司法(権力)と闘う!」的な反権力ポーズをとっているのも、ピントがずれているとしか言いようがありません。
そもそも、司法の盗用認定のハードルは思いのほか高いです。先日、亡くなった山崎豊子が『大地の子』(文藝春秋)で「盗用」と訴えられていた裁判も、原告側の敗訴が確定しています*3。にも拘らず、その司法から高裁で実に14ヵ所(地裁は17ヵ所)も盗用と断定されているのですから、相当悪質なケースと言えます*4。まあ、門田氏は上告するそうですから、最高裁で高裁判断が覆る可能性は僅かにありますが…。
門田氏の主張の問題点は、既に深沢明人氏が『門田隆将「「日本の司法」は大丈夫なのか」を読んで」という論考で指摘していますが、他者の表現に敬意を表せず、この期に及んで居直り強盗のような強弁をしているのをみると、日垣センセイをはじめ上杉隆、佐野眞一、唐沢俊一などの紛い物が出版界を跋扈していた一因が分かるような気がします。
本題。これまで日垣センセイの受賞歴について、当ブログでは以下のリンク先のエントリーで検証してきました。
ランナーズ×ライターズー検証・日垣隆「ライターデビュー年&受賞歴の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
その後も調査を続けていたところ、月刊誌『文藝春秋』(2000年2月号)P436〜437に「第61回文藝春秋読者賞発表」と題した記事がありました。それによると、日垣センセイは確かに同誌1999年9月号に掲載された「『買ってはいけない』はインチキ本だ」で第61回文藝春秋読者賞を受賞しており、同賞の選評も載っています。尚、同賞の選考委員(当時)は渡辺淳一、浅利慶太、櫻井よしこ、白石勝の四氏でした。
日垣隆「『買ってはいけない』はインチキ本だ」も、「いたずらに不安をあおる論潮(原文ママ)に対し、それを地道に検証するという気の重い作業をよくやった」(渡辺淳一氏)、「誰かがやるべきだった俗流正義派批判を、最初にやったことに大きな意味がある」(浅利慶太氏)といった高い評価を得ました。
『文藝春秋』(2000年2月号)P436
さらに、日垣センセイは受賞の言葉も述べています。
受賞の言葉 日垣隆(作家)
ある賞のことが知りたくて、「文藝手帖2000年版」を入手した。正確に言えば、「手帖」を注文した七日後に、受賞の知らせをいただいた。
もちろん、私の書いたものが選考対象になっている、という話を事前に聞いたことはない。賞を与える側からすれば、私など明らかに業績もろくにないリスキーな新参者だ。
「手帖」を見て驚いた。坂口安吾、吉川英治、大宅壮一、松本清張、井上靖、松下幸之助、司馬遼太郎、江藤淳、立花隆、宮尾登美子……ら各氏。これは無謀だ。賭けに負ける。
憧れてはいた。読者の支持に。より正確には、二割の恫喝的反発と、六割の熱い支持、そして残りの無関心。このあたりが理想だろう、と思う。神聖な賞を、親しい友人と賭けの対象にしておりましたこと、お許しください。下品でした。
『文藝春秋』(2000年2月号)P437
因みに、櫻井よしこ、白石勝両氏の「『買ってはいけない』はインチキ本だ」に関する選評は載っていません。しかしながら、櫻井氏は後にペテン本の『そして殺人者は野に放たれる』(新潮社)*5で第3回新潮ドキュメント賞を日垣センセイに授賞するなど、一貫して無反省に日垣センセイを肯定的に評価していた固い事実が伺えます。
櫻井氏は、張作霖爆殺事件コミンテルン陰謀説を真剣に主張するなど、メディアリテラシーに問題ありまくりの人物ですが……どうやら、渡部昇一氏と同様に日垣センセイとの親和性が高そうですね。
閑話休題。以上から判明した事実を改めて整理すると、日垣センセイの受賞歴(確認済み)は以下のようになります。
1991年、ドキュメンタリー番組「裁きのはてに〜BC級戦犯・遺された者たちの今」で、JNN協議会賞・奨励賞及び地方の時代映像祭・平和賞。
※企画参加*6。正式に受賞したのは、番組を制作した地元・長野県の信越放送(SBC)のグループ会社コンテンツビジョンだと思われる。尚、その企画書の原本と推定されるのが、日垣隆『裁きの果てにアメリカ人捕虜とBC級戦犯の今』である。
2000年、「『買ってはいけない』はインチキ本だ」(『文藝春秋』1999年9月号)で、第61回文藝春秋読者賞。
2001年3月、「人物鑑定 佐高信とは何者か」(『諸君!』2000年10月号)で、第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞。
2004年、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮社)で、第3回新潮ドキュメント賞。
日垣センセイに授賞したことを、文藝春秋や新潮社は、今はどう考えているのでしょうか。編集者たちも…。少なくとも、第3回新潮ドキュメント賞の件は、重大な誤りだったと断言できますが。
●学生時代、大学の講義に出たことが皆無!?
川成洋・編著『だから教授は辞められない―大学教授解体新書』(ジャパンタイムズ、1995年10月5日初版発行)P141の日垣センセイの執筆部分「「大学の講義」お手並み拝見」から。
取材のため、久し振りに大学の講義に出席する機会があった。いや、それは正確な表現ではない。私は大学生だったことはあるが、講義に出たことは皆無に近いので、「久し振りに」というより「初めてまじめに」と書くべきかもしれない。学生時代、私は本気で猛勉強したが授業には出なかった。
川成洋・編著『だから教授は辞められない―大学教授解体新書』(ジャパンタイムズ、1995年10月5日初版発行)P141、日垣隆「「大学の講義」お手並み拝見」
語るに落ちたとはこのことです。学生時代の日垣センセイは、講義に全く出ていなかったらしいという噂は聞いていましたが、本人がハッキリ認めていました。
実際、『新潮45』(新潮社、2005年12月号)に掲載された【マルクスから学んだ七つのこと】『新潮45』(新潮社、2005年12月号)P133〜134によると、日垣センセイは東北大学の実行委員長及び全学自治会連合の委員長などを兼任し、『マルクス=エンゲルス全集』の読書など講義以外で多忙な日々を送っていたそうです。このことは、公式サイトにあるプロフィールでも伺うことができます。
日垣センセイが東北大学法学部に入学・在籍していたことは事実ですが*7、少年法及び刑法39条その他の法律全般に関して間違いだらけの知識をひけらかしていたのも*8、講義そっちのけで自治会の活動やマルクス主義の勉強に明け暮れていたのが原因だったようです。
★参考資料
「15歳少女の、『文藝春秋・読者賞』受賞は、八百長だったのか?」 ( 読書 ) - 日本映画向上お願い委員会 - Yahoo!ブログ
http://www.c-v.co.jp/work/prize.html
http://www.konradyuki.jp/tag/%E6%97%A5%E5%9E%A3%E9%9A%86
高橋奈緒さんのインタビュー | 日本ジュエリークリエイターズ協会
平成25年3月14日判決言渡同日原本領収 裁判所書記官平成23年(ワ)第33071号著作権侵害差止等請求事件
門田隆将「「日本の司法」は大丈夫なのか」を読んで (1/4)
http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/68.html
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*1:http://www.konradyuki.jp/archives/53053875.html#more
*2:日垣隆 - 一昨日をもって、社員わずか160名の経営責任者に就任いたしました。全額出資のオーナーです。ブランチはアジア... | Facebook
*3:盗作事件史から考える佐野眞一の盗作疑惑事件 – REAL-JAPAN.ORG http://www.clue-web.net/column/sumi/097.html
*5:赤頭巾ちゃん、オオカミ中年に気をつけてー検証・日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』(結論) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
*6:ランナーズ×ライターズー検証・日垣隆「ライターデビュー年&受賞歴の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
*7:狂犬はP&Gの夢を見るか?ー検証・日垣隆「足利事件・DNA鑑定レポートの虚実」(その弐) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
*8:赤頭巾ちゃん、オオカミ中年に気をつけてー検証・日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』(結論) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) [日垣隆『少年リンチ殺人』]記事一覧 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) [日垣隆「捏造」]記事一覧 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) ぼくの無知を救ってくれなかったガセ本へー日垣隆『世間のウソ』検証編 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会) 使えない駄本ー日垣隆『使えるレファ本150選』検証編 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)