KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

主に作家の日垣隆、猪瀬直樹、岩瀬達也、岡田斗司夫、藤井誠二などを検証しているブログです。

OWN GOAL!ー日垣隆『すぐに稼げる文章術』盗用疑惑(補論)

・初めてこのエントリーを読まれる方は「日垣問題の記録」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」のご一読をおススメします。
日垣隆の弟さんの死因に関して、その真相をご存知の方からの情報提供をお待ちしています。下記のメールアドレスまでご連絡下さい。
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※2012/8/20追記:エントリーを微修正しました。


●『知的ストレッチ入門』(新潮文庫)の記述

日垣センセイの自己啓発本の代表作『知的ストレッチ入門ーすいすい読める書けるアイデアが出る』(新潮文庫、平成二十二年四月一日発行)に下記のような記述がありました。

習慣的盗作者の犯罪心理

盗作(剽窃、plagiarism)は単なるチョンボではなく、犯罪です。著作権を侵害した者は、10年以下の懲役などが科されます(著作権法119条)。

私の同業者(先輩)にも、ほとんど周期的に盗作をやってしまう人たちがいます。

締め切りと、ネタ切れのプレッシャーのなかで、心神耗弱くらいにはなっているのでしょう。

彼ら彼女らが逮捕投獄されないのは、盗作が強姦と同じく親告罪だから、という側面が否定しがたくあります。

しかし、盗作の実行場面で、罪の意識は明白にあると思います。進退窮まった焦りのなかで斟酌し、「バレない」という世の中を舐めた甘い判断をして、モラル・ハザードをみずから起こしてしまうのでしょう。

日垣隆『知的ストレッチ入門ーすいすい読める書けるアイデアが出る』(新潮文庫、平成二十二年四月一日発行)P169〜170


あはは……またまた「お前が言うな」「どの面下げて」な超弩級のブーメラン発言です。かつて作家の立松和平氏が引き起こした盗用事件を口を極めて批判しながら、後に自分が幻冬舎新書でやらかした件*1といい、日垣センセイはつくづく自分に甘く、他人に厳しい二重基準の人ですね。

本書*2の奥付を改めて確認すると、「平成二十二年四月一日発行」とあります。『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)で盗用が発覚したのが2007年5月〜7月にかけてですから、版元の新潮社も相当な鉄面皮です。例によって校閲はどうしたのでしょうか。出版業界が、日垣センセイの幻冬舎新書における第1の盗用事件に、いい加減な対応していたからこそ、2011年8月のtwitterにおける第2の盗用事件*3を予防することができなかったと考えられます。こうした経緯も、やはり元祖P&G(パクリ&ガセ)の誰かさんに気持ち悪いくらい似ています。実は第1の盗用事件が発覚する以前から、日垣センセイが他の代表作『そして殺人者は野に放たれる』(新潮社)でもP&Gを繰り返していた常習犯だったことも含めて*4

余談ながら、日垣センセイは本書に関してもAmazonにて、「アーサー」なる公開名で自作自演の五つ星レビューを投稿していました*5。書評で、本書をヌケヌケと絶賛している小飼弾*6氏は、この問題でも沈黙を続けています。



★参考資料

日垣隆のシャラップ!である

ガッキィスレまとめサイト@ウィキ(盗用問題)

紋切型事典「日垣隆の著作に関する報告(再掲)」

日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好きになれない理由

漫棚通信ブログ版「これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇」

日垣問題の記録:Amazon自作自演騒動

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)