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先月まで日垣センセイが『週刊現代』(講談社)で連載していたコラム「なんなんだこの空気はーメディア考現学」*1。
同コラムの連載終了から一ヵ月近くが経ちますが……今週発売の『週刊SPA!』(扶桑社、2012年8月28日号)での文芸評論家の福田和也・坪内祐三両氏による対談「これでいいのだ!VOL.481/坪内祐三&福田和也」P124〜127にて、少しだけ俎上に載っていました。以下はその該当部分です。
福田 ワタクシ、ツイッター*2はちょっとやったけどすぐ飽きちゃった。
坪内 素人はいいとして、プロの物書きでブログやる人って壊れていくね。Hさんとか。
福田 あんまり言うとカラまれるから嫌なんだけど、あの人、雑誌に書いてる文章もメチャクチャだもん。電子書籍が何万ダウンロードされた、みたいな自慢とかさ。
坪内 有料メルマガで年収何千万、とかね。
福田 でも、「これは酷い!」っていう連載が1本あると助かるよね。あれくらいは許容範囲なんだ、という。
「これでいいのだ!VOL.481/坪内祐三&福田和也」『週刊SPA!』(扶桑社、2012年8月28日号)*3P125
福田氏の「あんまり言うとカラまれるから嫌なんだけど」という断りにも関わらず、本エントリーで上記の話題を取り上げるのは、いささか恐縮ですが……福田氏だけでなく、坪内祐三氏も日垣センセイのコラムを一応読んでいたようです。
坪内氏の「ブログ」は、直前の福田氏の発言を踏まえても、「ミニブログ」として分類されることも多いTwitterのことだと推定されます。「Hさん」とは……イニシャルでぼかしていますが、言うまでもなく、日垣センセイ御本人のことでしょう。福田氏の「雑誌」とは、『週刊現代』に間違いないかと。
「あの人、雑誌に書いてる文章もメチャクチャだもん。電子書籍が何万ダウンロードされた、みたいな自慢とかさ。」(福田)、「有料メルマガで年収何千万、とかね。」(坪内)、「でも、「これは酷い!」っていう連載が1本あると助かるよね。あれくらいは許容範囲なんだ、という。」(福田)……福田・坪内両氏とも、例の日垣センセイのコラムには心底ウンザリしていたのが伺えます。中でも福田氏の「でも、「これは酷い!」っていう連載が1本あると助かるよね。あれくらいは許容範囲なんだ、という。」の発言は、日垣センセイへの痛烈な皮肉ですね。プロの物書きとして、同業者からここまでバッサリこき下ろされたら、終わりでしょう。
「あの人、雑誌に書いてる文章もメチャクチャだもん。」……確かに日垣センセイの『週刊現代』の連載コラムの文章は、何から何まで酷すぎました。ある意味、「日本語として大丈夫なのか」というレベルに達していたような気が。
「電子書籍が何万ダウンロードされた、みたいな自慢とかさ。」「有料メルマガで年収何千万、とかね。」……内容も、真偽不明な自慢話のオンパレードでした。特に連載後期は。
それにしても、福田・坪内両氏以外で、あのコラムをまともに読んでいた業界人は、果たしてどれほどいたのでしょうか。版元の講談社内でも、仕事柄読まざる得なかった『週刊現代』編集部の関係者以外では、数えるほどしかいなかったのでは。
業界人以外の読者も、熱心な「信者」を例外とすれば、結局、日垣ウォッチャーしか存在しなかった可能性も……。
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*1:さよなら盗用先生ー日垣隆『週刊現代』連載コラム「なんなんだこの空気はーメディア考現学」打ち切り決定! - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
*2:福田和也氏のTwitterアカウントは確認できる。→ 福田和也氏のTwitterアカウント
*3:この対談は、記事のリード(P124)によると、連載10周年&5冊目となる単行本『不謹慎』の刊行を記念して、神田神保町にある東京堂書店で行われたトークショー(前編)を採録したものだそうです。→ 単行本化&10周年記念 坪内祐三さん×福田和也さん公開対談開催!!