KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

赤頭巾ちゃん、オオカミ中年に気をつけてー検証・日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』(補論G)

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第28回サハラマラソン「Competitors list(競技者リスト)」が公開されましたが、「895 HIGAKI Takashi JPN」はありません。日垣センセイが、同マラソンを辞退したのは事実のようです。


日垣隆、法学者の集まりに呼ばれるも、逆ギレして逃亡!?

日垣センセイがTBSラジオサイエンス・サイトーク」の降板騒動を起こしていた頃*1、同ラジオの編成部次長(当時)・三条毅史氏に対し、ツイッターで日垣センセイのデタラメぶりを告発していたwlstarという方がいました。以下はそのツイートです。

@radiosanjo 日垣さんの「そして殺人者は野に放たれる」等、精神疾患を患った者の犯罪について一連の業績についての法学者の見解をお伝えしておきます。それは全くといっていいほど評価されていません。理由は、判例の中の、日垣さんの自説にとって都合のよい部分だけを抜き出したり、

2010年9月26日 - 17:17*2


@radiosanjo そもそも法的知識、理解に誤りがあることが大きいそうです。法学になじみのない一般の方にとっては彼の著書は衝撃的で読み物として優れているのかもしれませんが、論文としては最低の評価です。なお、法学者は彼を無視しているわけではありません。

2010年9月26日 - 17:21*3


@radiosanjo 法学者としても彼の考えが広まることには危機感を感じており、以前彼を招いて勉強会を行ったそうです。しかし、彼は自分の考えを論理的に否定されると感情的になり帰っていったそうです。

2010年9月26日 - 17:23*4


@radiosanjo 自分にとって都合のよい事実を拾い上げ、時に嘘までついて事件を作る。今問題となっている検察の問題に通じる気がします。

2010年9月26日 - 17:28*5


@radiosanjo サイトークの問題に関しては三条さんが声をあげたことにより日垣さんの主張の信憑性が揺らいでいますが、法曹を志す私としては、これを機に彼の過去の仕事についても再検討の目が向けられてほしいと思っています。

2010年9月26日 - 17:30*6


@radiosanjo 彼に嘘八百を並べられ困っているという意味では刑法学会も困っていますよ。彼のおそらくはアイデンティティーである作家としての立場を根本から疑うのであれば刑法学者を取材すべきではないかと思います。その成果は彼の作家としての地位がなくなるものになるかもしれません。

2010年9月26日 - 17:36*7


日垣センセイが、ある刑法学者からシンポジウムに招待され議論したものの、怒って途中退席したという疑惑は、Amazonレビュアー【懸垂百回】さんのレビューが話題になった際、モフという別の方がツイートしていたので知っていました。上記のwlstar氏によると、断定はできませんが、かつて日垣センセイは法曹関係者による何らかの集まりに呼ばれていたらしいです。感情的になって途中退席云々のエピソードまでほぼ一致しています。モフ氏のツイートと日垣センセイの大言壮語については、既に下記のリンク先で検証済みです。

赤頭巾ちゃん、オオカミ中年に気をつけてー検証・日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』(補論B) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)


日垣センセイの『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、平成十八年十一月一日発行/平成十九年二月二十日四刷)は、現在も専門家から完全無視に近い扱いを受けています*8。一方で、法曹関係者、特に刑法学会では少なからぬ刑法学者たちが水面下で問題視していたことは、上記のツイートからも分かります。にも拘らず、表立って批判できなかったのは、日垣センセイのエキセントリックな性格及び言動もさることながら、一時は論壇・ジャーナリズム界の寵児として各媒体に絶大な影響力を有する「権威」になっていたからではないでしょうか。下手に批判すれば、熱狂的な「信者」に加え、日垣センセイと親しい同業者たち、さらには影響下にあるマスコミ・出版社などを敵に回して総攻撃を受ける危険性がありました。例え健全かつ正当なものであっても、日垣批判はある種のタブーに近かったと言えます。今となっては、苦笑するしかありませんが……。

それにしても「法学になじみのない一般の方にとっては彼の著書は衝撃的で読み物として優れているのかもしれませんが、論文としては最低の評価です。」「自分にとって都合のよい事実を拾い上げ、時に嘘までついて事件を作る。今問題となっている検察の問題に通じる気がします。」「これを機に彼の過去の仕事についても再検討の目が向けられてほしいと思っています。」など、思わず膝を叩いて同意したくなります。日垣問題の本質を比較的早い時期から、ここまで鋭く洞察していらっしゃった方がいたとは。日垣センセイに関しては、「サイトーク」降板騒動の時点で過去の仕事の「検証」をスタートした方が良かった可能性もあります。

因みに、日垣センセイが著作等で「自説にとって都合のよい部分だけを抜き出したり」「自分にとって都合のよい事実を拾い上げ」て論証している詐術は、俗にチェリー・ピッキングと言われています。日垣センセイの場合、チェリー・ピッキングはおろか、虚言・盗用・捏造・改竄・藁人形論法の常習犯でもありますが。

尚、日垣センセイは上記のwlstar氏に対して、反論になっていない反論をしています。

このひとたちは、自分が私に反論されて痛い目にあったかたがたはかり(原文ママ)だ。俺に直接言ってみろよ。RT @iraniran8 RT @wlstar: @radiosanjo 日垣さんの「そして殺人者は野に放たれる」等、精神疾患を患った者の犯罪について一連の業績についての法学者の見解

2010年10月11日 - 10:03*9


では、何故日垣センセイは法学者の集まりを途中でトンズラしたのか、そもそもトンズラした疑惑は事実なのですか、と思わずツッコミを入れたくなりますね……。


★参考資料

Amazonレビュー:「紙の本」への愛情が全く感じられない一冊

Amazonレビュー:論評に値しないレベルの本

Amazonレビュー:「ちんぴらライター」の断末魔

Science Xitalk - Wikipedia

日垣問題の記録 ~ 日垣隆 研究報告 ~: サイエンス・サイトーク 放送内容リスト

町山智浩氏と三条穀史氏による日垣隆氏へのツッコミ返し【TBSラジオ問題】 - Togetter

日垣隆氏、TBSラジオを糾弾するもブロックして逃亡! - Togetter

TBSラジオ制作費不正流用事件 - Togetter

日垣氏のTBSラジオ不正告発における矛盾点ほか : ニセモノの良心

大桃美代子&山路徹&麻木久仁子&われらがガッキー: 日垣隆のシャラップ!である

全文表示 | TBSラジオVS日垣隆氏 不正流用疑惑巡り激烈バトル : J-CASTニュース

podcast-j.net

Amazonレビュー:感情的対立を煽るだけの悪しきジャーナリズム

第3回新潮ドキュメント賞

新潮ドキュメント賞 - Wikipedia

チェリー・ピッキング - Wikipedia

ストローマン - Wikipedia

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

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赤頭巾ちゃん気をつけて [DVD]

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*1:痴愚神自讃ー検証・日垣隆『電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。』(その四) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*2:wlstar on Twitter: "@radiosanjo 日垣さんの「そして殺人者は野に放たれる」等、精神疾患を患った者の犯罪について一連の業績についての法学者の見解をお伝えしておきます。それは全くといっていいほど評価されていません。理由は、判例の中の、日垣さんの自説にとって都合のよい部分だけを抜き出したり、"

*3:wlstar on Twitter: "@radiosanjo そもそも法的知識、理解に誤りがあることが大きいそうです。法学になじみのない一般の方にとっては彼の著書は衝撃的で読み物として優れているのかもしれませんが、論文としては最低の評価です。なお、法学者は彼を無視しているわけではありません。"

*4:wlstar on Twitter: "@radiosanjo 法学者としても彼の考えが広まることには危機感を感じており、以前彼を招いて勉強会を行ったそうです。しかし、彼は自分の考えを論理的に否定されると感情的になり帰っていったそうです。"

*5:wlstar on Twitter: "@radiosanjo 自分にとって都合のよい事実を拾い上げ、時に嘘までついて事件を作る。今問題となっている検察の問題に通じる気がします。"

*6:wlstar on Twitter: "@radiosanjo サイトークの問題に関しては三条さんが声をあげたことにより日垣さんの主張の信憑性が揺らいでいますが、法曹を志す私としては、これを機に彼の過去の仕事についても再検討の目が向けられてほしいと思っています。"

*7:wlstar on Twitter: "@radiosanjo 彼に嘘八百を並べられ困っているという意味では刑法学会も困っていますよ。彼のおそらくはアイデンティティーである作家としての立場を根本から疑うのであれば刑法学者を取材すべきではないかと思います。その成果は彼の作家としての地位がなくなるものになるかもしれません。"

*8:赤頭巾ちゃん、オオカミ中年に気をつけてー検証・日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』(その壱) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

*9:日垣隆(T-Higaki) on Twitter: "このひとたちは、自分が私に反論されて痛い目にあったかたがたはかりだ。俺に直接言ってみろよ。RT @iraniran8 RT @wlstar: @radiosanjo 日垣さんの「そして殺人者は野に放たれる」等、精神疾患を患った者の犯罪について一連の業績についての法学者の見解"