KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

このP&Gを見よ!−日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論B)

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・日垣センセイとも親しい自称「元ジャーナリスト」(?)の上杉隆が、読売新聞からの盗用疑惑で、目下、燎原の火のごとく燃え上がっています*1。彼は本年3月には、夕刊フジの記事の中で米紙ウォール・ストリート・ジャーナル記者のコメントを捏造して引用した事件も起こしており、P&G(パクリ&ガセ)ということで誰かさんたち*2との既視感も……。

・ノンフィクション作家の佐野眞一氏の盗用疑惑を検証する連載が、ガジェット通信にてスタートしています。ガジェット通信の検証は、佐野氏と同業の猪瀬直樹氏による告発を後追いする形になっており、これはこれで興味深いのですが……実は、この件に関して日垣センセイも自身のfacebookで言及しています。

調べたいことがあり、オーストリアに。すぐまたフィリピンに戻ります。すでにメルマガを配信しました。明日も発行します。

猪瀬直樹さんと犬猿の仲が30年も続く佐野眞一さんがまたしても盗作。たぶん、ばれたデカい盗作だけで7度目。病気ですね。担当者が甘やかしたせいもあります。反省しなさい(笑)。

facebook 2012年10月26日


語るに落ちたとは、このことです。過去に2度も盗用事件を引き起こし*3、代表作『そして殺人者は野に放たれる』(新潮社)でも学術雑誌『法と精神医療』第12号(成文堂、1998年3月30日発行)からの盗用をやらかしておきながら*4、自分を棚の最上段に上げて佐野氏を一方的に糾弾するとは……。まさに「お前が言うな」「どの面下げて」の特大ブーメラン!立松和平氏に断筆を迫った件といい、日垣センセイは、何処まで厚顔無恥で自分に大甘な二重基準の人なのでしょうか。

余談ながら、佐野氏の盗用疑惑については、日垣センセイ及び猪瀬氏の論敵たる評論家の佐高信氏も、かつて月刊誌『噂の眞相』(1998年10月号)の自身の連載「タレント文化人 筆刀両断! 第108回 呉智英」にて、猪瀬氏を引き合いに出す形で以下のように述べていました。

呉よりさらに貧相だが、同じく「知ったかぶり」で難かしげ(原文ママ)に書きたがるのが佐野眞一である。佐野は「中内功ダイエーの『戦後』」を書いた『カリスマ』で、私が中内を、かつては流通革命を主張して、息子に後を継がせたりはしないと言っていたのに変節したと断罪したことを捉え、「私は佐高がいうように、中内がそんなにわかりやすい形で“変節”したとは思わない。中内ダイエーの現在の混迷を、中内の“変節”によるものとしかとらえられない佐高の、いかにも大衆受けしそうな理解を、むしろ浅薄なものだと私は考えている」などとゴタクを並べている。ならば佐野に皮肉っぽく尋ねるが、猪瀬直樹あたりに突っつかれる佐野の盗作騒ぎ(それも一度ではない)は「大衆受け」を狙ったものなのか、そうではないのか。

佐高信「タレント文化人 筆刀両断! 第108回 呉智英」『噂の眞相』(1998年10月号)P47


業界では、当時から佐野氏の盗用疑惑が同業者の間でも公然の秘密だったようです。



★参考資料

日垣隆のシャラップ!である

ガッキィスレまとめサイト@ウィキ(盗用問題)

紋切型事典「日垣隆の著作に関する報告(再掲)」

日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好きになれない理由

漫棚通信ブログ版「これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇」

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