・初めてこのエントリーを読まれる方は「日垣問題の記録」、「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」のご一読をおススメします。
●真偽不明の自慢話
日垣センセイは自著『つながる読書術』(講談社現代新書、2011年11月20日第1刷発行)のP14において、以下のようなことを書いています。
これまでに10万冊近くを読み、現在も仕事部屋に書庫を三つもっているような極端な読書や調査を続けてきた
P14
10万冊近く読んできた……!?しかし、本書*1のP33〜34では次のように言及しています。
私自身が「本読み競争」に参加したのは高校三年の三月からです。
(中略)
大学入学直前の春休みから「一日一冊」というノルマを掲げ、飲み過ぎや発熱で朦朧としていても本を読み続けました。
P33書き手のプロのトップ集団は、「一ヵ月に100冊」読んでいる共通項を“発見”したのです。そこで三五歳から、私の目標数値は一気に三倍以上になりました。これはもう、信じられないほどキツい。
P34
ありゃりゃ……ここからざっと単純計算すると、18歳時(1977年3月)から1か月約30冊のペース、35歳時(1993年頃)から1か月約100冊です。これが本書の発売日(2011年11月)まで続いても、2万7000冊〜8000冊前後じゃないですか。
これが事実なら、それはそれで凄いですが……後7万冊以上は何処に消えたのやら。やはり、エア読書数?
また本書P174ではこう述べています。
読書会は主宰者が一番楽しいので、今後も続けていきたいと考えているだけです。「朝日新聞」もマネしてくれましたし、各地で読書会がブームになることを嬉しく思っています。
P174
読書会ねえ……。日垣センセイ自身が、しばしば読書会を主宰しているのは、事実だけど。
日垣センセイが読書会について、本書に絡めて根拠のない自慢話をしていることは以前にも検証しましたが*2……肝心の本書の中身でも健在です。
「朝日新聞」の読書会というのは、2009年4月〜2010年3月まで朝日の朝刊日曜読書面で連載された「重松清*3さんと読む百年読書会」のことです。作家の重松清さんが中心になって主催したもので、『百年読書会』朝日新書(2010年7月30日第1刷発行)としてまとめられています。その新書のP205〜208の「百年読書会が始まるまで」にも、P209〜213の「あとがき」にも日垣センセイのことは全く言及されていません。本文も当然です。
日垣センセイは、一体何をもって「僕が主宰した読書会を、朝日新聞もマネしてくれたんです!」と自慢できるのやら……。そういう「脳内設定」なのかな。
まあ、その他にも、
年間600万円ほど本代(電子書籍や資料代も含む)に使います。
P12独立して毎年数千万円単位の取材費や諸経費に困らずに済んだ
P17電子書籍は20年以上前から準備もし、作ってもきました。
P204〜205海外のメルマガ配信を継続しているのは今のところ中国と日本などで、購読者は2011年秋現在××××人ですー適当にご推察ください(笑)ー。堀江*4さんに次ぐ、と思っていただいて構わないと思います。
P230
……相変わらず、「僕はこんなに凄いんだぞ!みんな、誉めて誉めて!」な胡散臭い自慢話がこれでもか、これでもか、と散りばめられています。メルマガ購読者が、堀江貴文氏に次いでいる「根拠」は?実在が確認できない中国語メルマガにもまた触れているし……。
とりあえず、今回の本書の検証はここまで。ツッコミどころ満載なので、次回以降もさらに記述の矛盾、ブーメラン発言などを検証していきます。
★参考資料
Amazonカスタマーレビュー「蟷螂が蝶に空の飛び方を教えるが如し」
Amazonレビュークチコミ:「嫉妬で貶すのは止めよう!」?
- 作者: 日垣隆
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